信州ブレイブウォリアーズ プレシーズンマッチ振り返り
はじめに
どうも皆さん、砂漠のひろしです。
怒涛のオフシーズンはいかがお過ごしでしたでしょうか?
渡辺飛勇やアキ・チェンバースの獲得まではこんなんじゃB2でも戦えない!と叫んでおりましたが、獲得発表されてからはウッキウキの日々を過ごしておりました。
そしてペリン・ビュフォード選手獲得までは外国籍も決まってない様じゃB2で戦えない!と叫んでおりましたが、獲得発表されてからはまあビュフォードいるしなというメンタルで日々を過ごしております。
そんな我らが、そしてあなたの信州ブレイブウォリアーズですがチームとしての初戦を8/31に宇都宮の地で迎え、9/7に佐久での試合を持って信州の地での初戦を切りました。
今回は9/7に行われた試合の振り返りをしていきたいと思います。
選手ごとのスタッツ&雑感
すでに先出しで個人スタッツは出しておりましたが、集計ミスでリバウンド数が異なっていたりします。
また、こちらのスタッツは現地で試合を観ながら集計したスタッツになります。
精度に関してはうおおおおおおおお!ビュフォードすげええええと興奮しながら取ってますので、正確性は正直低いです。(ぶっちゃけ、Xに先出ししたスタッツ。リバウンドとフリースローの試投数でいきなり間違ってます)
また、スティールやブロックのスタッツは取り切れませんでしたので、ご容赦の程を。
石川 採点:6.0
3得点(2PT:0/1、3PT:1/2)
7アシスト
0リバウンド
チームハイの7アシストを記録。
出場した全てのQでアシストを記録するなど、安定してパスを供給していました。
外れてはしまいましたが、完全フリーの選手にパスをするなど、数字以上にゲームメイクをしていた印象です。
得点は3得点に終わりましたが、そもそもシュート試投数が少ないのと、信州ご自慢の、ビックマンがクリアアウトして出来た道を使ってのレイアップは決めていました(なお、ウェインのファウルでノーカウント)ので、今年も正ガードとしてチームを引っ張ってくれそうです。
栗原 採点:5.5
2得点(2PT:1/1、3PT0/3)
2アシスト
0リバウンド
3PTシュートは3本打てており、かつほとんどノーマークやあまりコンテストを受けていないシチュエーションでしたので決めて欲しいというのが本音の部分。
ただ、昨シーズンまでは栗原の調子が悪いと、チームの3PTシュートの確率も悲惨なモノになってましたが、この試合は精度よく決まっていました。
チームとしての層が厚くなってきた証拠だと思います。
前節はコンディション不良で欠場していたのもあり、まだまだコンディションが仕上がってない印象でした。
チェンバース 採点:6.0
8得点(2PT:4/6、3PT:0/2)
2アシスト
10リバウンド(ORB:1、DRB:9)
ポジション登録はSFですが、この試合ではSG起用がメインでした。
3PTは不調でしたが、2PTを確率良く決め、要所でオフェンスを牽引しました。
エンドラインからのスローインでは、ダイレクトにパスを受けてジャンプシュートを選択するシチュエーションが3度あり、今年はこういったオプションもあると感じました。
リバウンドを10個記録し、渡辺と狩野といった日本人ビックマンが欠場した中で、このリバウンド数は助かります。
特に今年は、外国籍に純粋なビックマンはマーシャルしかいませんので、今まで以上に日本人選手がリバウンドに絡む意識は大切なので。
ドンリー 採点:6.0
9得点(2PT:3/4、3PT:1/3)
1アシスト
7リバウンド(ORB:2、DRB:5)
特に、ビュフォードのドライブに合わせたカッティングからのプレイで得点を重ねるプレイで得点を重ねました。
3PTシュートも1本決めてくれ、オフェンスで存在感を発揮しました。
チェンバースに次ぐ、7リバウンドを記録したのも大きかったです。
ハンドラーとしてプレイする時間帯もありましたが、まだまだこれからという印象。
ビュフォードとの同時起用が多く、またビュフォードがハンドラー、ドンリーがスクリーナーというプレイも多く、マルチに活躍してくれました。
三ツ井 採点:5.5
2得点(2PT:1/1、3PT:0/1)
1リバウンド(DRB:1)
試合終盤にビュフォードのドライブに合わせたカッティングから得点を記録し、全員得点を達成しました。
プレイタイムはおそらく1番少なかったものの、相手エース格にマッチアップすると確実に抑えるなど数字に残らない部分での貢献がありました。
ビュフォード 採点:6.5
16得点(2PT:4/7、FT:8/10)
7アシスト
5リバウンド(DRB:5)
正ガードが石川のみという状況で、ハーフコートへのエントリーからハンドラーを務める時間が多くありました。
7アシストが示す通り、まわりを上手く使っている印象もありましたが、ここぞの場面では自ら得点に行くなど、期待通りの活躍でした。
プレイタイムがシーズン中よりは短いのもありましたが、この役割を全うしてくれればシーズンでもトリプルダブルはガンガンしてくれそうです。
ディフェンス面でもとにかくサボらない。1対1での距離の取り方。ヘルプに行くタイミング。どれも申し分ありませんでした。
自ら積極的にハドルを組むように呼ぶかけるシーンもあり、チームリーダーとしての素質も感じました。
ウッドベリー 採点:6.5
22得点(2PT:1/3、3PT:6/9、FT:2/2)
2アシスト
4リバウンド(ORB:1、DRB:3)
高確率の3PTシュートを武器にチームハイの22得点を記録しました。
ハンドラーとしてドライブに行くシーンではボールが手に付かなかったり、コンディションはまだまだこれからという感じでしたが、とにかくシュートが上手い。そんな印象です。
単純なキャッチ&シュートだけでなく、ウェインからハンドオフでボールをもらい、そのままシュートに行ったり、ジャブステップから打ったり、トランジションの場面ではプルアップスリーを放ったりと様々なタイミングでシュートを打てており、そしてそのどれもが精度が高い。
個人的に心配していた、ビュフォードとの共存も、全く心配無さそうでした。
ビュフォードがクリエイトして出来たズレを、ウッドベリーが仕留めるという流れが出来ており、2Qの爆発に繋がりました。
小玉 採点:6.5 個人的この試合のMVP
10得点(2PT:2/2、3PT:2/5)
1アシスト
4リバウンド(ORB:2、DRB:2)
チーム4位、日本人選手ではトップの10得点を記録しました。
特に賞賛すべきは、オフェンスリバウンドを獲得してからの判断。
今までであれば、シュートに行けそうな場面でもパスを選択して仕切り直していたところで、スペースがあると見るやすぐさまにシュートに持っていき、決め切りました。
求められているのはディフェンス面が多くとも、決めれそうな場面では積極的にシュートに行くというのは大事ですし、ぜひシーズン中でもその意識を持ってほしいですね。
マーシャル 採点:6.0
18得点(2PT:6/10、FT:6/7)
3アシスト
11リバウンド(ORB:4、DRB:7)
チーム2位の18得点に、チームトップの11リバウンド。
ビックマンが1人しかいない中で、相変わらずの安定感を発揮してくれました。
試合に出さえすれば、やはり頼りになりますね。
なので、とにかく心配なのは怪我。試合前や試合後のケアは勿論、試合中でもいかに負担をかけずにシーズンを戦えるか。その1点に尽きると思います。
採点まとめ 左に行くほど評価が高いです。
6.5:小玉、ビュフォード、ウッドベリー
6.0:マーシャル、チェンバース、ドンリー、石川
5.5:三ツ井、栗原
6.5と最高点を与えた選手の内、ビュフォードとウッドベリーはそもそも期待値が高かった選手です。
ビュフォードは持ち前のオールラウンドな特性を遺憾なく発揮してくれました。
ウッドベリーは得点力。特に3PTの確率は圧巻で、2Qは5/5とパーフェクト。一挙32得点を挙げたこのQで半分以上の17得点を記録しました。
そして、個人的MVPの小玉。10得点を記録し、これはチーム4位、日本人ではトップと目に見える数字に残る活躍も良かったですが、何よりも称えたいのは戦う意思を示し続けたその姿勢です。
自分が取れずともリバウンドに絡む、ルーズボールを追いかける、試合が止まったらハドルを組むように呼び掛ける、ベンチでは声を出し続ける。
昨シーズンの悔しさと苦しさを胸に、オフ返上で練習をしてきた彼の成果がいかんなく発揮されていました。
ハドルを組む回数がとにかく多かった。
というより、試合が止まった状況でハドルを組まなかったシーンは無かったんじゃないかってくらい何度もハドルを組んでいました。
昨シーズンはハドルすら組まない試合が多かった中で、これは嬉しい変化です。
その中心はビュフォードだったり、小玉だったりと新規選手や、昨シーズンからの継続選手だったりと色々な選手が呼び掛けていたのも良かったと思います。
実は3PTが決まってなかった4Q
試合を通して10/25と40%の確率で決まっていた3PTシュートですが、実は4Qは0/5と全く決まっていませんでした。
今までの信州だとそこで手詰まりになる事が多かったんですが、17得点を挙げており3PTが1本も入っていない割には得点はそこまで停滞していませんでした。
理由としては、2PTの確率が7/8と決まっていた事でしょう。
それまでの3PTが良く決まっていた時は、ビュフォードがドライブして、収縮させてフリーの選手にキックアウトして決まる。という単純なプレイでしたが、落ちはじめてからは修正がみられました。
単純にパスを待つのではなく、ビュフォードのドライブに合わせて、チェンバースや三ツ井がカッティングしてゴール下から決めるというシーンがありました。
勿論、ビュフォードありきのプレイではありますが、個人がドライブで単純に決めてくる訳でもなく、チームとして連動して2点を取ってこれたというのは1つの収穫でしょう。
スモール・ビックラインナップ
すみません。何言ってんだって感じですけど、そう形容したくなるラインナップがありました。
ハンドラー:ビュフォード
ウイング:チェンバース、ドンリー
ビックマン:小玉、ウッドベリー
何回か、こういったラインナップで試合をしていました。
勿論、正ガードが石川しかいなくてビュフォードにやらせたり、日本人ビックマンが2人とも欠場。けれどマーシャルにずっと出てもらう訳にもいかないので、急場をしのぎの側面もあったかもしれませんが、このラインナップがこの試合ではとにかくハマりました。
オフェンス面ではビュフォードがメインでハンドラーを務め、スクリーナーはドンリーがするという展開で、ドンリーはP&Pで外に開き、ウッドベリーは3PTを狙って外に待機。チェンバースと小玉はカッティングを狙うという連動した動きを見せていました。
ディフェンス面では、オールスイッチを選択。
相手がP&Rを狙う時も、必ずスイッチで対応していました。
そうなると小玉が相手ビックマンを相手どるシチュエーションもありましたが、フィジカルを活かして攻められない。
スモールラインナップと書きましたが、最低身長の小玉も体重は100kgを超えておりフィジカルに戦える。
他の選手は全員190cmを超えており、そもそもミスマッチがそこまで生じない。
オフェンスでも、リバウンドでも機動力を活かして試合を進める。イメージとしては、カペラ放出後のヒューストンロケッツでしょうか。
そして、この試合は欠場していましたが、アップを見た限り、狩野は非常に機動力のあるビックマンだと思いました。
言い方は悪いですが、僕は狩野を獲得したのは渡辺が代表活動に参加している間の穴埋めをする選手だと思っていましたが、認識を改める必要があるかもしれません。
このラインナップをする時に今の信州の選手で一番合うのは狩野です。
小玉のところに狩野を入れると、190cm以上の高さと機動力を両立したラインナップになります。
今までの信州の様な、どっしりとした試合運びだけでなく同じチームでありながら、全く異なる戦い方が出来るラインナップになるのではないでしょうか。
さいごに
信州での初戦は文句なしの試合でした。
次に予定されているのはマクヘンリーの引退セレモニーです。
琉球の地で、行われたセレモニー前の試合は惜しくも敗れましたが、千曲でのこの試合は負ける訳にはいきません。
そして、渡辺や狩野といったまだ出場していない選手が出てくるのかも期待したいですね。
スタッツまとめ
1Q
2Q
3Q
4Q
トータル