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サガン鳥栖「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」をまとめてみた(2014-2022)

久々に壮大な?まとめnoteにチャレンジ。
まあ、夏休みの自由研究を思い出すような感じで。

今回は2つのプロスポーツチームと、間を取り持ってくれたスポンサー企業の力によって10年継続しているプロジェクトと、それによってもたらされたスタジアムの興奮とをまとめていこうかと。


サガン鳥栖「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」とは?

2014シーズンから2022シーズンにかけて年1~2試合、
サガン鳥栖主催のホームゲームで行われた企画試合です。

福岡ソフトバンクホークス・サガン鳥栖の両チームのスポンサーとなっている福岡県大川市の株式会社関家具様がマッチスポンサーとなって開催されてました。

2022年に開催されたときのサガン鳥栖公式サイトのお知らせをご参考に。


サガン鳥栖「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」の特長は?

  1. 福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典」デザインと同じユニフォームをサガン鳥栖の選手が着用(2014-2019)

  2. 上記1.のデザインのレプリカユニフォームを来場者全員に配布(2014-2019)

  3. 福岡ソフトバンクホークスのマスコット「ハリーホーク」とチアリーディングチームの「ハニーズ」がスタジアムへ来場

  4. ハーフタイムに「いざゆけ若鷹軍団」が流れ場内斉唱、ホークスのマスコット・ハリーホークがバク転

  5. 両チーム選手のコラボパネル掲示

1.と2.がまさしくサッカークラブと野球チームとのコラボと言える話で。
サガン鳥栖の選手着用ユニフォームが、この試合限定デザインのユニフォームとなり、同じデザインのレプリカユニフォームが来場者全員に無料配布されました。

ユニフォームデザインは、後述の福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典」と同じものを採用。
したがって、サガン鳥栖はこれらの試合に限り本来のサガンブルーとサガンピンクとは違う色のユニフォームをまとうことになりました。

なお、来場者無料配布分のレプリカユニフォームは正面の胸部分が「sagantosu」のチームロゴ、背面には協賛スポンサーのロゴやバナーが貼付される形になっていました。

…4. のように、いくつかホークスの試合でのお約束も駅スタで見られる、というのも売りの一つだったかも(*´艸`)


「鷹の祭典」とは?

プロ野球福岡ソフトバンクホークスが毎年7月を中心に、福岡・北九州・大阪・東京の各球場で行われていた企画試合です。
毎年デザインの違うユニフォームをホークス選手は着用。かつ同じデザインのレプリカユニフォームを来場者全員にプレゼントして、スタンド全体も一体感ある雰囲気にして盛り上げていくのが大きな特長です。

2004年・2005年に選手着用のレプリカユニフォームを配布した試合を行い、上記のフォーマットになったのが2006年。
以降年々対象試合を増やしたり、試合前後のイベント色も強めたりして「福岡の夏の一大イベント」とも言える内容となりました。

なお、鷹の祭典は2024年より「鷹祭SUMMER BOOST」と名称を変え、言わば「福岡の夏フェス」的な位置付けでのアップデートをはかることとなりました。


プロスポーツチームがタッグを組んだ意義

このコラボマッチの開催に欠かせないきっかけがあります。

時は2014年1月。
福岡ソフトバンクホークスとサガン鳥栖とで「スポーツキッズプロジェクト」を立ち上げました。

発表当時のリリースがこちら。

佐賀県スポーツコミッションの当時のリリースはこちら。

福岡県のプロ野球チームと佐賀県のプロサッカークラブとのタッグには当時も動揺した反応も少なからずあったようですが、今や10年の歴史を積み重ねるプロジェクトとなりました。

当プロジェクトでは、プロサッカーチーム「サガン鳥栖」とプロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」が競技の垣根を越えてタッグを組み、『より多くの子どもたちに、スポーツの持つ楽しさ、面白さ、感動を味わってもらいたい』という目的のもと、2014年からスタートし、2024年で10周年を迎えます。

https://www.sagan-tosu.net/news/p/27271/

現在もサガン鳥栖と福岡ソフトバンクホークスだけでなく、他競技のスポーツチーム(ハンドボール・アメリカンフットボール・7人制女子ラグビーなど)も参加し、スポーツ体験や普及のイベントを定期的に開催しています。


スポンサーがつないでくれたプロジェクト

その「スポーツキッズプロジェクト」の立ち上げ当初からスポンサーとして多大な協力をしてくださっているのが、関家具様なのであります。

サガン鳥栖・福岡ソフトバンクホークスの両方のスポンサーとなっている関家具様がつなぎ続けてくれたからこその10年とも言えるでしょうね。

スポンサー決定当時のリリースはこちら。


スポンサーに支えられることへの感謝

プロスポーツの世界においてスポンサー収入はとても大切。
さらに、プロスポーツチームは地域密着・地域貢献という使命も背負っています。
国内の様々なスポーツがプロ化もしくはエンタメ性を加えたシステム化をはかっていく中で、スポンサーという名称のみならずパートナーシップという意味でつながりがより強くなっていくことは間違いありません。

勝って強くなることは大事。
しかし、勝負以外にも大切なことはたくさんある。
特に、地域のため、こどもたちのためにスポーツを通してできるプロジェクトに賛同し、協力してくださるスポンサーの存在の大きさ。
感謝の気持ちを込めて、今回はnoteにまとめられたらと思います。


サガン鳥栖「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」戦績

さて、ココからは記録編を。

「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」は、2014年から2022年までの10試合行われました。
2015シーズンのみ2試合開催、それ以外のシーズンは1試合開催でした。

サガン鳥栖「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」戦績

10試合通算でのサガン鳥栖の成績は4勝2分4敗でした。

コロナ禍前の2019年まではサガン鳥栖ホームゲームでも屈指の動員試合で、2014年7月23日の試合ではベストアメニティスタジアム(現:駅前不動産スタジアム)で行われた試合の最多来場者数23,277人を記録しました。
(駅スタの座席改修を行っているため、今後この記録を塗り替えることはないかと思われます)

以下、撮っていた写真とともに各試合を紹介していきます。


2014年~2019年(鷹の祭典限定ユニフォーム着用時代)

2014/7/23(水)
ベストアメニティスタジアム(23,277人)

●サガン鳥栖 0-1 川崎フロンターレ

「カチドキレッド2014」
スタンドが水色ではなく赤に染まった一夜。

スタジアムは満員御礼の23,277人!
赤のインパクトがより強く感じられますね。

いつもと違うカチドキレッドに染まったホームゴール裏
バックスタンドも真っ赤に
試合前のコイントス。キャプテンは藤田直之選手(鳥栖)と中村憲剛選手(川崎F)
カチドキレッドのユニフォームを着用したサガン鳥栖選手
コーナーキックの場面


2015/7/25(土)
ベストアメニティスタジアム(11,960人)

△サガン鳥栖 1-1 湘南ベルマーレ

「レボリューションイエロー2015」
ホークスのチームカラーである黄色のコンセプトユニ。

スタジアム入場口からホームゴール裏へ続く道
レボリューションイエローに包まれたホームゴール裏
試合開始前の円陣
ハーフタイム「いざゆけ若鷹軍団」に合わせて黄色いジェット風船を用意


2015/7/29(水)
ベストアメニティスタジアム(15,794人)

●サガン鳥栖 0-3 鹿島アントラーズ

この年のみ、鷹の祭典コラボスペシャルマッチは2試合行われました。

JR鳥栖駅にある関家具様の広告看板
試合前選手入場
セットプレーの場面
試合後半


2016/8/13(土)
ベストアメニティスタジアム(19,477人)

○サガン鳥栖 1-0 川崎フロンターレ

「チャンピオンブルー」がコンセプト。
いつもと違う、この手のブルーも映えますね。

鷹の祭典コラボスペシャルマッチで初勝利!

来場者全員に配布されたチャンピオンブルーのレプリカユニフォーム
スタジアム横の都市広場に設置された選手パネル
試合前ウォーミングアップ時のホームゴール裏
試合開始前
勝利のジェット風船が舞い上がる


2017/8/19(土)
ベストアメニティスタジアム(14,816人)

○サガン鳥栖 3-0 大宮アルディージャ

「1ダホー!ストライプ2017」
白地にピンストライプと赤ライン

白を基調とするユニフォームを着るチームが少ないため、
スタンドが白く染まるのは不思議な光景でしたね。

試合ではビクトル・イバルボ選手が見せつけてくれました。
コラボマッチ連勝達成!!

試合前のホームゴール裏
ハニーホーク、ウィントス、ハリーホークのマスコットたち
鳥栖市のマスコット・とっとちゃんと戯れるハニーホーク
選手入場
ハーフタイムショーで「いざゆけ若鷹軍団」ジェット風船の準備も
追加点を決めて喜び合うサガン鳥栖の選手
勝利のジェット風船打ち上げ


2018/7/22(日)
ベストアメニティスタジアム(17,537人)

●サガン鳥栖 0-1 ベガルタ仙台

「2018もう一度!ゴールデンストライプ」
2017年に引き続き、スタンドが白く染まる白地にピンストライプ。

この日の試合はなんと言っても!!
フェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖デビュー戦でありました。
(最初にピッチでお披露目するユニフォームがコレでよかったのか)

白く染まったホームゴール裏
ハーフタイム、ハリーホークのバク転に刺激されたのか?横転するウィントスと起こそうとする優しいハリーホーク
選手交代
フェルナンド・トーレス選手の背中
試合後ホームゴール裏へあいさつ


2019/7/13(土)
駅前不動産スタジアム(17,582人)

●サガン鳥栖 0-2 サンフレッチェ広島

「2019チャンピオン奪Sh!ブルー」
…スローガンが年々アレな

前年に続き、フェルナンド・トーレス選手出場。

普段のサガンブルーよりもさらに薄い水色。
写真で見ると白っぽくなっちゃいますね。

選手入場
試合前サガン鳥栖選手の円陣
セットプレーのチャンス
コーナーキックの場面
試合終了
試合後ホームゴール裏へあいさつ

ホークス鷹の祭典と同じデザインのユニフォーム着用&来場者全員配布はココまでで終了。
コレから先、サガン鳥栖は経営危機と背中合わせの戦いが続きます。


2020年~2022年(通常ユニフォーム着用時代)

2020/9/27(日)
駅前不動産スタジアム(4,434人)

○サガン鳥栖 3-0 FC東京

新型コロナウイルス感染症の影響によりリーグ戦日程が再編され、スタジアムも来場者の上限が5,000人と決められた期間内での試合でした。

選手コラボパネル
選手入場
試合のシーン
背番号16は林大地選手
鳥栖市マスコットとっとちゃんもマスクを着用
試合終了


2021/8/9(月)
駅前不動産スタジアム(8,096人)

○サガン鳥栖 1-0 FC東京

この年も新型コロナウイルス感染症の影響により、スタジアム来場者上限が10,000人の中での試合開催。

試合終了後、海外クラブへの移籍が発表されていた林大地選手の壮行セレモニーを行い、スタジアムに集まったファン・サポーターへ林選手があいさつを行いました。

関家具様の文字が輝く
試合前のコイントス
フリーキックの場面
林大地選手の壮行セレモニーの後で選手とともに場内一周
ホームゴール裏へあいさつ


2022/7/16(土)
駅前不動産スタジアム(8,540人)

△サガン鳥栖 2-2 横浜F・マリノス

現状、鷹の祭典コラボスペシャルマッチと銘打たれたラストマッチ。
この日は「SAGANTOSU presents Sagan Music Stadium」という音楽フェスが昼間に吉野ヶ里歴史公園開催され、夜は駅スタでサッカーの試合という、サガン鳥栖にとって最も長い一日にもなりました。

ホークスとサガン鳥栖の選手コラボパネル
ハニーホーク・ウィントス・ハリーホークがファンへあいさつ
試合前の円陣
フリーキックの場面
試合後ホームゴール裏へあいさつ


「鷹の祭典コラボスペシャルマッチ」の歴史は閉じたものの、
「スポーツキッズプロジェクト」は、現在も引き続き行われているプロジェクトなので、
スポーツ振興とこどもたちのスポーツ体験として、ずっと続いていくことを願ってやみません。


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