見出し画像

【持病あり大学生の留学】イギリスで処方薬をゲットするまで

こんにちは!
初めてnoteを作成します:)

私は関節リウマチをもっていますが、大学の交換留学で2023年9月‐2024年6月の約9か月間イギリスの大学に留学していました。
留学準備中、イギリスでどのように治療のための薬をゲットできるのか不安でググりまくっていました。
…がしかし、なかなか持病がありながら留学をされている方(処方薬が決まっており、その通り留学先で薬が欲しい方)が見つからず、なんとかなるだろうとは思いつつも不安な気持ちのまま渡英しました。

そこで私の経験が、同じように不安になっているどなたかの参考になればよいな~と思って、実際私がイギリスでどのように処方薬をゲットできたのかの記録を書くことにしました!
時系列にかなり詳細に書くので、「なるほど、こんな感じの流れなのね~」という感じでざっとお読みいただくことをおすすめします!


診断~留学前にやったこと

2023年3月 関節リウマチと診断
処方薬:メトトレキサート、フォリアミン
(薬のおかげで留学中はほとんど症状がありませんでした。)

上のように留学が決定した後に関節リウマチと診断されました。手首や手指をはじめとしたさまざまな関節の痛みが続いていたので、診断がつき、治療がスタートできるということで、絶望よりもどこか安心したことを覚えています。

関節リウマチと診断され、留学前にしたことは以下の通りです。

  • 大学の留学課に連絡 → 後日留学課と学部の留学担当と面談

  • 主治医に英文診断情報提供書の作成依頼

イギリスで処方薬ゲットまで

イギリスは日本のようにすぐに専門医にかかることはできず、まずはじめにかかりつけ医(GP)にかかる必要があります。
なので、まずGPにかかるために、留学先大学の近くのGPに患者登録しました。(大学のホームページに登録フォームが載っていました)

結論として、私はGPを予約して10日で処方薬をゲットすることができました。

処方薬ゲットまでのおおまかな流れは以下の通りです。

《おおまかな流れ》
1.登録した大学指定のGPを受診する。
2.数日後NHSから電話があり、薬は専門医からしか処方できないといわ
   れ、専門医がいる病院を紹介される。
3.専門医による簡単な診察のあと、処方箋をもらう。
4.処方箋をBootsなどの薬局に持参し、薬をもらう。

事細かな(細かすぎる)流れは以下の通りです。
※2024年4月時点の内容です。ご留意ください。
※私の記憶と英語力に基づいた記録なので、もしかしたら間違いがあるかもしれません。
あくまでも、一個人の体験談として参考程度に見ていただけますと幸いです!

《詳細な流れ》
●4月2日:GPに診察予約(web予約)(*症状などを細かく聞かれます)
●4月3日:GPから「○○日に予約が取れました。この日時で良い場合は予約
を承認するように」と返信がくる。 
●4月4日:GP受診
・医師との診察(10分程度)
- メトトレキサート処方のためには血液検査が必要と言われる。
- 血液検査の結果次第でGPにまた来る必要がある場合は連絡する    
と言われる。
・受付にて「緊急で血液検査がする必要がある」ことを伝える。 
・看護師による採血。
・支払いなしでそのまま帰宅(※NHS=国民保健サービスにより、       イギリスに6カ月以上滞在できるビザを持っている人は外国人でも医療費が無料。但しビザ申請時にNHS利用料金を払う必要があるため、実質無料ではない。)
●4月5日:SMSで「血液検査の結果について話したいから、GPの医者だれか の予約をとるように」とメッセージがくる。 
●4月8日:①GPのweb予約をしようとしたが、「電話でGPに直接予約するように」と返信が来たので、電話でGP予約。 
 - 電話で「telephone appointment (電話での診察)か face to face  (対面)か」、希望を聞かれたのでface to face を選択。
 →謎に前、受診した診療所とは別の診療所での予約に。
NHS(?※曖昧)から電話
 -「GPから、処方薬が必要との情報が来た。 リウマチ科がある病院が隣町にあるからそこに来れるか」と聞かれ、そこの病院の予約をとってもらう。   - 「当日通訳もつけられるけど、どうするか」を聞かれ、通訳をお願いする。(※無料)
●4月10日:GPから電話。「リウマチ科の予約が取れたと聞いている。
血液検査の結果を聞くためのGP来院予約はリウマチ科受診の後に変更してもいいか。薬はまだ足りているか」など聞かれる。
 →予約日変更してもらう。
※後日、血液検査の結果を聞きにGPに行ったが、関節リウマチ関係の話は全くなく、ただ「○○の数値が少し低いから、次回の血液検査では○○も検査項目に入れるように」とのことだった。3分くらいで診察が終わって拍子抜けしました(笑)
●4月12日:①リウマチ科受診。(診察は10分程度)
 - 通訳はオンラインでつないでもらった。
 - 関節リウマチと診断されたのはいつか、最初はどの部位の
痛みから始まったのか、イギリスにはなぜ来たのかなど雑談
を交えながら問診。GPでした血液検査の結果説明は全くなし。その後、
診察台に座らされて触診。
とてもフレンドリーな先生で緊張せず受診できた。
- イギリスではメトトレキサート1錠2.5mgらしく、日本で
処方されていた丁度の量は処方できないため、それに近い量
を処方してもらうことに。
- 「血液検査したら処方箋渡すね」と言われ診察室を退室したが、すぐに看護師が来て「GPで血液検査は受けているからやっぱり再度血液検査を受ける必要はない」と言われ、そのまま看護師から処方箋をもらう。
- GP同様、支払いせずに病院を去る。(ここまで病院到着から20分ほど。早い!)
Bootsに処方箋を持っていき、薬を処方してもらう
(※Boots=日本でいうマツモトキヨシみたいなドラッグストア)
- 15分ほどで薬ゲット!
- 1種類の薬につき£9.65 (2024年4月時点)なので、2種類で
合計£19.30のお支払。(円安の影響もあり日本より少し高かった…)

最後に

以上、こんな感じで処方薬をゲットできました!

GPを予約しろと言われたり、いや、総合病院に来てと言われたり、やはり日本とは違うな~という感じでしたが、イギリスの医療体制の悪い噂を色々聞いて構えていたので、思ったより全然スムーズに処方薬もらえた!というのが私の感想です。
ただ、私が受診した時期が丁度大学の春休みで、実家に帰省する生徒がほとんどだったため、大学近くにあるGPは比較的空いていてラッキーだったというのはあるかもしれません。そのほかにも、「持病の処方薬がもうすぐなくなるから、早く薬が欲しい」という要望は「緊急性が高い」と判断された結果、迅速に対応していただけたのかなと個人的に思っています。

私のイギリス出身の友人は「薬がきれる1カ月半前を目安にGPを受診した方がよいだろう」と言っていました。
何があるかわからないので、処方薬の調達が必要な方は、余裕をもってGPを受診することをおすすめします!

イギリスはNHS利用料金は支払う必要があるものの、持病の受診でも6カ月以上滞在の外国人は医療費が無料なので、持病ありの方で留学を考えている方はイギリスを候補に入れてもいいのかもしれません。
留学が決まった後に病気が判明しましたが、留学先がイギリスで本当にラッキーだったなと思います。ありがとう、イギリス!!

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!
少しでも参考になれば嬉しいです:)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?