2024/05/17(金) 日記。「異人たちとの夏」。憤慨する轟とよねさん。コーラで豚の角煮。
このあいだ途中まで見ていた「異人たちとの夏」を最後まで見る。
昔から非常に高評価の映画なので、見ときたいと思っていた。
さて、感想は。
今この時代に見るからかも知れないが、80年代の邦画の微妙な古臭さがあり、
またラストのホラー描写がモロ大林宣彦!で、実写版「ブラックジャック」や「ハウス」の
なんじゃこりゃ?!感をひさしぶりに見た。
風間杜夫に名取裕子という、2時間サスペンスを想起させるキャスティングだが、
ふたりとも若くて美しい。個人的には永島敏行がまだギラギラむちむちしていて嬉しい。
そして、高評価の中心、助演男優賞の片岡鶴太郎。
ああ、鶴ちゃん若いなあ。いいともによく出てたなあ、と懐かしいなあ、と思いながら、
これ幽霊なんだ、と若干引いて見ていた。
そして見終わった後に分かったのだが、この映画は、見終わって、ちょっとしてから、
思い出して「ぐっと来る映画」だった。
風間杜夫が自分より若い父親と嬉しそうにキャッチボールしたり、両親の言ったセリフを酔っ払ってタクシーの運転手を相手に真似してしまうシーンを思い出して、ああ、小さい頃に亡くなった両親に夢でも幽霊でも、会えたら嬉しいんだろうな、と、映画を見ている間にはあまりピンと来なかった共感がふと湧いてきて、泣きそうになった。
やはりこれは、山田太一の原作がいいのだろう。僕はまだ読んでないけど。
「物語」として、何か人の心を普遍的に捉えるものがあるのだろう。
人間には「物語」が必要なのだ。
幽霊とか時間旅行とか、現実にありえない物語に素直に感情移入できたのは、もうずいぶん前で、
あるときから、あほらしくて見ていられなくなったが、またこの頃は感じられるようになってきた。
自分が感じていること、正しいと思っていることが、必ずしも正しいと思えなくなってきたからかもしれない。
科学とか本当に正しいのか?
また、人に見えないものを見える人もいるだろうし、僕も人が見えてないものを見ているのかもしれない。
とはいえ、この種のモチーフを80年代の日本の実写映画で作るにはまだ技術が追いついていなかったと、
素人ながら思ってしまう。ハリウッドのファンタジー映画は70年代80年代は素晴らしかったから。
で、思ったのだが、これ今だったら、アニメなんだろうな、と。
アニメだったら、時代にもぴったり合う気がする。内容的にも。
・・・と思っていたら、イギリスを舞台にしたハリウッド版リメイクが最近公開されたとか。
またしても無意識にマスコミにコントロールされていたのか?俺。
「虎に翼」、まとめて3日分くらい見る。
寅子に別れを告げた花岡だが、ある日偶然のように再会。
なんと婚約者を連れている。
憤慨する轟とよね。
ふたりの怒りは分かる、と言うか、まあでも、
花岡にも色々あって、そんなに詰めてやるなよ、と僕は思うのだが、
ふたりとも寅ちゃん大事なんだなあと、いい友達だなあとじーんとくるのであった。
夕飯は豚の角煮。
コカ・コーラがちょっと余るほどあるので、それを使って煮る。
美味い美味いと評判よろし。
浴槽を洗っていたら、バスボンくんが壊れた。
急いで買いに行くも、どこにも在庫がない。
しばらくはスポンジでしゃがんで洗うか。
ローソンに、カップ麺の「吉田うどん」が売っていた。
一昨年、富士山の麓で食べてお気に入りだったのだが、関西ではどこにも売っていなかった。
ひさしぶりに食べたら、やはり美味いことは美味かったが、・・・普通だな。
やはり御当地の思い出と共に食べるのがなんでも美味いということ。
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