ファミマの駐車場に社用車を停める
隣にもロゴが入った白いハイエース
空の車内?
財布をとって大股で車から出る
もう一度何気なくハイエースに目を向ければ
薄暗い車内に 仰向けで目を瞑るおじさんが
並んでふたり
ワイシャツ 飲みかけの缶コーヒー 胸の上の両腕
気負わず無防備に眠れるほど
仲がいい間柄でもないのだろう
それぞれ眉間に深い皺と
身を小さくして 窮屈な腕組み
親密さのかけらもなく
肩と肩がふれあいそうな距離で
ひたすら時間が過ぎるのを待つだけのふたり
ずっとスマホ触ってるのも気が咎めるんやろな、
でも全然寝れんやろなぁ、と
ちょっとだけ笑いながら
お昼ご飯を買いに行った
#日記 #詩