MacBookは電源繋ぎっぱなしでOK!バッテリー管理はMacOSにお任せ【Ventura】
ガジェットの寿命 ≒ バッテリーの寿命
今やあらゆるものにバッテリーが搭載されている。
もはや、日本で持っていない人間を探すのは不可能だろう。
その多くがリチウムイオンバッテリーで、これ無しでは生活できないってくらい浸透しまくってるんだけど、ご存知の通り大きな欠点を抱えている。
そう、劣化だ。
リチウムイオンバッテリーには、充放電を繰り返すと、バッテリーの最大容量が低下していくという特性がある。
iPhoneでは500回、Macでは1000回の充放電で80%程度まで低下するらしい。
8割ならそこまで悪くなさそうな気がするが、ここまで劣化が進行すると電子部品を正常に動かせなくなるようだ。
また、0%もしくは100%の状態を維持し続けても、同様に低下する。
つまり、通常利用で容易に実現する状況でドンドン消耗していくのだ。
電気がないとガラクタに成り下がるガジェットどもは、リチウムイオンバッテリーに命を握られている。
繋ぎっぱなし運用がダメな理由
スマホの繋ぎっぱなしが良くないと言われるのは、やっぱりリチウムイオンバッテリーが原因。Xperiaを除けば、基本的にスマホはバッテリーからの電力供給でしか動かないからだ。
繋ぎっぱなしで運用すると、
バッテリーからちょっと使う
↓
その分がすぐに充電される
↓
ちょっと使う
↓
すぐ充電される
↓
…
のように、短時間で幾度も充放電を繰り返すことになる。しかも、充電容量は100%近くをキープし続けた状態で。バッテリーからしてみれば地獄に他ならない。
これはスマホに限らず、ほとんどのバッテリー内蔵ガジェットにも該当する。繋ぎっぱなしはNGなのだ。
長く使いたいなら、20%で繋いで80%で外そう。
めんどくさいけど、これがバッテリーには一番優しいのである。
実際、父はこれを守ってiPhone13Proを1年ほど使っているが、2%しか劣化していない。
対して、守らなかった私の13miniは10ヶ月で12%も劣化している。悲劇的。
MacBookは例外
じゃあMacも繋ぎっぱなしは良くないんじゃないの?と思われるだろうが、そこは天下のAppleさん。ちゃんと対応済み。
MacはiPhoneとは違い、電源に接続したまま使うことを想定されている。そのため、電源アダプタからの電力だけで駆動できるのだ。
しかも、80%の充電で保留してくれる機能まである。心強い。
ただ、充電の保留は手動では設定できない。
「充電の最適化」をONにして、しばらく使う必要がある。
最適化までは普通に100%まで充電されるが、あまり気にせず気長に待とう。私の場合では3週間ほどかかった。
ちなみに、その間電源はほとんど外しておらず、残量が80%以下になるまで使ったこともなかった。つまり勝手にOSが80%まで放電してから、充電を保留していることになる。すげー優秀。
ちなみに、よく持ち出す人はちゃんと100%まで充電されるし、持ち出す時間が決まってる人は、その時間まで100%にならないように充電を制御してくれたりするらしい。便利。
以上のことから、MacBookは電源に繋ぎっぱなしで全く問題ない。
あまり移動しないなら、むしろ繋ぎっぱなしにしないほうがバッテリーに悪いと言える。
結論
・充電しながらの使用は基本NG。
・MacBookは例外。繋ぎっぱなし運用が正解。
2024年10月追記:Sequoiaでもお任せ
上記は2022年リリースの「macOS Venture」での内容であるが、Sonomaを経てSequoiaとなった今でも、依然バッテリー管理はMacOSにお任せでOK。
ちなみにmacのバッテリー管理スキルは年々向上しており、特にSequoiaでは充電を保留するまでの時間が格段に短縮された(気がする)。
できればiPhoneみたいに充電上限を設定できるようになってほしいところだけど、今のままでも十分優秀だから気にしなくていいと思う。