対 世界に向けて

私は私のSNSではない

私は私のいいねの数ではない

私は私のハッシュタグの数ではない

私は私のサムネイルではない

私は私の美しい思い出ではない

私は私への忖度ではない

私は私の人間関係ではない

私は私の閲覧回数ではない

私は私への嘘ではない

私は私の読んだ本ではない

私は私の環境ではない

私は私の生活水準ではない

私は私の性別ではない

私は私の学歴ではない

私は私の偏差値ではない

私は私の能力ではない

私は私のATMではない

私は私のカルテではない

私は私の国籍ではない

私は私の思考ではない

私は私への恥ではない

私は私の資格ではない

私は私のアクセサリーではない

私は私の奴隷ではない

私は私のトラウマではない

私は私の失望ではない

私は私の存在証明ではない

私は私のアイデンティティではない

私は私への期待ではない

私は私への愛ではない

私は私の顕示欲ではない

私は私の虚飾ではない

私は私の偶像ではない

私は私の模倣ではない

私は私への言い訳ではない

私は私であり

誰かの理想とした私ではない

ましてや

周りと比較された私でもない

私とは世界に唯一

誰にも抗えないものなのだ

しかし昨今は石ころどもが

誰もが特別だと考えるから

みんなが特別になってしまった

そのような悪性思考が

まとわりつく世の中では

選ばれなかった少年が

お手製の銃を握りしめ

戦わなければならない

こんなことに呆れた石ころたちは

一喜一憂するテレビニュースを見て

皮肉にも石ころたちが

世も末だとため息をつく

そして儚いものに言い訳をつけて

美化したがる人種も同時に存在する

しかし美化した側も

儚さを実行しなければ

話にならない

全く、道理がなってないことばかりだ

こんな文章を躍起になって

書き起こしている私も

もはや社会では

死荷重要素になりつつある

しかし私はもう飽き飽きなのだ

私は私の辛さを

平凡にしたがる

本当の痛みを知らない

祝福された人間が存在することが

それはなぜか、理由は

本当の痛みを

受け入れることができないからだ

痛みに底があるかのように

数々の上流階級から

伝えられているが

本当の痛みに底なんてものはない

一生、背負っていくものなのだ

痛みが報われる幸福論は

いますぐに弾圧すべきだ

痛みから報われた人たちを

手本にして進むのではなく

痛みを感じさせないために

努力するべきだ

そして圧倒的に今もなお何かと

戦い続けている人が

多すぎて救いきれないのが

現状である。

こんな世の中であっていいわけがない

こんな、世界であっていいわけがない

これは、私から世界に向けての

宣戦布告だ

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