イズム様ラバスト制作
個人的記録。イズム様にお願いした場合の話です。
今回の条件
個人での制作
できる限り少ロットが良い
薄い緑色の部分に蓄光パーツを使いたい
ナスカン等のパーツにこだわりなし
イベントに出す予定はなし。納期は気にしない
企業選び
ラバー系グッズは少ロット生産が難しいらしく、おそらく個人制作の場合この二社になると思います。
HOTMOBILY様
公式サイト
公式Twitter
https://x.com/goodsye?s=21&t=m18zlpxy5ahnNRBPRo-YyQ
ホットモバイリーファン、というプランがあります。
こちら、10個9900円(税込)
しかも、トレース(データ提出参照)込みでこの値段です。
メリット
安い。とても安い
データの作成方法をYoutubeで出してくれている
ラバスト大全(加工の見本帳)が無料でいただける
オプションが豊富
ホットモバイリーファンというプランだとタイミングによっては「今週の受付数量を越えております為、ご注文停止中です」と言われて発注できない、といったことがあります。あとは公式Twitterのフォローが条件にあったり、いろいろ。
しかし、そういった難しさを吹っ飛ばすほどの安さです。
ちなみに、別のプランであれば納期も選べますし、いつでも必ず発注できます。
↓こちらの方はHOTMOBILY様で作ってます↓
イズム様
公式サイト
公式Twitter
10個制作をお願いする場合、10個22000円(税込)
トレース(データ提出参照)をお願いする場合、追加で8000円
メリット
少ロット生産をできる(10個から)
安い
見本帳を無料でいただける(こちらは蛍光・ラメ・蓄光を確認できる)
オプションが豊富
めちゃくちゃ正直なことを言うと、見本帳に蓄光がありますが、どれだけ透けるのかを知りたいのに下地白なのは少し困りました…
会社を選ぶとき
作成事例見たいな〜って思ったとき、X(旧Twitter)で
「{企業名} ラバスト」で検索すると、個人が「作ってもらった😊」という投稿がたくさん出てきます。企業様の投稿も出てきます。Twitterで検索した方が望んだ画像が出てきやすい気がします。
そもそもラバー系グッズってどうやって作ってるの?
こちらの動画(HOTMOBILY様)が参考になります
ラバー系グッズは、最初に型を作るみたいなのですが、それで費用が高くなるみたいです。逆にいうと、個数を増やしたとき1個あたりの値段がものすごく安くなります。
データ提出
ラバストはデータの形式が特殊です。トレースだのベクターだの…
ラバー系グッズデータ事前知識
データ形式が.ai
使える色数が決められている
色をPANTONEで指定すること
Adobeのイラストレーター、.aiの形式は何が良いの??
→関数で形作っているところ。普通の画像だと色のついたドットの集まりで形成しています。拡大したらガビガビになってしまった、ていうことありませんか?これを関数(2点があってこれを直線で繋ぐ、といった形式)で形作ることで、画質を変えてもガビガビにならないのです。
PANTONEってなに????
→世界共通の色見本。デジタルあるあるですが、ディスプレイによって見え方が違う、てことがありますよね。それでは困るのでアナログの色見本帳があります。それで最も有名なのがPANTONE、てことらしいです。
データを自作する場合でも、企業様に頼む場合でも、トレースってなに???という方は見ることをおすすめします。
さて、データに関して2通りのやり方があります。
制作会社様に頼む
イズム様:トレース代8000円
pngやjpegなどで提出できます
HOTMOBILY様:ホットモバイリーファンであれば基本料金にトレース代が含まれています。
料金に関しては企業様のサイトをよく読んでください。
自分でやる
今回、Adobeのイラストレーターの無料体験期間を利用しました。
無料体験期間を使わない場合、1ヶ月4980円(税込)になります。さらに、自分の労力を支払うことになります。
無料体験期間を使う場合、7日間に全てを終わらせる必要があります。
私は時間に余裕のある人なので、2日で作業が終わりましたが「1日1時間しか作業できない💦」といった人は頼んでしまった方が総合的に安いかもしれません。
もしも無料体験期間を使わない場合は、4980円+労力と8000円を天秤にかけることになります。労力と約3000円、どちらが安いか…
ご参考までに…↓
出来上がったもの
色を考える
自分で考えてみる
PANTONE選びます。こちらのサイトがおすすめです。
自分で選んでみた結果
実は、蓄光パーツが
「イラスト部分の一部を蓄光加工される場合は光りにくいです。蓄光部分は蓄光材を混ぜて指定色を半透明にしますので、指定色より色誤差はかなりあります。」とのことで…
上の画像では、蓄光パーツを薄い水色、下地を濃い緑にすることで、透けた上で目的の色にしようとしています。
全体的に色味がふわっとしています。もっとパキッとさせたい!あと頭のグレーの部分が鮮やかさが衝突してて見づらいですね。
制作会社様に頼む
イズム様に選んでいただきました。
やっぱプロに頼むべきです。
色練り練り
メールでたくさんやり取りをしました。
特に色に関しては、話が二転三転……イズム様が丁寧に対応してくださりました。本当にありがとうございました。
「こんなん作りたい(画像)おいくら?」
「こんな金額になる」
「りょ。データ(.ai)提出」
「OK。指定の色に置き換えたよ」
「色悩む。イズム様ならどうする?」
「こうする」
「ありがとう。色変更したい。この色もう少し暗い色ある?」
「OK。これどう?」
「まじせんきゅー」
「OK?」
「いや、やっぱ蓄光の部分この色にして」
「OK?」
「OK!よろしく」
要約するとこんなやりとりしました。大体10日間の話です。
イズム様、返信が早くて早くて…びっくりしました。
決まったもの
色選びの注意
こだわり強い人の話。飛ばしていただいて大丈夫です。
最も近い色を選ぶ、では作りたいものと違うものになってしまう可能性があります。
作りたいラバストがこうだったとします。パキッとした色使いのラバストを作りたい!
各色最も近い色をPANTONEで指定したらこうなったとします。なんか違う…ぼんやりしている。
各色最も近い色を選んだ結果、
最も明るい色→理想よりも少しくすんだ色
メインの色→理想よりも少し明るい色
線の色→理想よりも少し明るい色
になったとします。色の差が小さくなっています。
絵は色そのものは重要ではなく、色の差が重要です。各色最も近い色を選んだときイラストの印象が変わってしまうことがあります。
なので、この例の場合、思い切って
最も明るい色→白
線の色→もっと暗い色
にしてしまう方がより 作りたいもの に近いものができることがあります。
今回はキャラのベストの色(黒っぽい色)でこうなりました。なので、最終的に最初のデータ提出時よりも暗い色を選んでいます。
ワクワクタイム
6/24、支払いもして…
ワクワクしながら待ちます。ワクワク
ワクワク
実物
8/2、出荷されました。
届きました。
かわいい!!!!!!やば!!!ラバスト!本物だ!!えっっ!!かわい!!私?天才?? 天才かも〜〜〜〜🫶!!!!ラバストかんんわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!ラバスト!!!!
同人グッズは怖いので…一部一部の写真のみ置いておきます。
全体像はポイピクにあります。
↓全体像↓
https://poipiku.com/4396142/10541507.html
蓄光に関して
実は、データを渡した際にイズム様から
「イラスト部分の一部を蓄光加工される場合は光りにくいです。
蓄光部分は蓄光材を混ぜて指定色を半透明にしますので
指定色より色誤差はかなりあります」
と言われていました。
全然透けてないです。少し黄緑色にはなりますが、正直あまり分からないです。
蓄光の様子です。室内で蛍光灯の明かりのみを数分当てた後、部屋の電気全て消して撮ったものです。
真夏の日差しにあててから、真っ暗な部屋で撮ったものです。
ディスプレイによって見え方は異なると思いますが、こんな感じです。
イズム様から「面積が狭く、凸部分の蓄光ですので光り方は弱いです」と言われていましたが、全然光ります。小さい面積でもしっかり光ります。
最後に
こちらの記事があなたのラバスト制作に役立つことを願っています。
良いラバストができますように!