京龍トリプル優勝レポート
はじめに
こんにちは、さるじえ(@draw_library)と申します。今年の春から近ポケに所属しているカード勢です。
このnoteでは京龍トリプルに参加した体験をレポートの形で共有したいと思います。
よく知らない小僧が優勝していい気になってnoteを書くのはいかがなものかと思いましたが、文学部(的なところ)に所属している私にとって文章を書くことが本分だと気がついたため筆を取りました。
とはいえ大会のレポートを書いたことがない上、緊張でほとんど何も覚えていないためノリと勢い、そして誤魔化すことだけが異様に上手い文章力で書き綴ります。覚えてないこと(具体的に言うと先攻後攻とか)は書かないつもりですが、もし何か間違いがあればご連絡ください。
さて、得意技の言い訳が全て終わったところで本文に参りたいと思います。ぜひお楽しみください。
使用デッキ
使用デッキはルギアでした。
本当は全く別のデッキを握る予定で調整していたのですが、大会直前にしれっと組んだルギアがあまりにも強かったため短い練習期間をおしてデッキを決めました。
結果的に言うとこのデッキ選択はかなり良かったと思います。
当日の環境に刺さりが良かった、特にルギアにガードが下がったドラパルトが非常に多かった印象です。予選とトーナメントを合わせた7戦のうち、3戦がドラパルトでした。
結果的に当たらなかったのですが、ニンフィアデッキを警戒してミストエネルギーを余すことなく4枚採用したのもいい判断でした。
ルギアを本格的に回すのは初めてだったので、
この構築はこれでいいのか…?
と今でも不安です。
ルギアガチ勢に何か言われても返す言葉がなさそう。
ネジキを入れるか、基本エネルギーは採用するのか、アヤシシは、と採用検討カードはたくさん考えて試しましたが使ったことのないデッキタイプで冒険するのは良くないなと思い、他のデッキでも使っていたアタッカー+チラチーノ厚めという構築に落ち着きました。
ジャミングタワーは入れるべきでしたね。
練習は主に近ポケ一回生のカード勢が付き合ってくれました。深夜までリモートで対戦してくれてとてもありがたかったです。
当日、試合レポート
さて、当日です。
チームメンバーは同じ近ポケに所属しているダブル担当のmizu。先輩と、同期のシングル担当テウス屋くんでした。
実機のことは本当に何も知らないのですが信頼のおける2人だと思っていました。
この大会を通してその信頼は確固たるものになっていくんですがその話はまた今度としましょう。
大会概要としては全20チームが出場し、5チーム総当たりの予選グループにて上位2チームが決勝トーナメントへ進出。
ベスト8が出揃ったところでトーナメント方式で優勝が決まる、というものでした。
このチーム戦の面白さは自分が負けてもチームが勝つ可能性がある、というところでしょうか。
極端なことを言えば自分が全部負けても味方が全部勝てば優勝できます。だから多分全チーム全出場選手が1回は味方に
「キャリーお願いします」
と冗談を言います。もちろん僕も言いました。なぜならカードは運に左右されやすく、なんなら今回はさらに運に左右されやすいルギアというデッキを握っているからです……!
1戦目
1戦目は近ポケの先輩との対戦でした。先輩とは初めて近ポケのサークル活動に足を踏み入れた日から幾度となく対戦していて因縁めいたものがありました。
先輩、僕と当たるたびに苦い顔をするんですが、勝率は多分トントンだと思います。なんならちょっと負けてます。そんなに警戒するような相手じゃないと思いますよ。
先輩の使用デッキはソウブレイズでした。
振り返ればこの試合が唯一アーケオスの2体着地ができなかった試合でした。先攻を取ったはいいものの2ターン目でアーケオス2体トラッシュすることは叶わず、走り始めたソウブレイズにゲームスピードを合わせるため無理やりアッセンブルスターを宣言。返しのターンにアーケオスが呼ばれず前のルギアも倒れなかったことが勝ちにつながりました。
チームメイト2人もそれぞれ勝利。
ここから我々の無敗伝説が始まるのだっ
た……!!
2戦目
2戦目は別大学の一回生の子でした。一度顔を合わせたことがあったのですがその時は対戦出来ず。今回が初めての対戦となりました。彼と僕は共通の知り合いから互いに強い強いと聞かされていたので独特の緊張感があったように思います。
相手のデッキはドラパルト。
今回もじゃんけんに勝利し先攻を奪取。
先攻2ターン目にアッセンブルスターからごっつぁんプリファイを決めてそのまま走り切りました。
チームも全員勝利し、3-0。
予選突破が見えてきました。
この試合の最後、手札干渉後にトップから解決札のボスを引いた時申し訳ないなと思いつつ今日は調子がいいかもなと思った覚えがあります。
もちろんたくさん練習はしたけれど、当日は運が良かった。これは間違いなく言えます。
3戦目
なんと3戦目は近ポケの同期でした。なんと知り合い3連戦。
その人は近ポケに入ってから我々の熱烈な勧誘によってカードを始めた初心者でした。
5月あたりから1回生交流会やカードのティーチング企画の運営に携わっていた僕にとって大会に出るまでポケカをやってくれて本当に嬉しい限りです。
だからこそ負けられなかったし全力で戦うことを決めていました。
龍堂辰雄もそう言ってる。
あと練習や構築相談にも多少付き合っていて、その内容からデッキを察するにボコボコに負けてもおかしくなかったので頑張りました。
そんな負けてもおかしくないデッキ、タケルライコオーガポン。
後攻1ターン目に場に1体しかいないルギアが飛ぶと途端に苦しくなります。
クレッフィなどのアグロデッキに対する露骨なメタカードを入れず安定に振って自力で勝つという選択をしたこともあって変な噛み合い方をすると即死です。
しかし結果、相手大事故。
きょくらいごうどころかはじけるほうこうさえ宣言してなかったと思います。
一応苦し紛れのアドバイスを対戦終了後に投げかけましたがドンマイとしか言いようがなかった……
その後の話を聞くにいい試合もしたらしいので本当に良かった。
チームも勝利。3-0。ここまで全勝、予選突破もほとんど確定しました。
ここからトナメに上がるんだという別の緊張も追加されました。あとは予選全勝なるか、とか色々。
この先は初めて対戦する方ばかりだったこともあって別の新たなフィールドに突入した感覚がありました。
4戦目
4戦目はボムゲッコウガとの対戦でした。
初めて対戦するデッキタイプであり、何が飛んできてもおかしくないなと思いながら試合を進めました。
試合中に気がついたのですが、アーケオスとルギアって闘抵抗なんですね。なんかしのびのやいばでアーケオス倒れないなって気がついてびっくりしました。その点を鑑みて若干有利対面なのか?
試合中盤でアーケオスがぶんしんれんだにより2体落とされてしまったので高耐久のゲッコウガを避けながらガチグマを起動させる方向に向かいました。ボムやブライアを警戒してサイドを一枚まで取り進めつつ最後は相手のガチグマを2回殴って辛勝。相手にターンが回っていたらぶんしんれんだで複数枚サイドを取られて負けていました。
しのびのやいばで持ってきたカードを適切なタイミングのナンジャモで流せたのも大きな勝因だったと思います。
チームもテウス屋くんが勝利し2-1。チームとしては予選全勝で決勝トーナメントを決定させました。
5戦目
5戦目は抜け番となったので休憩。予選全勝の喜びを噛み締めながらテウス屋とエキシビジョンマッチを繰り広げました。
元々握るつもりだった赤ロストを使用。
結構自信がある山で、同じような構築もなかったので世界にこのデッキを知らしめてやるぜ!と思っていたにもかかわらずテウス屋のパオジアンに種切れ敗北。
そんなはずじゃないんだけどなとぶつぶつ言いつつデッキをしまいました。これで出てなくて良かった。
この結果があるのでなんとテウス屋はこの大会7-1してます。お前がチャンピオンだ。
決勝トーナメントへ
心臓が鼓動する音で耳が塞がれるぐらいに緊張してました。
準々決勝の対戦相手は5月にあった近ポケトリプルでも対戦した方でした。前回はロストバレットを使ってパオジアンに負けた気がします。今気がついたんですがテウス屋との対戦とほとんど同じだな。変な伏線回収。
さてそんなリベンジ、相手はドラパルトでした。
本当にギリギリの戦いでした。
緊張とギリギリさで内容をほとんど覚えていないほどです。
トリプルの特性上、カードの決着はほぼ毎回実機の2種目が決着したあとになります。
どちらかで負け、どちらかで勝った1-1の状態においてその責任は呆れるほど大きくなります。
カード部門での出場者の方なら理解いただけると思いますがこれほど重圧があることはありません。
お相手はサイド落ちがキツそうでした。
こちらは結晶のついたドラパルトをチラチーノでなんとか倒したあと、相手の場のエネルギーがついてるポケモンを落としきり、こちらのサイドが2枚になってしまう勝負のターンにアカマツとブライアの両方が必要になる盤面を作り上げてなんとか乗り越えました。
そこで投了をいただき勝利。感想戦にて話を聞くとアカマツを使う前にさかてにとるを使ってしまい、山札にあるエネルギーを引いてしまったとのことでした。
あのターンにファントムダイブが決まっていたらまだ試合は分からなかったな、と思います。
準決勝も正直あんまり覚えていません。
というのもこちらも対戦相手がドラパルトデッキだったからです。
対戦相手の方には申し訳ない。いい試合をした気はします。
頭の中が緊張で混沌と化していたためか準決勝と準々決勝の記憶が混ざってます。
準々決勝と準決勝、どちらかの対戦でジニアを使ったあと手札からトラッシュするためのカードが一つもなく、かぜよみ2回でアーケオスを落としきったということがあったはずですが、どちらの対戦だったかは覚えていません。あまりに珍しいことだったためそれだけ覚えています。
実は準決勝もシングル勝利、ダブル敗北のチーム成績1-1で、僕の勝敗がチームの命運を握っており、勝った時には大きく安堵しました。
ここまで個人全勝。この日は神がかり的な引きを持っていた気がします。
そして決勝へ
シングルとダブルが配信卓としてスクリーンに映されて実況付きでみんなが盛り上がる中、カード卓は常に静かでした。
唯一負けた試合、忘れもしません。
お相手のデッキはリザードンex。丁寧なプレイングでした。
じゃんけんで敗北、先攻を譲ると僕のバトル場のポケモンは水オーガポンのみでした。
相手の先手、なかよしポフィンを使ってポケモンたちを並べていく中にはやはりヨマワルもいました。
先述の通りネジキを採用していない僕のデッキにとって一体しかいないルギアvがカースドボムとリザードンのバーニングダークによって倒されると立て直しに大幅な時間がかかります。
しかし環境トップのリザードンにその時間を明け渡すことはできない。
僕はネオラントを手札から場に出してルギアを2体出すことに尽力しました。この判断は間違ってなかったと思います。実際2体目のルギアが場に着地した時、相手は驚いた顔をしていました。
いや、「こいつベンチ3枠埋めたよ、ラッキー」の顔だったのかもしれませんが、まぁそこはいいでしょう。
そこからはお察しの通り丁寧に場面作りをされ、こちらのポケモンは倒されることなく手番が帰ってきます。
僕は残ったベンチ2枠に泣く泣くアーケオスをアッセンブル。チラーミィを置くスペースは残っておらず、ルギアしかアタッカーが存在しない。その結果リザードンexを一撃で倒すことが不可能になりました。
あれよあれよという間にサイドを取られ、相手のサイドが一枚になった最後のターン。
レガシーエネをつけたチラチーノでどうにかしようとしましたが手札干渉をしてもピジョットが、ピジョットが取られても手札にはボスがというルギアにとって絶対に勝てない盤面が完成していました。
お相手は結局カースドボムを一度も使っていません。結果的なサイドは1-0だったと思いますが、完敗です。
しかし僕の敗北の瞬間には優勝がもう決まっていました。
シングルのテウス屋とダブルのみず先輩が勝利を勝ち取ってくれていたからです。
最後に負けて優勝というのはなんだか締まらない気もしましたが、準々決勝、準決勝とチームメイトの2人が味わった「助かった」という気持ちを僕も感じることができて良かったように思います。
僕ら決勝トーナメントではなんと1人1敗ずつ経験してるんです。でも勝てたのは流石にチームワークと言わざるを得ない。
ありがとうチーム!
終わった後は放心状態でした。ずっと最後の試合の勝ち筋をぐるぐる考えつつ、結構すごいことをしてしまったのではと思いました。
景品としてアマルルス、アマルルガのぬいぐるみと海外産のマリィのプレイマットをいただきました。
流石にプレイマットは僕のものだろうと思っていたのですがみず先輩がどうやらマリィ好きだったらしくじゃんけんで勝った方がプレイマットをもらおうと言う話になりました。
このじゃんけんで勝ったことが、この日の幸運の何よりの証拠でしょう。
おまけ、あるいは決意。
結論とも言う。
さて、優勝したことで僕は友達を作ろうと思いました。
なぜなら優勝発表の時に少なくとも誰だこいつという空気が流れたからです。
そりゃあ4月にポケモンサークルに入ったばかりだし、こう言った大会も2度目、なんなら前回は自分の所属している近ポケが主催したわけですから実質初めてみたいなもので、他大の方が僕のことを知らないのは当たり前でしょう。
しかし僕にはX等のSNSやポ1鯖など、交友を広めるきっかけはどこにでもあったはずです。
「すでに出来上がったコミュニティに入るのがちょっと」
とか言ってさらに小さいコミュニティを作って壁を作っているようではいつまで経ってもひとりぼっちのままです。
なんなら晩御飯を食べている時に(めちゃくちゃ自己解釈のを重ねると) 先輩から間接的にそんなことを言われた気がします。
本当にその通りだと思います。
あと実機を全くやらないのも良くないとか、Xのアイコンが初期アイコンなのが良くないとか、いいねをなかなかつけないとか、そういうのもある。なんとかしよう。
これ以上何かを言うと自分語りになりすぎるんですが、何を言いたいのかと言うと
友達になりましょう!
にしても優勝すごく嬉しいです。頑張って良かった。チームにも感謝です。
今回の成功体験のおかげで僕は今後大会の前はカツカレーを食うことになります。
次の大会でカレーの口臭の餌食になるのはあなたかもしれない……
追伸
新しくnoteのアカウントを作るのがめんどくさかったので前々から使っているアカウントを使用しました。
今後もこのアカウントでポケカのこと、後は自分の好きなこと、もしかしたら小説等も載せようと思います。よければフォローしてね
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