【マンガ感想】サンキューピッチ 1を読んだ【ネタバレあり】
ぼんやりアニメのメジャーを観ていた程度の野球知識しか持っていない鯖の味噌煮です。
神奈川県の高校球児の間で囁かれる「野球部狩り」の噂。そいつは夜な夜な現れては「3球勝負」を挑んで来るらしいーー高校3年、最後の大会まで3週間。投げられる球は3球まで!9回裏から始まるギリギリの野球譚!
同じくジャンプ+で連載していた『ハイパーインフレーション』の住吉九先生の新連載です。偽札造りの次は野球!?と当時はめちゃくちゃビビっていましたが、1話を読んで確信しましたねー、これはすごいマンガになると。情報の開示の仕方が非常に上手いんですよねー、モブがスッと情報を差し出してくれたりしてくれるのでものすごいテンポがいいんですよ。そして演出の意外だけどもグッと来る巧みさ。あの一番盛り上がってスッとお医者さんの一言が差し込まれるの普通じゃしないと思うんですけどもすごい感動するんですよねー。
野球という王道のテーマですが、アウトローさで言えば『ハイパーインフレーション』に負けないくらいにアウトロー。なにせ3球しか投げられない投手をどうやって上手に使うかというのが主軸になってくるからです。そんな縛りプレイありというところで他とは別路線を突き進んでいこうとしてるんですよねー。ただのストラックアウト勝負がなんか能力バトルくらいになってますねー。
あとキャラクターもすごく個性的というか、モブまで特有のノリで掛け合いをするんで読んでいてものすごく楽しいんですよ。退屈なページがないというのがものすごく自然にできているんですよねー。
今巻の最後から試合が始まるという最高の引き。次巻が楽しみです。