【映画感想】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥを観た【ネタバレあり】
そもそも前作の『ジョーカー』全部アーサーの妄想説唱えてるワタクシにとって今作って存在自体が解釈違いなんですよね。その妄想説もいつかは単独で語りたいくらいで。
なのでそんな前提を抱えてる中でも『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を観にいったワタクシを褒めて欲しいくらいです。ええ。
そんな戯言はともかく、『ジョーカー』の続編という天高くそびえるハードルに向き合わざるを得ない今作の自分的評価は……
星2⭐️⭐️ですね。(星5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️最高値)
結論から言うと、「そもそも面白い映画を作ってくれ」と自分は思いましたね。
というのも今作、何か起こるかな?と期待させといて決定的なコトがあまり起こらなかったなぁと。前作で言うと要所にあった殺人のシーンなわけなんですけども、舞台がシャバだったのと比べて今作だと基本的に裁判が中心なんで何も起こらないんですよねぇ。起こっても主人公であるアーサーが起こしたことではなかったんで、カタルシスみたいなのはなかったんですよ。あるのはミュージカルぐらい。全体的に平坦で刺激が少ないなぁと感じましたね。
ジョーカーなんていない。いるのは一人の男、アーサー・フレックだ。恐らく今回の映画に込められたメッセージの一つなんですけども、これを伝えたいがためにこの映画は平坦になったんだと思います。なにせ、彼はジョーカーじゃないから、その決定的なコトなんて起こせないですから。この映画の弱点はこの映画の根底の部分に絡まっていて、生まれるべくして生まれたとしか言いようがないです。
僕としてはメッセージが伝わるより前にまず面白い映画を観たいですねー。
あと、我が推し、ハーレイの扱いがほんとひどかったと思います。結局、アーサーの最大の理解者でも突き抜けた悪女でもなく、ただの大衆となんら変わらない愚かな人間でしかないのは観ていて辛かった。
ワイは骨子の部分を抜かれてふにゃふにゃになったハーレイなんて観たくなかった! これが一番言いたいことかもしれませんねー。