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J2に行くのはそう簡単ではない カターレ富山 対 ロアッソ熊本

「Challenge5000」と銘打って行われた熊本との重要な一線。

スタメンはGK西部、DF戸根、柳下、林堂、MF佐々木陽次、花井、安藤、姫野、音泉、椎名、FW大野。サブはGK齋藤、DF鈴木、MF碓井、末木、田中、FW高橋、吉平。

メンバーは天皇杯の浦和戦と同じで、スタメンとサブを入れ替えたもの。
監督は完全に浦和戦とこの試合を2試合セットで考えていたんだなと思うメンバー選考だった。

試合は序盤はカターレのペースで、開始早々に先制した。
気持ちが入っていた花井のコーナーキックに音泉がヘッドで合わせたもの。
これで試合は有利に運べると思った。

だが、前半の飲水タイムが終わったあたりから、徐々に熊本のペースになる。
このタイミングで姫野にイエローカードが出されたのも痛かった。
姫野の守備にいつものような思いっきりがやや影を潜めて、相手にボールを持たれる場面が増えた。

後半開始から熊本は2人前線の選手を入れ替えて、さらに攻勢を強めてきた。
それでも何とか守備陣は守り、カターレも前線を高橋と吉平に代えてチャンスをうかがう。
実際に、高橋駿太があわやというシュートを放つ場面や椎名のFKがクロスバーを叩いた場面もあり、チャンスがなかったわけではなかった。
姫野のミドルシュートが相手GKの好セーブで防がれた場面もあった。

突き放すチャンスを逃すとまた相手に流れが行ってしまう。
今日の観客が3,857人と発表された直後だった。
カターレの左サイドを深く抉られ、そこから上げられたクロスにフリーとなっていた岩下がミドルシュートを突き刺した。
見事なシュートだった。

これで追いつかれて、その後も熊本ペース。
試合終了間際に、相手のクロスボールが流れてそのままゴールを割るかという場面があったが、そこはゴールポストが防いでくれた。
そしてその流れから高橋駿太にビッグチャンスが訪れる。
客席からは相手GKが飛び出してゴールが空いていたようにも見えたが、シュートは打てず、吉平にパスをして、そこでタイムアップとなった。

勝てた試合かと言えば、確かにチャンスはあったが、それ以上に相手に攻められてもいたので、負けなくてよかったとも言える試合だった。
最終版は左サイドの安藤が足をつっていて、難しい状態でもあった。

ホームだったので、当然勝ちたい試合ではあったが、内容を見る限り、引き分けが妥当な試合と言えるだろう。
ここ最近の試合のように相手を圧倒できるかと思ったが、熊本はやはり強敵で、簡単に主導権を渡してはくれなかった。

思えば、簡単にJ2に戻れるなら、J3でのこれまでの6年の間に上がれていただろう。
そう易々と戻れるならこんなに苦労はしていない。
これからも苦しい試合はいくらでもあるだろうが、ボールを奪い続ける今のサッカーを続けていれば大丈夫だ。
そう信じている。

6/16追記
アディショナルタイムにメインスタンドを中心にうねりのように起きた手拍子。
あれは感動的だった。
それを受けて最後のチャンスが決まっていれば、それはそれは劇的な試合になっただろうが。
お楽しみはまた次の機会に。

熊本サポーター。

カターレサポーター。



(選手の動向)
1 GK 西部 3試合連続スタメンフル出場
3 DF 黒木 ベンチ外
4 DF 戸根 10試合連続スタメンフル出場
5 DF 今瀬 ベンチ外
6 MF 碓井 2試合連続途中出場
7 MF 佐々木陽次 2試合連続スタメン
8 FW 高橋 4試合ぶりサブから途中出場
9 FW 大野 4試合ぶりスタメン
10 MF 花井 5試合連続スタメン
11 MF 大崎 ベンチ外
13 MF 安藤 10試合連続スタメンでフル出場
14 DF 濱 ベンチ外
15 MF 松岡 ベンチ外
16 MF 末木 10試合連続途中出場
17 MF 姫野 10試合連続スタメンフル出場
18 FW 松澤 ベンチ外
19 DF 柳下 10試合連続スタメンでフル出場
20 MF 音泉 10試合連続スタメン、1得点
21 GK 田中勘太 ベンチ外
22 MF 椎名 10試合連続スタメン
23 DF 林堂 2試合連続スタメンフル出場
24 MF 松本 ベンチ外
25 MF 佐々木一輝 ベンチ外
26 MF 馬渡 ベンチ外
27 FW 吉平 2試合連続途中出場
31 GK 齋藤 3試合連続サブ
32 MF 戸高 ベンチ外
39 DF 鈴木 2試合連続サブ
50 MF 田中佑昌 3試合ぶりサブから途中出場

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