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その壁は越えられず望みは潰える ロアッソ熊本 対 カターレ富山

可能性を信じて、アウェイの熊本戦に臨んだ。

スタメンはGK齋藤、DF戸根、柳下、林堂、MF花井、末木、稲葉、椎名、馬渡、FW武、平松。サブはGK岡、DF川崎、MF碓井、池髙、FW大谷、大野、宮城。
稲葉と平松がスタメンに復帰。
また、4試合ぶりに大谷がサブに入った。

試合を生で見たのは前半の終了間際から。
そこから前半終了までは熊本が攻める時間の方が長かったが、前半のスタッツを見るとカターレがシュート10本でかなり攻めていたことがわかった。
改めて見直すと前半の前半にチャンスが多く、平松や武がシュートを放っていたが、相手GKのファインセーブもあって得点は得られなかった。

この試合、前半の飲水タイムがとても長く取られた。
原因はボールの空気圧のようで、どうもそれが低いボールがあり、そのチェックに時間がかかったようだった。
そこまでのカターレはかなり押していたのだが、この長い中断により、勢いが削がれてしまったように思う。
直接の関係はないとはいえ、この中断がなければ試合の流れも変わっていたかもしれない。
試合結果を見ると余計にそう思えてしまう。

結局前半はお互いにゴールを奪えずに後半へ。
ハーフタイムでの交代はなく、後半に入った。

後半の立ち上がりからはやや熊本が優勢に。
こちらはなかなかシュートに持ち込めない。
カターレが先に動き、まず55分に花井に代えて宮城天を投入した。

そうしているうちに与えてはいけない先制を許してしまう。
カターレの左サイドを深くえぐられ、相手の右サイド黒木にクロスボールを上げられた。
ファーサイドで待つJ3得点王の谷口のマークが甘く、ヘディングできれいに決められてしまった。

するとすぐにカターレはFW武に代わって大野を投入。
さらには77分に柳下に代わって碓井、平松に代わって大谷を投入。

結果論になるかもしれないが、攻撃のキーマンや得点が期待できる選手を次々に代えていって、誰が得点を取るのかというのがはっきりしないメンバーになってしまった。
スタメンのここまでの今季のゴール数は33。
それがゲーム終了時のメンバーの今季のゴール数は13。
得点源を次々に交代していったので、得点の期待感はしぼんでいった。
試合全体としてはそれほど悪くない試合だったとは思うが、その選手交代が残念に思うところだった。

今日は上位の長野、相模原、岐阜がいずれも勝利したため、2位との勝ち点差は8に広がり、今年の昇格の可能性は消えた。
今日の敗戦は確かに痛かったが、ここに至る過程で、落としてはいけない相手に取りこぼしが多かったように思う。
上位相手には、秋田、長野、相模原のいずれにも1勝はしている。
それでいながら、カターレよりも下位の福島、岩手、沼津、G大阪U-23、C大阪U-23に敗戦を喫している。
この取りこぼしが痛かった。

昇格を目指す今年の戦いは終わってしまった。
だが、まだ2試合残っている。
この試合をどう戦うかで来季に影響はそれほど与えはしないのだが、それでも応援する人たちに希望を与えるのがプロサッカーチームの仕事なのだとしたら、まだ今年は終わっていない。
今年の集大成を見せてほしい。

(選手の動向)
1 GK 岡 2試合連続サブ
2 DF 松原 ベンチ外
3 DF 川崎 2試合連続サブ
4 DF 戸根 5試合連続スタメンフル出場
5 DF 今瀬 ベンチ外
6 MF 碓井 6試合ぶりサブから途中出場
7 MF 佐々木陽次 ベンチ外
8 FW 高橋 ベンチ外
9 FW 武 2試合連続スタメン
10 MF 花井 4試合連続スタメン
11 FW 大谷 4試合ぶりサブから途中出場
13 MF 佐々木一輝 ベンチ外
14 FW 大野 5試合ぶりサブから途中出場
15 MF ルーカス・ダウベルマン ベンチ外
16 MF 末木 5試合連続スタメンでフル出場
17 MF 稲葉 5試合ぶりスタメンでフル出場
18 FW 松澤 ベンチ外
19 DF 柳下 4試合連続スタメン
20 FW 宮城 10試合連続サブから途中出場
21 GK 田中勘太 ベンチ外
22 MF 椎名 2試合連続スタメンフル出場
23 DF 林堂 3試合連続スタメンフル出場
24 MF 滝 ベンチ外
25 MF 松本 ベンチ外
26 MF 馬渡 6試合連続スタメンフル出場
27 MF 田中佑昌 ベンチ外
31 GK 齋藤 4試合連続スタメンフル出場
32 MF 戸高 ベンチ外
33 MF 池高 5試合連続サブ
37 FW 平松 2試合ぶりスタメン
38 FW 玄 ベンチ外
39 FW 里見 ベンチ外
40 MF 向川 ベンチ外
41 MF 益田 ベンチ外
42 MF 橋場 ベンチ外

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