界隈にマイナーミュージックを勧める話 vol.2
さばです、こんにちは!
こちらは、前回書いた「界隈にマイナーミュージックを勧める話」を発展させたものでございます。多少内容は被ってしまっていますが、前回の記事も目を通していただければ幸いです!
↓前回の記事
今回vol.2を書くに至った経緯としては、前回の記事で取り上げたアーティストの方がこういったブログを見ているらしく、自分の記事もみて欲しいと思ったことが理由です。完全に下心です。
ご本人様が見てくださる可能性があるとのことで、誤解を与えないように一応記事の題目について話させていただきます。ここにおける”マイナーミュージック”とは、僕が主に推しているUNISON SQUARE GARDEN及びDIALOGUE+のファンたち間において、あまり流行ってないアーティストの楽曲のことを指します。「同じアーティストが好きなのであれば、こっちも好きになってくれそうだなー」との軽率な考えです。笑
さて今回の記事では、前回扱わなかった、そのアーティストの作曲者としての点も見つめ、自身が歌う曲とは違う提供楽曲における性格なども触れていこうかと思います。
1、TOKOTOKO(西沢さんP)
●経歴紹介
・2009年より活動を始めたボカロP。
・主にギターを用いたバンドサウンドで、ポップでキャッチーな楽曲を手掛ける。
・代表曲は、「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク」に書き下ろした楽曲「ワールドワイドワンダー」や、「夜もすがら君想ふ」が挙げられる。
・楽曲提供も行っており、VTuberの湊あくあさんに「uni-birth」を、アニメ「弱キャラ友崎くん」のキャラソンに「恋する女子はユズれない」を提供している。
・2019年冬、新宿ReNYにて自身初となるワンマンライブを開催。
●個人的な楽曲の評価
とにかくTOKOTOKOさんの楽曲って暖かいんですよ。前回も書いたんですけど、「四角い地球を丸くする」は冬の楽曲なのに、そこからは暖炉のような暖かみが感じられるんですよね。もうその雰囲気がたまらなく好きで。僕はあまり楽曲に救いを求めて聴くようなタイプではないのですが、TOKOTOKOさんの書く歌は軽率に人の心を軽くしてくれるような、そんな優しさを感じられます。また、TOKOTOKOさんの書くラブソングでは、小さなキュンを感じることができます。煙草を吸いながら「ドシタンハナシキコカ」を歌う楽曲が世に蔓延っている中、やはりこういう曲が人類には必要だと強く感じております。提供楽曲においては、前述した優しいメロディーを軸に、提供相手に寄り添った詞が展開されています。Vtuberの方にも何曲か提供されていて、どれも良い歌なので、Vtuberは知っているけどあまり作曲者に注目しない方々にも是非聴いていただきたいです!
●とりあえず聴いて欲しい楽曲3選
・Booo!
全人類、この楽曲から溢れ出る多幸感に溺れてほしいです。
”甘え上手って罪なんじゃないの?”
・僕らの街に愛が降る夜だ
眠れない夜も眠れる夜も、この曲が枕。
”等身大の僕を謳え”
・恋する女子はユズれない
先述した、アニメ「弱キャラ友崎くん」に登場する泉優鈴(CV:稗田寧々)のキャラソンです。
大胆なのか奥手なのか、むず痒い恋を追体験できます。
”ready, steady 準備いいですか”
参考:
『zawaso official website』
2、多次元制御機構よだか
●経歴紹介
・2020年から、林直大が多次元制御機構よだかとしてソロアーティスト活動を開始。
・有限会社SOVA所属。
・2012年から2018年まで、フィッシュライフ名義でバンド活動をしていた。
・2023年には、UNISON SQUARE GARDENのBa.である田淵智也とTHE KEBABSのDr.である鈴木浩之をサポートメンバーに迎える。
・奇天烈かつ伝統的ロックバンドサウンドが、唯一無二のポップミュージックを構築している。
・代表曲は、「夜間飛行」。
・本名である林直大名義でも楽曲提供も行っており、アニメ「邪神ちゃんドロップキックX」のOP曲である「あれこれドラスティック」や、DIALOGUE+への提供曲「ぼくらのユニバース」などが挙げられる。
●個人的な楽曲の評価
名は体を表すとはまさにこのことだと思います。多次元制御機構よだかの歌詞では「空飛ぶ車」や「スーパーヒーロー」などのSF要素を取り入れながら、現実的な恋をし、現実的な歌を歌い、人々のなかに介在する多次元なストーリーを制御しています。また、情景描写や心情描写が鮮やかで、特に提供曲においては鬱屈や希望を間近で感じることができる点は、誰にでも成し得られることではなく、まさに”才能”っていうやつだと思っています。
●とりあえず聴いて欲しい楽曲3選
・曲名
才能や運命に悩むすべての人に聴いて欲しいです。聴くべきです。
”俺に良い考えがあるんだ”
・飛鯨五十二号
SFチックで現実的な恋のお話。
「泣きそう」という感情を抱いたラブソングはこれが初めてでした。
”ねえこのまま次の宇宙が始まるなら”
・STAND BY みー!
アニメ「弱キャラ友崎くん」に登場する七海みなみ(CV:長谷川育美)のキャラソンです。
どうか、アニメを全話見てからこの曲を聴いてみて欲しいです。飛ぶぞ
”それが私の、一番星”
参考:
『多次元制御機構よだか公式HP』
『フィッシュライフ -Wikipedia』
『林直大提供曲メモ -note』
3、tonerico
●経歴紹介
・「"島根発"パレードポップバンド」と銘打ち、2020年から活動を開始したスリーピースロックバンド。
・2024年12月現在、YouTubeにて「NEW RECORD!!」が3.4万回再生を記録している。
・Vo.のカジ名義にて、アイドルグループ「太陽と踊れ月夜に唄え」に楽曲「あいまい大作戦」を提供している。
●個人的な楽曲の評価
等身大スケールの恋を歌いながらも、豊かな表現や言い回しに惚れました。まだ叶わぬ恋を追っかけてる時のあのドギマギして煮え切らないあの絶妙な感覚は、すべて彼らが言語化してくれてます。あまりにも主観的に恋愛チャートを追いかけているので、さしもの僕も恋愛をしたくなる魔法にかかってしまいました。(対極的な現実に目を背けながら…)
あと、シンプルに音が良い。リズムが良い。何気にこれって重要ですよね。
●とりあえず聴いて欲しい楽曲3選
・NEW RECORD!!
言い回しがいちいちかわいい!!
歌詞には無いはずの、「あ~!!」っていう恋に悶える声が聞こえてきます。
”夜な夜なあの軍師の真似をしてる”
・太陽系で恋をする
みんな一度はこんな恋を経験しているのでは?
”偶然でその気になって”
・ぶんけいのすゝめ
tonericoの最新曲です。
今までにない激しいロックサウンド、アニメ「文豪ストレイドッグス」のOPに採用されそうな雰囲気してると思います!(文豪ストレイドッグス見たことないんすけど)
”踊れ新気鋭超文系”
参考:
『X -@tonerico_band』
4、ぼっちぼろまる
●経歴紹介
・音楽で地球侵略を目論む、ぼっち星からやってきたミュージシャン活動を行う地球外生命体。
・2016年に活動を開始。
・2022年7月からTikTokを中心に「おとせサンダー」がバズったのを契機に、2022年10月5日にソニーミュージックからメジャーデビューを果たした。
・代表曲「おとせサンダー」は、2024年12月現在、YouTubeにて1446万回再生を記録。
・ギターリフの映えるロックなバンドサウンドから、世界各地の民族音楽を盛り込んだ特徴的な楽曲まで、自由と楽しさに溢れた楽曲を手がける。
・楽曲提供もしており、緑仙に「ジョークス」、常闇トワに「タイダナワンダー」を提供している。
●個人的な楽曲の評価
ぼっちぼろまるの特筆すべき点は主に5つあります。
1、キャッチーなメロディ
2、とことん心に寄り添う歌詞
3、アソビ心
4、おもっきし鬱
5、天才的なバラード
「キャッチーなメロディ」に関しては、全員に言ってる気がします。笑 僕の好きな音楽の最低条件なんでしょうね。
とにかくぼっちぼろまるは心に寄り添ってくれる歌詞を書いてくれるんですよ。それは、「俺が一緒にいるぜ✨️」や「俺が背中を押すぜ✨️」といった直接的なものではなく、どちらかと言うと「振り向いたら君がいる」くらいの距離感覚でして。それがなんとも心地いいんですよね。
それを実現するのが、彼の歌詞のところどころに見えるアソビ心だと思うんです。楽曲スタイルが、「俺こっちで遊んでるから、こっち来てみない?」っていうお誘いスタイルが適度な心の距離をしていて、ついそっちに行きたくなるような魅力があるんですよね。
しかし、偶に鬱歌詞があるのもまたぼっちぼろまるの魅力。「僕がキモイだけ」とか「いっそデスゲーム始まらないかな」と、先程のアソビ心どこいった!?な歌詞が散見されます。ただ、結局そういった歌ってハッピーエンドに終わるんですよ。「君が人生のどん底にいても、俺はこっちにいるよ。来てみない?」スタイルの極地だと思います。
あとこれ前にも言ったんですけど、僕バラード好きじゃないんですよ。半強制的なお涙頂戴感が僕に合わなくって。でも、ぼっちぼろまるのバラードは不思議と違和感を抱かないんですよね。バラード曲がバラードである意味がちゃんと付随されていると思ってます。
●とりあえず聴いて欲しい楽曲3選
・アソボー行進曲
こっちで一緒にアソビませんか?
"本日一体何をしよう"
・つよがるガール feat.もっさ(ネクライトーキー)
大団円ラブソングもたまにはいいよね!って話です。
”つよがるガールは最強!”
・ハナサカステップ
是非、一回目は歌詞を見ずに聴いて欲しい、地球一哀しい春の歌です。
”また会おうね”
参考:
『ぼっちぼろまる Official Website』
『ぼっちぼろまる -Wikipedia』
追記:こんなに語る予定なかったです。短くまとめるつもりだったのですが、4000文字超はやらかしました…。特にぼっちぼろまるについては、語りすぎましたね。とにかく、音楽に救いを求める人も求めない人も、みんなに聴いて欲しい気分です。またねっ