モナ王

携帯の漢字変換予測に出てくる。
「モナ王」。さすが王者。

なぜか、半分切られて落ちていたよ。

言わずと知れた、アイス最中です。

実は、最中の由来を知らなくて
少し調べてみました。

時を遡ること1200年。
宮中のお月見の宴で、源順(みなもとのしたごう)が
こんな歌を詠みました。

「池の面に 照る月なみを 数ふれば
今宵ぞ秋の 最中なりける」

池の水面に映る月を眺め
月日を数えてみたら、
今宵は秋の真ん中の十五夜であったよ。
見事じゃ…。

こんな風に雅に語りかけたのですね。そしてこれは、お月見で出た丸いお餅を連想して詠まれたそうです。
源順さん、お菓子好きだったのかな。好感(笑)。

後に江戸時代になって、「最中の月」という餅菓子を吉原にあった菓子屋竹村伊勢が売ったのが始まりと言われているようですね。皮が餅で作られたものが最中とされていたみたいです。

今のサクサクした最中にどのように変わっていったのかは分かりませんが、最中って箱にきちんと座しているイメージがあります。
ちょっと上質な紙にピチッと包まれて。
きちんとお茶を淹れて頂きたくなるような。

そんなイメージは、風流やお菓子を愛するやんごとなきお方が投影されているのかもしれません。

だから、モナ王もやんごとなき王者なんです。
ピチッとしたパッケージで。
今日も寒い中、アイスコーナーにて
貴方をお待ちしています。

いいなと思ったら応援しよう!