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横須賀美術館
つむじ風に乗ってくるくる回る桜の花びら。綺麗で見惚れてしまう。いつまでもくるくる回っていて欲しい。
桜は別に満開じゃなくても、花びら一枚だけでも十分きれい。地面に落ちても川に流されても関係ないなあなんて、そんなことを考えてたら谷内六郎さんの絵を思い出した。
谷内さんの描く桜はなんだかあたたかみがある。
ワインボトルを描けばきれいな星々が溢れ出して真っ暗な夜空に明かりを灯す。
汽車は夜の森の木々の間を縫うように飛び、軽やかに空を照らしながら楽しそうに進んでいく。
久しぶりに谷内さんの絵を観たくなり、子どもと一緒に横須賀へ行ってきた。
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美術館の目の前は海。バスを降りた途端に磯の香りがざっぱーんと押し寄せてくる。海の街特有の湿った空気に包まれる。
「海だー!」とはしゃぐ子ども。そのまま走っていって海に入っちゃいそうだ。それもまあいいかな、なんて一瞬思ったけど、着替えを持ってないしそもそも3月の海の冷たさを舐めたらあかんのです。
後で必ず来るからと説得して美術館へ。ちょっと怒ってたけどついてきてくれた。
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子どもが退屈しないか心配だったけど、全く問題なかった。
ラムネの瓶の中に広がる街や小人、ミシンで山を縫い合わせている人、よくわからない蝶々、列車の窓から漏れる光が映る夜の道、空を飛び海を走る機関車など、「これなにー?」と興味津々。「なんだろう、パパも良くわかんない」と答えたりしながらあっという間に観終わった。
絵を観たあとはお腹が空いたので、美術館のレストランへ。
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料理はどれも美味しくて、特にプリンは今まで食べた中で一番美味しかったようです(子ども談)。一口ちょうだいと言っても決してくれませんでした。く、悔しい。僕もチーズケーキじゃなくてプリンにすれば良かった。。。
全面ガラス張りの窓からは海のコンテナ船やタンカーなどの大きい船も見えて、良い時間を過ごすことが出来ました。美味しいものを食べて、ぼーっと景色を眺めている時間は贅沢で素晴らしきかな。
食べ終わったら、もちろん海へ。
満腹で重い足取りの僕を横目に、食後すぐにスイスイと泳ぐように走れる子どもが羨ましい。
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「うわー波がとんできたー!」「靴が濡れたー!」「変な虫がいるー!」と騒ぎながら楽しそう。
こんなにどストレートに喜んでくれるとは、電車とバスを乗り継いで来た甲斐があったというもの。
帰りのバスを目の前で逃してバス停で30分待つという事件はあったけど、それもまあ良き思い出です。帰りの電車では電池が切れてぐっすり。
怒ったり喜んだり眠ったり、感情を直球で出すのは子どもらしくていいなあと思いながら帰ったのでした。