喉の奥に押し込まれる強制的な吐息

木のうろに

あなたが手をのべて触れたもの

忌々しく滑らかで、甘く絡みつく、香り高く沈み込むように、妖しく息苦しい

それを求めてザラザラとした虫達がひしめきあう

あなたの柔らかく赤い頬が少しずつ毟り取られていく様を

私は恍惚として飲み込む

気狂いじみた太陽と共に

#あたおか散文

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うのの さあら
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