鎧に飲まれた生贄

玉座を追われた老人の

影を踏みつけ伸び上がる

いつか断たれる少女のうなじ

鮮烈な太陽の光

いつか降りつける雨を忘れ

不遜に笑う

ガラガラと鳴る足枷が始まりの鐘

凄惨を纏った細く白い腕

英雄を讃える歌が

最後の綱を切る

熱のない光

#あたおか散文

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うのの さあら
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