闇に攫われて帰る気もない

月の裏

飽かず眺めておりました

見えずにこがれておりました

ふらりふらりと

人しれず

夜道を歩いておりました

砂利の音

虫の声

葉の散る音と

はらはらり

雪舞う音に目を瞑り

三つ数えて気がつけば

いつの間にやら

月の裏

私も今では

月の裏

恋しい君は遠くなり

#あたおか散文

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うのの さあら
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