昭和歌謡の街頭演説

甘いポマードの香り

古びて酸化したような

改善の余地のない

そういう男

他方

こちらも

舶来物の張り切りすぎた

浮かれた柔軟剤の匂い

改善する気もないような

そういう女

30年前の三文記事に

針を落として繰り返す

傷つくたびに後へと戻る

終わりの来ない流行歌

#あたおか散文

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うのの さあら
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