死菌石

少年の唇を濡らす赤い境界線は

いつまでも世界を曖昧にしていく

行き行きて脳髄の反乱

骨盤の上に介在する存在証明を許さない臓腑

掌に生暖かい鼓動を与えながら

断絶の行進をいざ進め

眠れぬ夜を穢れた37度で埋め尽くせ

純白の凝りに天馬が翔る

#あたおか散文

いいなと思ったら応援しよう!

うのの さあら
宜しければサポートお願いいたします!クリエイターとしての活動資金として運用させて戴きます。