十月十日

太腿の鉛

京成線の電車の音

曇天に広がるビル

鈍く香る立ち食い蕎麦

混ざりあえない水溜りの油

艶かしく広がるエナメルの光

開いていく瞳孔に閉じ込められる女学生

優美な曲線がしなだれた静寂を壊す

#あたおか散文

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うのの さあら
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