ぐずぐずと崩れて還元される穢れを知り尽くす身体の一部

私が私でなければ
私を必要としてくれるでしょうか

土塊から生まれた無知なオケラ

私が私でなければ
私に手を伸ばしてくれるでしょうか

泡になりそこなった人魚

でも
そんな空虚な手を

死の傍らに眠る忌み子のように

私は必要とするでしょうか

私ではなく
私という「作品」を必要とするあなたを

物言わぬからくり人形のように

私は愛していると

言えるでしょうか

それを愛と呼ぶ

卑しい唇を

ムカデが進む糧にせよ

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うのの さあら
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