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うのの さあら
2020年9月25日 23:00
もうずいぶんと要らぬ分別もついたので現実にそんな事はないのだけれど正体不明になるまで飲んで歌って踊って倒れたい雪道のキシキシ言う音に程よい孤独を嗜んであられもない後悔をつぶさに重ねぐるぐる回る意識の中で誰かの腕の感触を慕って眠りたいそんな昔の自分を懐かしむ
情熱的で真摯で厳格なる愛も必要でしょうが薄っぺらで嘘まみれでその場しのぎの冷たい優しさだって人を救うときはあるのかもしれない所詮人の意図なんか全部超えて差し出すように差し出され受け取るように受け取られる
あんなにも思い浮かぶ世界が形にならない事をおそれて日々絶望に溺れ泣き暮らしていたのにいま私の中に次々と浮かぶ源はなんのこだわりもなく雨粒のように降り川のように流れていくただ、それが生まれることだけが、永久機関のように私を喜びで満たすそんな事があるなんて誰が信じるというのか
はぁはぁ全て既にあるとか内側の豊かさとか言うもんはこれかと私の中の創作の根源が有限だと思うから形にならない一つ一つを憂うのであってどの表現もあたおか散文みたいなもんだと思えばいくらでも降って流れて揮発してまた降るそしたらやっぱり私は雨になって降り注ぐ事ができるのだ
2020年9月3日 15:06
なにかの作法のように丁寧に静かに服を着せられるショーツが太腿の間を滑りブラのホックが止まり肩紐を合わせブラウスのボタンがひとつ、またひとつ留められるスカートがスルリと腰まで上がりヒダのひとつひとつまで整えられるさっきまでの嬌声と水音が嘘のように衣ずれの音だけが耳に響く一枚、一枚と着せられる間にひとつ、ひとつと私は幼子に戻されるような思いがしたその鮮