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うのの さあら
2022年10月14日 23:44
縛られた足が天までそびえ指先から滴り落ちる雫はあなたに降り注ぐ愉悦 #あたおか散文 #愚民の詩
たんぽぽと猫の接待で日が暮れる
2022年7月2日 00:26
白い雲黒い海外れたカケラを左右に分けて無心に前後に動かせばワルツのリズムで回ります闇堕ちまでの交響曲ずらした隙間から見える鼠の演舞鞄の隅に魔界の木屑としこさん、お呼びですよ徒然の光線なにみて笑う #あたおか散文
煮込んで煮染めて煮凝ってあなたによく似た人間を探す私を揺らして鍋底へ叩き落として下さるような君によく似た人間を探す額から流れる血の温もりで生命のありかを確かにしてくれる貴殿によく似た人間を探す煮えくり返って煮返して煮詰めた奥に飴色の瞳 #あたおか散文
2022年7月2日 00:25
あなたのその空っぽの声嫌いじゃありません彼女はそう言うと黒い長手袋の中から一粒の砂金を取り出した僕が手を差し伸べると砂金は一匹の蛙になって僕の胸に飛びつき食らいついたむちりむちりと蛙は確実に心の臓を食い破っていくのに蛙の唇は冷ややかで柔らかく愉悦的だった #あたおか散文
その海兵隊の服を着た少女は言った父を失い、母を失ったとて時は止まらないしかし、友を失った時ひとつの歯車が止まる昨日私は友をなくしたこれから後私は時代の先へ進む事が出来ない服、言葉、見える景色、人、そのような物が全てこの時代に幽閉されてしまうのだ #あたおか散文
2022年7月2日 00:24
信じるものは救われる信じているのはなんですか?世界を疑って何信じるのですか?ことばことばことば織りなすむつみごとに捉えられてパンを踏んだあなたの足が復活の鐘と共に踊り出す疑っているのはなんですか?僕らは随分と裏切られすぎたんだ声も遠くに蝋梅の散る #あたおか散文
チリチリばらばら尖って光る刺さって流れて元の鞘ワインの澱に私もなりたい父の仁丹母の印鑑いつでもあってどこにも無いピースのパースが狂ったら御心のままに始まりの合図 #あたおか散文
2022年7月2日 00:23
私があなたを忘れてる時でさえ私はあなたを愛してるそんな錘をつけた柱時計が刻む今日をそこはかとなく生きている #あたおか散文
2022年6月25日 07:38
神様は残酷だ私の運命に悪戯を仕掛けてくる癖に全て私が選んだように思わせる僕はチャンスをあげたよ?選んだのは君だ、それは君が引き起こした事だ、それが君の答えなんだ、結局のところ、簡単に言えば、ねそう言って凍るほど冷たい空の中に放り出すあんたなんか大嫌い #あたおか散文
ツイタリキエタリキツネノヒマテドクラセドノビノヒノチカクハナラズオトバカリサガセドモサガセドモアオイヒアオイヒツメタイヒアレハヒバリイイエアレハナイチンゲールアケノカラスノモダエルコエヨ #あたおか散文
2022年6月25日 07:37
貴方のために編みました綺麗でしょ?赤と青とそれから桃色視神経を繋ぐのは少し難しかったけれど猫の毛で紡いだ貴方と私の未来情熱と恐怖をリボン結びにすればほらすぐに召し上がれますさぁどうぞちょうど背丈ほどの好奇心があれば冥府のウサギが給仕にあがります #あたおか散文
私恋人がいるんですぶら下がっていたランプが呟いた明滅しながらそれでもはっきりと本当ですいたんです震えながらそれでもはっきりときっと、逢いに来ます周囲に熱を放ちながら私がここを照らす限り…外から一陣の風が吹き込んだ一瞬強く光を放ってランプは消えた #あたおか散文
2022年6月25日 07:36
盲目の夫人の髪で踊る碧玉聾紳士の杖が奏でる高らかなしらべ閉じられた瞼の美しさよく磨かれた靴が放つリズム紡がれない言葉は緻密な静寂と黙考を織りなし凹凸のある肌は指先に彩りと言う快楽を与えるそれら放たれる光に名前をつけるのはあまりに無粋だとカササギは言った #あたおか散文