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やってみたいことを具体化する実験


こないだ振り返りの記事を書いたことが自分にとってちょうどいい思考の整理になった。あれを書いてから久しくなかった文章を書きたい欲?が出てきた。人に見せるためではない自分の脳内の整理のための文章をたまに書いていこうと思う。(まじで添削とかもせずにダーっと書いてます)

1日古本屋をした。


友達が1日古本屋をしたい人を募集していた。いつか古本屋をしてみたいと思っていたので、やってみたい〜と連絡をして、今日やった。

シンプルにとても楽しかった。本が売れるかどうかは正直関心がなくて、本が好きな人たちと本の話ができることが楽しくてしょうがなかった。(実際買ってくれる人が出て来たときに「えぇ!?買ってくれるんですか!?」と言って笑われてしまった笑)お客さんや他の出店者の方々とあーだこーだ話したり、合間に本読んだりする時間がとても良かった。特に、西加奈子の『サラバ!』を読んで落ち込んだと言っているお客さんがいて、興味深いと思った。私は『サラバ!』を読んだ時、その圧倒的エネルギーに興奮し、どちらかというとポジティブな感情で沸き立った記憶がある。そのお客さんは「自分が信じるものは自分で見つけなさい」という小説のメッセージを受けて信じるものがないこと?に絶望したらしい。「後半になるにつれて落ち込みました」との言葉に自分と全く違う感性を持っていることを感じて読書のおもしろさを感じた。

今回のイベントは友達が趣味(?)でやっていることの一環だった。その友人は哲学カフェや、マルシェでのイベントなど仕事以外の時間を使って、基本的にその人1人でやっているらしい。そのこともじっくり話を聞いて、ほぼ休みなく何かしらしてるというそのバイタリティがすごいなと感じた。「社会人になってから表現したい気持ちが外に出てきた。もっとやりたいと思う」と話しているのを聞いて、素直にかっこいいなぁと思った。

仕事以外のやってみたいこと


正直ここ2年ぐらいは仕事でやりたいことはできている、というある程度の安心感があり、それ以外の時間で自分がやりたいことを考え、1人でも実行することはあまりしてこなかったような気がする。

でも最近フツフツと自分の中で「自分でもなんかしたい」というエネルギーが湧いてきていることを感じている。仕事は仕事で自分にとって必要で、やりたいことであることは変わりないけどそれとは別に「自分がやっている」というものが欲しい。

多分1年?ほど前からふんわりと自分の脳内にある「いつかやってみたいこと」。自分が運営する場所を持ちたい。カフェほど飲食に力を入れなくてもいい。本と軽食があって、老若男女誰でもいつでもこれて、うぃーっすって感じでみんな入ってこれて大人も子どもも遊べるような場所をつくりたい。

でもこのイメージがこれ以上具体的にならないまま1年以上が過ぎている気がする。

まず、場所のイメージがわかない。「村」のようなガチ田舎から出てきて大阪市内というゴリゴリの都会で暮らして思うのは、都会こそ孤立するということ。たくさん人はいるけど寂しい、自分から他者に関わりにいくのはハードルが高い(と私は感じている)。だからこういう居場所は都会にこそ必要な気はする。でも、じゃあどこでやるのかと聞かれると、大阪市内は正直自分が好きではないからそこで根を張りたいとは思わない。大阪市内でももうちょっと端っこの方だったらよかったりするのかな?

あと、場所を考えるときに必ず出てくるのは地元、三重県名張市。過疎が急速に進んでいて出身の小学校は廃校になった。地域の人たちは皆顔を見れば家族構成がわかるような村コミュニティ。生きていくためには近所付き合いが必要で、人とのつながりは持ちたくなくても持たざるを得ないような場所。そんな場所で私がイメージしてるような場所は果たして必要なんだろうか?とかも思う。あと、これが自分の中では1番大きい気がするけど、1回三重に帰ったら自分の性格上再び外に出ようと思わない気がする。三重には地元の友達も多くて住み心地が良くて、特に不満もないからきっと三重の中で完結してしまいそう。それがなんとなく怖い?と思っているような気もする。

結局のところ、何をするのにも「ここでやってる」という地域的なものやコミュニティが必要だと思う。それに対して、これから「どこで」自分が根を張るのかが定まっていないことがなんか嫌だなというかどうしたらいいんかなと思っている。どうやってみんな生涯暮らしていく場所を決めているんだろう。

あと、そもそも何のためにこれをやりたいんだろう? 正直自分が楽しく生きていくのに必要な人との繋がりは割ともう得られている気がする。これ以上自分が新しい人との関係性を広げるのは何のためか?誰かのためになればいいなとは思っている。開くことで誰のためになるんだろう?

とかを今日1日でぐるぐる考えていた。

今日の古本市は友人にとっては「実験」と言っていた。いつも1人で企画、実行して完結させてきたから、初めて人と一緒に運営してみる。それを自分がどう感じるか、場がどうなるのかを実験していたらしい。

どこで根を張るのか問題は残ってるけど一旦私もやってみたいことのイメージに近いことを今日みたいに参加したり、企画したりして、やってみて実験してみて、やってみたいことの形がどう変わっていくかを見ていきたいと思う。

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