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「素敵なおばさん」になりたい

支援先のリアルイベントがめっちゃ楽しかった

昨日は、最近ご支援させていただくことになったフルリモートの会社で、リアル全社交流会のようなイベントがあるとのことでお誘いいただき、参加させていただいた。

その会社は、社員のほとんどが30代中盤以上で、おそらくそのほとんどが子育て中のワーキングペアレンツ。

そして、女性が圧倒的に多かった。

ふだんからZoomやSlackでコミュニケーションを取っている社員の方はほんの一部だ。

しかし今回、他の部署のみなさんとも実際にお会いし、お話させていただき、とても強く感じたこと。

それは、「おばさん」という属性の素晴らしさ、それに対するわたしの近年の気持ちの変化についてである。

漏れなく自然に感謝を伝え合える

まず、感動したのは、今回のリアルイベントを運営していた3人の女性メンバーについて。

最初に、司会の方の紹介があって会が始まったのだが、その紹介が「◯◯さんが今回、司会を自ら買って出てくれました!」だった。

司会を担当してくれたことに、まず運営メンバーが感謝を伝え、それに対して、参加メンバー達も司会者に対して拍手をする。

おそらく、こんな素敵な始まり方のイベントに参加するのは初めてだと思う。

そして、イベントのコンテンツとして、この1年の出来事をまとめたムービーや、クライアントやユーザーからのインタビュー動画が流された。

これもすべて、運営メンバーが作ったものだ。

その中でも、そのクライアントやユーザーのご支援に関わったがメンバーが前に呼ばれ、その仕事にまつわるエピソードなど語ってくれるのだが、その都度、チームメンバーや他チームについての感謝の言葉を忘れない。

そして、最後にはすかさず、司会者の方が動画を作ってくれたメンバーを紹介し、労い感謝を伝える。

本当に、全員が自然に、嫌味なくこれをできているのだ。

すごいことだと思った。

おそらく、これまでの経験で、自分が気を回して、自分を犠牲にして何かに貢献しても、まるで光が当たらずもやもやした想いをされた経験が、少なからずあったのではないだろうか。

または、自身が経験しなくとも、見聞きして想像して、何をやるにしても必ずそういう人が出てきてしまうということを理解されているのだと思う。

影の立役者がどれだけ重要な存在なのかを、しっかり理解されている方が多いのは素晴らしいなと感じた。

臨機応変にその場を調整し合える

とにかく視野がとても広いのと、どこかしらで不和があったときの調整能力の高さが本当に高いと感じた。

もちろん、社会人経験が長いということもある。
それに加え、「子育て」というイベントはこの力を養うのに非常に有効な経験なのではないか。

予測不能の子どもの行動に都度対応し続けること、また保育園や小学校で様々な属性の人間とどう付き合うかなど、調整能力が試される場面に出くわす数が、ただ社会人経験だけでは培えないほどあるのではないかと察する。

もちろん、子育てしていない人でも、若くしてこれが身についている人もいる。

しかし、これは誰かに教えられるわけでも明確に指導されるわけでもないスキルなので、自然に身につけられるほど容易ではない。

こなしてきた場数の多さで補われるはずで、それは子育てをしている人ほど多いのではと考えた。

コミュニケーション能力の高さ

この日、わたしは初めてお会いする方ばかりだったが、みなさんとてもフレンドリーに話しかけてくださり、とても居心地良く過ごさせていただいた。

事前に書いていたわたしの自己紹介ドキュメントも読んでくれ、気になった箇所についてコメントをくださった方もいたくらいだ。

その会社の社員さんが、こういう属性の人が多いのかもしれないが、「おばさん」は総じてコミュニケーション能力が高い人が多いように感じる。

犬の散歩をしているのを見ても、犬連れ同士ですぐ友だちになっている。

すぐ笑顔で声をかけ、お互いの名前も知らないのに仲良くなってしまうイメージだ。

若いときは、「相手にどう思われるのかな」という気持ちが先行して、人見知りしてしまう人が多いように思うが、年齢を重ねるとそういった恥ずかしさが良い意味で取れてくるのだろうか。

Over The Sunが教えてくれたこと

ここ数年わたしは素敵な「おばさん」を知る機会がとても多かったことに気づく。

それは、ジェーン・スーさんと堀井美香さんのポッドキャスト番組「Over The Sun」を聞くようになったからだなと感じる。

Over The Sunの魅力は、他のnoteでも語っているが、とにかくこれから歳を取るのが楽しみになるくらい、人生を楽しんでいるおばさん達の話がたくさん聞ける。

歳を取る=老化、若い時が一番楽しいというイメージが強かったが、これからもずっと楽しく生きられる、むしろおばさんになってからが楽しいのでは?と、このポッドキャストを聞く中で思うようになった。

このポッドキャストのおかげで、「おばさん」という言葉が自分の生活に馴染み、そして心地よい言葉として使えるようになった。

ただ、年齢的なおばさんになることは簡単だけど、支援先の社員の皆さんや、Over The Sunで知ることができた素敵なおばさんになるのは、そんなに容易いことではない。

上記に記載したすてきなおばさんたちの特徴も、彼女たちが年齢を経て自然に身につけたものではなく、これまでの経験をしっかり血肉にし、自分をより良くするために思考してきた結果だと思う。

ここ数年で、歳をとることが楽しみに思わせてくれる、素敵なおばさんたちのロールモデルをたくさん見つけられて嬉しい。

わたしも、しっかりと歳を重ねて、素敵なおばさんになりたい。

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