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ここまで良質な恋リアがあったか ― ボーイフレンドの魅力を語る

今、ドハマリしているNetflixの恋愛リアリティーショーがある。

THE BOYFRIENDだ。

今までさまざまな恋愛リアリティーショーを見てきたが、すべて異性愛者同士のもの。

なんと今回は、参加者はすべて男性で、全員が恋愛対象になるという画期的なプログラムなのだ!

最初、男性だけの恋愛リアリティーショーが始まると聞き、「異性愛者のわたしでも楽しめるものなのか?」と懐疑的だった。

しかし、それは完全にいらない心配だった。

エピソード1の開始10分で、過去の恋愛リアリティーショーでは感じることができなかった特大のキュンが襲ってきて、思わず紹介してくれた元同僚たちのグループトークに「ボーイフレンドやばすぎ!!!」と送っていた。

ゲイ特有の空気感やパーソナリティもあるのだろうが、とにかく参加者一人一人の個性が際立っていて、彼らの一挙手一投足に愛おしさを感じ、そして様々な感動をもらっている。

もし、同じように「男同士の恋愛をわたしが楽しめるかな?」と思っている人が見ていたら、ぜひ、この沼に引き込みたいので、今回はこのボーイフレンドの魅力について語らせていただく。

愛情表現の嵐

これまでこの番組ほど、好きになった相手にまっすぐに自分の好意を伝える参加者が多い番組があっただろうか。

好意をもったら好きと伝える。しかも直接、本人にだ。

ライバルがいると察したら、ひるまず自分もガンガンアタックする。

すぐLINEする。すぐ二人っきりで話したいと誘う。

また、普段から、膝枕、背中に腕を回す、ハグ、相手の膝に手を置く、が自然に行われていたのもびっくりした。

視覚的に、ボディタッチをしている様子は恋愛や相手への愛情を想起させるので、その様子も常にキュンとさせてくれる要素になっている。

恋に落ちるスピード感

みんな恋に落ちるまでが早い!
特に、一目惚れで始まる恋がとても多い。

ボーイフレンドが公開される前に完結を迎えた「バチェロレッテ・ジャパン シーズン3」では、バチェロレッテに「好き」と確信をもって言える参加者がほとんどおらず、視聴者に不満を持たれていた。

恋愛リアリティーショーとしては、「この人のこと好き?好きじゃない?」と悩むシーンはそんなに長時間いらないはずだ。

ボーイフレンドのスピード感は、恋を次の展開にどんどん進めてくれるため、視聴者を惹きつけワクワクさせてくれる。

相手を思いやる気持ちが強い

もしかすると、今回そういうパーソナリティを持った人を揃えただけかもしれないが、全員が全員をすごく大切に思っているし、とても思いやりが深いと感じる。

相手の悩みや気持ちに寄り添い、ちゃんと向き合って優しい言葉をかけてくれたり、それを踏まえて自身の行動を変えようとする。

アドバイスをしたとしても、自分の正義を押し付けるようなことはせず、どうするかは相手の意思を尊重してくれる。

恋愛面でも友情面でも、こういったあたたかいシーンが多くて何度も泣いてしまった。

きっと、それぞれ自分のセクシャリティやアイデンティティで悩んだり傷ついたりしてきた経験があるから、人に優しくできるのかなと思った。

感情の言語化力がすごい

今までの恋愛リアリティーショーでつまらなさを感じた瞬間は、もしかすると参加者の言語化能力の低さが原因だったのかもしれないと、ボーイフレンドを観ていて感じた。

映像だけでは、その参加者が何を思い、何に悩み、どんな状況なのかはわからない。

ボーイフレンドの参加者は、「なんで怒っているのか」「なんで悲しんでいるのか」「なんで距離を取ろうとしているのか」をしっかり言葉にできる人が多い。

そのおかげで視聴者が迷子になることがなく、参加者のことを深く知り共感することができるので、視聴中はずっと心を揺れ動かされっぱなしだ。

シンプルに恋愛うますぎる

よく、ラブコメ映画でよく、「親友のゲイに恋愛相談する」というパターンがこれでもかという程に使われるが、ボーイフレンドをみてやはり恋愛相談はゲイにするというのは一理あるんだろうなと思ってしまった。

全員、恋愛がうますぎる。

それは、前述の愛情表現やスピード感、ボディタッチなどからも伺えるが、わたしが感心したのは「相手の気持ちに合わせて行動する」ということだ。

おそらく自身が男性だから、男性である相手が今どうしてほしいのか、どういう気持ちなのかが、女性が男性に対するそれよりも解像度高く理解できるからなのかなと思った。

もちろんその人の「思いやりの強さ」も大きな要因だと思うが、やはり相手の心理状況がわかるというのは恋愛においては非常に大きな強みとなる。

そして、押すタイミングと引くタイミングの上手さ。

これはゲイだからと言うか、その参加者が猛者だったという説が濃厚だが……

どんなに好きな相手でも、相手のすべてを受け入れるということはしない。

嫌なことは嫌、こうしてほしいと思ったらそれをしっかり伝える。

相手のことを好きだというスタンスを変えずにそれができるのがすごいと思った。

そして、相手を許すときは、まるで子どもを慰める母かのような優しい笑顔を見せ、ハグして相手を認める。

このシーンは特に感動した。素晴らしすぎて嗚咽が出た。


もしまだボーイフレンドを観ていない人がいたら、ぜひ観てほしい。

本当にそれぞれの参加者が魅力的。
恋愛という観点じゃなくても、彼らの言動を見聞きするだけでも大きな価値がある。

そのためにNetflixを契約しても良いくらいの素晴らしいコンテンツだと思う。

いよいよ来週が最後の配信……!
それぞれがどんな結末を迎えるのか、とっても楽しみだ。

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