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【SAA通信#03】卒業後の進路編

こんにちは!SAAnote編集部です。
SAAにまつわる素朴な疑問をSAA事務局メンバーが解説する「SAA通信」。
第3回目は、卒業後の進路編です。

SAAの受講を検討されている皆さんは、卒業後に受講生の皆さんがどのようなキャリアを歩んでいるか、気になりますよね?
ユニコーンファームでは、卒業生の活躍の場の一つとして、SAAのTA(ティーチングアシスタント)を設けています。今回は、Batch1卒業生で、現在、TAとして活躍されている芝先さんにお話を伺いました!
ぜひ最後まで読んでくださいね♪

\今回お話を伺ったのは、この方!/


Q. まず、TA(ティーチングアシスタント)とは、どのような役割を担っているのですか?


TAは、スタートアップや企業内新規事業を支援する起業参謀を目指す受講生の学習を全面的にサポートする重要な役割を担っています。月1回の1on1セッションでは、各受講生のバックグラウンドや目標に合わせて、起業参謀としての成長をサポートします。

例えば、VC出身の方にはスタートアップの運営面でのアドバイス方法を、大企業出身者には社内リソースを活用した新規事業立ち上げの戦略を、エンジニア出身の方には技術的視点を活かした事業戦略の立て方など、個々の強みを活かしつつ、総合的な支援スキルを磨けるよう導きます。

また、私の場合、生成AIの専門家として、最新の生成AI技術の活用方法にも焦点を当てています。例えば、市場分析やアイデア創出におけるAIツールの効果的な使用法など、起業参謀として不可欠な現代的スキルの習得を促進します。

このように、TAは起業参謀として必要な多面的なスキルと知識の習得を支える、いわば伴走者としての機能を果たしているのです。

Q. そうなのですね!芝先さんはどのような経緯でTAを担当されることになったのですか?


私がTAを担当することになったのは、SAAのBatch1卒業生として、日本のスタートアップエコシステムと企業イノベーションの発展に貢献したいという強い思いからです。

SAAでの学びを通じて、優れた起業参謀の存在がスタートアップの成功と企業の新規事業成功に不可欠であることを実感しました。
自身の経験を活かし、次世代の起業支援者の育成に携わることで、より多くの革新的なスタートアップや企業内新規事業を支える人材を輩出できると考えました。また、TAとして活動することで、自身のスキルや知識も常にアップデートでき、ビジネス支援の最前線に立ち続けられる点も魅力でした。

さらに、多様な背景を持つ受講生との交流を通じて、スタートアップ支援と企業内イノベーション促進の新たな視点や手法を学べることも、TA就任の大きな動機となりました。


Q. 実際にTAを担当されてみて、いかがでしたか?苦戦したことや難しいなと感じた場面はありましたか?

TA業務で最も難しいと感じたのは、受講生一人ひとりが自分ならではのメンタリングスタイルを確立し、起業参謀として何をしたいのかを明確にすることをサポートすることです。各受講生のバックグラウンド、強み、価値観が異なる中で、それぞれの独自性を活かしたメンタリングアプローチを見出すプロセスは非常にチャレンジングでした。

例えば、データ分析が得意な受講生には、数字に基づいた戦略立案と意思決定支援を軸としたメンタリングスタイルを、クリエイティブな発想が強みの受講生には、ビジョン構築やブランディング戦略を中心としたアプローチを見出すよう導きました。同時に、それぞれの専門性を活かしつつも、事業の初期フェーズからスケールアップまで、起業参謀として必要な総合的なスキルをバランス良く習得できるようサポートすることが求められました。

また、「起業参謀として何をしたいのか」という問いに対する答えを見つけるプロセスも難しさがありました。単にスタートアップや新規事業の成功を支援するだけでなく、社会課題の解決に貢献したい、特定の業界を革新したい、次世代の起業家を育成したいなど、それぞれの受講生が持つ深い動機や情熱を引き出し、それを具体的な行動計画に落とし込むサポートが必要でした。

さらに、スタートアップ支援と企業内新規事業支援の両方をカバーする必要があり、それぞれのコンテキストに応じた適切なアドバイスを提供することも難しさの一つでした。スタートアップではスピードと柔軟性が重視される一方、企業内新規事業では既存事業とのシナジーや社内調整が重要になるなど、異なるアプローチが求められます。

このプロセスを通じて、私自身も起業参謀としての役割の多様性と奥深さを再認識し、自身のメンタリングスキルも大きく向上したと感じています。各受講生の独自性を引き出し、それを起業参謀としてのキャリアにつなげていく過程は、非常にチャレンジングなものでした。


Q. ズバリ、TAのやりがいとは何でしょうか?

TAとしての最大のやりがいは、受講生が起業参謀としての実力を磨き、実際のスタートアップや企業内新規事業の支援で成果を上げる瞬間に立ち会えることです。特に印象的なのが「卒業制作」です。これは受講生が起業の初期フェーズからスケールアップまでの一連のメンタリング資料を作成するもので、100枚以上、時には2000枚を超える圧巻の内容となります。

この卒業制作を通じて、受講生がSAAで学んだ理論や手法を、実際のビジネス支援にどのように適用しているかが明確に見て取れます。例えば、アイデア検証段階でのリーンスタートアップ手法の適用、プロダクト・マーケットフィットの達成戦略、初期顧客獲得からスケールアップまでの成長戦略、組織拡大に伴う人材マネジメント、資金調達のアドバイスなど、起業のライフサイクル全体をカバーする包括的な支援計画が展開されます。

また、企業内新規事業支援では、社内リソースの活用方法、既存事業とのシナジー創出、組織文化の変革など、企業特有の課題に対するソリューションが盛り込まれており、受講生の理解の深さと実践力の向上を実感できます。

さらに、この制作過程をサポートすることで、TAである私自身も最新のビジネストレンドや革新的な支援手法を学べる点も大きな魅力です。受講生の多様な背景や経験から、業界固有の課題や、最前線のテクノロジーを活用したビジネスモデルなど、書籍やニュースだけでは得られない生きた知識を吸収できます。

加えて、プログラム終了後も多くの受講生とつながりを持ち続け、彼らが支援するスタートアップや新規事業の成長や新たな挑戦の様子を見守れることも、TAならではの喜びです。時には卒業生から複雑なビジネス支援の相談を受けたり、協業の機会をいただいたりすることもあり、SAAを通じて形成される起業参謀のコミュニティの力強さを実感しています。

このように、TAとしての経験は、単に知識を伝えるだけでなく、日本のイノベーションエコシステム全体の発展に貢献しているという実感を得られる、非常にやりがいのある役割だと感じています。


Q. TAを担当されている今のお立場からSAA受講中のご自身に声をかけるとしたら、どのようなアドバイスを送りますか?

SAAを受講される方へのアドバイスは、「学んだことをすべてプログラム期間内で完璧に習得しようとせず、まずは情報を取り入れ、実践を通じて少しずつ体得していく姿勢で参加してください」ということです。SAAは起業参謀として必要な包括的な知識と実践的スキルを提供する非常に密度の高いプログラムです。

すぐに全てを完璧に理解し実践しようとするよりも、長期的な視点で学び続けることが重要です。プログラム中に得た知識やスキルは、実際のスタートアップや企業内新規事業の支援現場で適用し、試行錯誤を重ねることで、徐々に血肉となっていきます。

また、SAAの真の価値は、プログラム終了後も続く学びと成長にあります。同期生や専門家とのネットワーク、そして卒業生コミュニティを積極的に活用し、継続的に刺激を受け、知見を交換し合うことで、起業参謀として成長し続けることができるでしょう。ビジネスの世界は常に変化し続けているため、学びを止めない姿勢が最も重要です。



芝先さん、ありがとうございました!

ユニコーンファームでは、SAA第7期生(25/2開始)のメンバーを募集しています!
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スタートアップアドバイザーアカデミーSAA - ユニコーンファーム (unicornfarm.jp)

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