自己肯定感とは、自分への愛着のこと。
この日の記事で、自己肯定感に関して触れました。
なんとかして、
自己肯定感の正体やそれがつくられるプロセスについて
説明できないか考えていて過去ログを見返していたら・・・
私が自分を愛せるようになりたいと願って様々なトレーニングをしていた
当時、「愛着」という言葉が自分の中でキーワードになっていたことを
発見しました。
自己肯定感=自分への愛着。
今日はこれについて説明したいと思います。
突然ですが、
--- あなたが、人生を謳歌しつくしたおじいちゃんかおばあちゃん
であるところを想像してください。
性格はすっかりまるくなっていて、今あるものにとても満足しています。
そして、毎日が幸せで満ちています。
--- 天気のよい暖かい日には、
家の縁側で日向ぼっこをしながらお茶を飲むのが日課です。
そして縁側に座っていると必ず、小学校1年生くらいの女の子(または男の子)が、会いに来ます。
その子は、あなたの孫でも構いませんし、近所の子供でも構いません。
人間ではなく座敷童とか可愛い妖怪でも構いません。
自分にとって少しでも楽しいイメージであるほうが好ましいです。
--- いつものようにあなたに会いに来た、小さな女の子。
その子は、今日一日のできごとをあなたに伝え始めます。
- 今日もね、さかあがりができなかったの。ほんとに私ってどんくさいの。
- ○○ちゃんと一緒に帰ってたら、蝶々を見つけて嬉しかったの!
- 帰ったらピアノの練習するの。ほんとは好きじゃないけど・・・
- ほんとは絵を描くほうが好きなの。ねぇねぇこれ描いたの!見て!
こういった感じで、他愛もない内容を毎日のようにあなたに報告に来る女の子。
その子に対してあなたは、何か合理的なアドバイスをするわけでもなく、ただただ、「うん、そうだったのね。それで?」と温かく耳を傾けます。
--- ここでの会話のポイントとして、下記のようなことが挙げられます。
- 絶対に、会話を無視したり全否定しない。
- できるだけ掘り下げて聞いてあげる。
- 無理して肯定しなくてもいい。
例えば、
- どんくさいと落ち込む女の子に、「頑張らなきゃだめよ」と叱咤したり、
また、無理して「そんなことないよ」といった言い方はしなくて大丈夫。
どのように答えたらいいかわからないときは、「そっか、そうなんだね。○○ちゃんはどうしたいの?」などと受け止めて質問してあげます。
また、
蝶々を見つけて嬉しかった話には、「どんな蝶々だったの?」とか「なんで嬉しいと思ったの?」と掘り下げます。
そして、
女の子の描いた絵を見て、「絵を描くことのどういうところが好きなの?」と質問します。
そうやって会話するうちにあなたは、その子を可愛いと思い始めます。
もうお気づきのかたがいらっしゃると思います。
これは自分との対話です。
自分とはもう会話している。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、正確に言うと「自分との深い会話」なんです。
これが習慣になると、自分がどのようなことで悲しみ、どんなことで喜ぶかがわかるようになります。
そして、悩んで試行錯誤してきたことを素直に認め、弱みを受け入れられるようになり、愛着を抱きはじめます。
最終的に、完璧でないことこそが完璧な状態であるということを知り、
完璧でない自分だからこその愛おしさを感じるようになります。
よく、「手のかかる子ほど可愛い」といいますが、
これは正確には、「手をかけたからこそ可愛い」のです。
人は、手間暇かけたものに価値を感じる傾向にあります。
できるだけ、自分に時間と手間を割いてあげてください。
「自分を肯定しなければ」と思う必要はありません。
鏡の自分に向かって、「私は可愛い」「俺はすごい」と言う必要もありません。。
なぜならわざわざ肯定なんかしなくても、ありのままを愛おしいと思えるからです。
自分を健全に敬えるようになるからです。
本日の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた次回に!