自傷行為

自傷への考え方

自傷は悪いことじゃないと思う。
死にたいほど苦しくて辛い思いを誰にも迷惑かけずに一人で戦って解決した証だから。
人は簡単に「頼って」なんていうけれど、
じゃあ毎晩深夜に泣きながら電話したら出てくれるの?
気持ちが落ち着くまで付き合ってくれるの?
「しんどくなったら」っていうけれど、毎日辛い夜と戦ってるんだよ。
毎日毎日ずーーっと、しんどいんだよ。苦しいんだよ。
ずっと頼らせてくれるわけじゃないでしょ、そばにいてくれるわけじゃないでしょ、
本当に、何とかしてくれるわけじゃないでしょ。
相手にも相手の生活があるし
辛いだなんて死にたいだなんて言えないんだよ。
それを、深夜に電話かけて迷惑かけたりすることなく、自殺企図して大事にすることもなく、
切ることだけで済ませられた、
自分一人で、自分の力だけでなんとかできたのなら
素晴らしいことじゃない。
自分で対処(コントロール)できてるってことじゃない。


そりゃあもちろんおいしいもの食べるだとか、音楽を聴くだとかで対処できる程度のしんどさならそうしてるよ、
こっちだって切りたくって切ってるわけじゃない、見せたくって心配してほしくって切ってるわけじゃない。




何をする気力もわかない、おいしいものをおいしいとも感じられない、大好きな音楽でさえも耳障りに感じるほどに追い詰められて
温かい皮膚に冷たい刃物を押し付けたとき、ぎゅっと力を込めて皮膚を引き裂いたとき。
溢れているのは血液だけじゃない。
今まで押し殺していた感情が、自分が、解放される。自由になる。
固くきつく結ばれていた糸がほどけて、何かに許されたような気持ちになる。

そんな、お守りのような存在。
辛いことがあった日は今すぐ線路に飛び込みたい気持ちでも「今日は帰ったら切ろう!」と思えば家までぐらいは体を引きずれる。
ある意味ご褒美的存在というか。
「よく頑張ったね」「辛かったね」という自分への労りの言葉とともに血と涙を流す。
誰にも迷惑なんてかけてないでしょ?

そしたら次の日も何もなかったかのようにいつも通りににこにこできる。
穏便に社会生活を送れる。



わたしにとって自傷は
汚くてボロボロな自分が人間になるために必要不可欠なもの。


切ってる君もその傷跡も
全部美しいよ。

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