アメリカと日本、ジャッキーに求める価値のズレの話
昨日このような記事を出しましたが
この辺りの話はわからない事が多い(記録として残っていてほしいものが残っていない)
改めて、アメリカでの「レッド・ブロンクス」の評価を見ていきたいのです。>昨日のものに書ききれなかったんですよ
当時はどのような報道をされていたのか
the oklahoman オクラホマの地域新聞(日刊)のようです。
発行されたのは Fri, February 23, 1996 12:00 AM 公開初日のものですね。
結構詳しく書いてありますよ
MTVムービーアワードの生涯功労賞のエピソードから始まって、「バトルクリーク・ブロー」「プロテクター」「キャノンボール」と、アメリカ進出してけども知名度を上げられなかった事も、その後に香港へ戻って作品を作った事も書いてありますね(ってかニュー・ライン・シネマが執り行った記者会見で語られたもののようですが)
やっぱり作品の舞台がアメリカ(ニューヨークのブロンクスなだけあって)
ブロンクスの街並みちゃうやんけ!という部分が気になったらしいのです。(やはりw)
カナダのバンクーバーで撮影されている事、ジャッキーのある意味苦しい言い訳もwバッチリ書いてあるなw
感覚的には、外国映画に出てくるトンデモ日本を見せられているようなものに近かったんじゃなかろうかと思います。>やはりアメリカの方々にとっては地元でありますからねw
アメリカの方々は、ジャッキーのどの部分に魅力を感じたのか
Rotten Tomatoes 開設者であるセン・ドゥオンがジャッキー・チェンのファンであり、ジャッキー作品のレビューを集めたいがために創ったものなんですよね>創った方も凄けりゃこんなところにまで影響力を及ぼしているジャッキーも凄い
この中での「レッド・ブロンクス」での評価は、大まかにみると好評価
少し細かく書くと
・デンジャラスなアクション&スタントシーンは好評
・コメディ部分はバスター・キートン、フレッド・アステア、ジーン・ケリーなどを彷彿とさせるらしく、そのような言及と共にこちらも好評
・演技面で評価している方々がほとんどおらず、既出のサイレント映画スターになぞらえた言及のものはあった(レッド・ブロンクスだからというのはあるかw)
・安い製作費、粗雑な作りの割に楽しめるという反応が意外と多い(こういうのを見ると、私たちアジア人ってまだまだ貧しいのかなと思わざるおえないですね💦)
やはり、サイレント映画の本場である部分が大きいのもあるんでしょうね。
ジャッキー・チェンをサイレント映画スターの延長線上にいる人と位置づけた人は多かったみたいですね。>お話や台詞の楽しさではなく「ジャッキー・チェン」を観て楽しむものとして捉えた
作品自体も同じくサイレント映画の延長線上にある(デンジャラスアクションもある)コメディとして観ていたんじゃないかと
だとしたら、当時(今もそうなのかも知れないですが)アメリカ市場がジャッキーに求めていたものは何だったのかというのは
何となく見えてきますね。
私たち日本人が抱いていたイメージといえば(リアルタイム世代が70年代,80年代に感じていたイメージをまとめると)
命を懸けた危険なアクションもさらりとこなし、ドリフターズのようなドタバタコメディの笑いも届けてくれる愛嬌たっぷりのアイドル
こんな感じなのですがw
95年くらいだと、上記のようなイメージからは徐々に脱却しようとしていた感じはありますね。(リアルタイム世代として体感的にそう思う)
アメリカで求められていたもの、ジャッキーが届けたかったもの、日本が求めていたもの。それぞれ違っていましたが
そのぐらぐらした危うさの中でジャッキーにスポットは当たり、時代に求められていったと(壮大になり過ぎちゃった感があるのは許して💦)
。。。にしてもですね、↑の方に上げましたRotten Tomatoesの「レッド・ブロンクス」のページと見比べてみて下さいよ
北米では、「レッド・ブロンクス」のヒットを受けて
1996年7月25日に「ポリス・ストーリー3」公開されているようです
「ポリス・ストーリー3」のページなのですが
トマトメーターってのがあるじゃないですか
どちらも肯定的レビューが多いのでfreshになっていますが
※2021年9月14日現在ですよ
「レッド・ブロンクス」80%
「ポリス・ストーリー3」96%
このパーセンテージの差はなんだろな?と思っちゃうのですが
私が思いますところでは
「レッド・ブロンクス」では舞台をニューヨークにした事(実際はバンクーバーで撮影された事による街並みの違いが出てしまった)と
後は英語なのかな>評価の低さにつながりそうなものは
結構「ポリス・ストーリー3」を「レッド・ブロンクス」よりも良かったと評価している方は多いですね~>公開された順番の効果もあるのかも知れないけど
そして全世界に名を知られるきっかけとなる、あの作品へと続くわけですね~。
駄文の数々ではありますが、
最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)
私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos