⑬今だからこそ考えてみたい。ジャッキー・チェンがハリウッドで成功したわけを。
前回の記事はこちらになります。
案外「ラッシュアワー」の時の資料が残ってないのなーーーー
こりゃ困ったなとなっておりますw
当事者の声が拾えるのが今のところDVDか来日した時のインタビューくらいしかないのねん
この時代のジャッキーが来日した時の出演したテレビ番組などを録画されている方、それはきっと後々とても貴重な資料の一つになると思います。>是非とも保管してくださいますよう祈っています。
私はコレクター気質とか、推しのアイテムを揃えるという事に興味がなかったもので💦その辺のものは一切持ってない~
ではでは、「ラッシュアワー」は公開され、世界的な大ヒットとなった話から
興行成績(アメリカのウィキ参照)は
$244.4million
と書いてあるので、約2,444億円(ざっくりすぎる計算)ってことですか!!すごいな~
文字通り大ヒット
それで気になったのが、作品の評価ですよね
その前に、日本での評価をざっくりとご紹介
色々な評価サイトやら配信サイトでの評価を見てみると
・面白かった
・ジャッキー若い!カッコいい!
・クリス・タッカー声が甲高い(それが嫌)
・アクションぬるい
・アクション凄い(両方の評価あるの楽しいですね♪)
・ストーリーがシンプルでわかりやすい
このような感想が目立ちました~
やはり時の流れが、ジャッキーの評価を少しずつ変えていっていると感じますね。公開当時にSNSがあったら日本人は酷評の方が多かったかも知れない。
たぶん、それまでのジャッキー作品に目が慣れていた私たちのような人には「ラッシュアワー」でのアクションは動きが止まって見えた(いつものリズムではないので違和感が出てくる)と思う。
いやでも、アクション凄い!と評価して下さる人が増えているって事は
リアルタイム世代よりも下の世代(もしかしたら平成生まれの方々?)も結構観ている方は少なくはないという事になるのかも知れないですね。
もう「ラッシュアワー」だって23年前の公開なので、時代の流れに忘れられても全然おかしくないんですけどね。
中にはドラマ版から入って映画観ました~なんていう方もいらっしゃったなw なんでも映画版の方がお茶目さがあったらしい。>今はそのような入り方をする方もいらっしゃるんですね。今までとは段違いでの映画への入口が多く存在してるんだなと。
それではアメリカの評価を
ロッテントマトのトマトメーターでは61%(なんか低くない?w)
さらっと拝見した感じでは
・楽しい
・アクション凄い
・クリス・タッカーとの掛け合いが楽しい(多分異文化のぶつかり合いがコメディと凄く合っていたと捉えられたのかな)
・型にはまったプロット(たぶんバディもの、警察官もの)というのを取り上げていて、こちらは賛否両論あるようですね。定型的というのはチラホラ出てくる感想にあります。>アメリカの方々も、鑑賞する上でストーリーは決してないがしろにして観ていないって事かな
・脚本がジャッキーの良さ(アクション含め)を半減させている(大まかにまとめるとこんな感じ)という評価は多いみたいですね。>たぶん監督のブレッド・ラトナーへの批評だと思いますが
最後の批評が私的には意外すぎたな~
まあでも、アメリカでも「ラッシュアワー」以前の作品(「レッド・ブロンクス含め」)を観た事がある方が一定数いて、「ラッシュアワー」を観たら、ジャッキーこんなんちゃうわ!!って思う人も一定数いた
って事じゃないかと思いました~
アメリカでの評価が意外に低かったというのはとても面白いな。
ここからが実にアメリカらしいのですが
ジャッキーの「ラッシュアワー」への感想も載せているというところ。
I didn’t like the movie. I still don’t like the movie.
「ラッシュアワー」のヒットへ敬意を表しつつ、
この作品は好きではなかった。未だに好きになれない
勝手の違うハリウッドの、いろいろな壁がある中で
監督はジャッキーをハリウッドスターと同等に扱うように努めたし
ジャッキーは、制限がある中で自分のアクションを最大限に活かす事が出来た>それが興行成績に繋がったんじゃないかと。>でもジャッキーの納得いくまでの出来ではなかったんですね。
ところで、アメリカの批評の中にあった定型(刑事同士のバディもの)についてちょっと考えてみたいと思います。
日本にもありますね。古くは弥次さん喜多さんが活躍する「弥次㐂多」から
「ビー・バップ・ハイスクール」「あぶない刑事」「相棒」「今日から俺は!!」木村拓哉さん主演の「マスカレード・ホテル」などもそうですね。
ハリウッド映画でも定番中の定番で、数を数え出したらきりがないくらいの作品があります。
ちょっと刑事のバディもの70年代~90年代主要の作品だけずらっと並べてみると
フレンチ・コネクション(1971)
シティヒート(1984)
シカゴ・コネクション/夢みて走れ(1986)
リーサル・ウェポン(1987)
非常に人気のあった作品で、4にはジェット・リーも出演。
ブラック・レイン(1989)
1989年は非常に激動の年で。ベルリンの壁が破壊されたり、天安門事件があったり、日本では平成の世が始まったりしてます。そんな年の作品。バディに高倉健さんが起用され、日本を舞台にした作品として大変注目を浴びましたね。
バッドボーイズ(1995)
監督:マイケル・ベイ。
黒人2人でのバディは初めて観たような気がする。
「リーサル・ウェポン」「ブラック・レイン」と共に特に「バッドボーイズ」は観ていて損はないと思います。
公開年に注目して頂くと、1995年ですね。
こちらの記事に書いた通り、「ラッシュアワー(最初の案?)」の脚本が出来上がったのも95年w>おろ?
まあ私の完全なる推測なので、話半分で聞いて下さい。
主演のマーティン・ローレンスとウィル・スミスなんですけども
それまではコメディでおちゃらけたイメージの役しか演じてなかったのですが、この作品のヒットにより、より幅広い役柄のオファーが来るようになった(特にウィル・スミスの活躍ぶりが凄いですね。後々ジャッキーと関りを持つという点でも。)
監督のマイケル・ベイも、この作品をきっかけに映画監督の地位を獲得し、トランスフォーマーのシリーズでその人気を確固たるものにした経緯があります。
えーと、何が言いたいかというと
「ラッシュアワー」の監督ブレッド・ラトナーとジャッキーのバディであるクリス・タッカーも、そういう方向を狙ってやってたんじゃないかと>二匹目のどじょうを狙いに行ったと見られてもおかしくはないのかw
マイケル・ベイとブレッド・ラトナーとの比較というのもやってみよう(無謀すぎ)
マイケル・ベイ監督での作品で第一に印象に残るのが
映像美
アクションなども十分凄いのですが、確実に印象に残るシーンがありますね。視覚的に訴えてくるものがブレッド・ラトナー監督よりもあるような気がします。>そういう、要所要所で印象に残るシーンはあることにはあるけど、お話に絡んでなかったのかもですね。
つーか、刑事もの(あくまでも名の知れた)バディ作品だけでもこんなにあるのかw
刑事もの括りじゃなかったら「ブルース・ブラザース」とか確実に入れにいきますよw
「ラッシュアワー」の大ヒットを受けて、ジャッキーのハリウッドでの活躍は、これだけにとどまらなかった。
次はようやくあの作品の話ができるかなwまた次回~✨
最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)