㊱今だからこそ考えてみたい。ジャッキー・チェンがハリウッドで成功したわけを。
久々の記事になりますね~。2023年に入ってから色々なニュースが入ってきまして。嬉しい事なんですけどね。出す頻度がニュースの早さに追いつかん💦
いや元からリアルタイムで書いていないけどもw
前回はこちらになります。ジャッキーはハリウッド進出、ゴールデンハーベストなどの映画制作会社の衰退の後に出てきた
香港初のアイドルユニットTWINS、新たな映画制作会社英皇電影の台頭を書いてみました、TWINS主演の作品にジャッキーカメオ出演などそれまで香港映画界を牽引してきた人々が後世のスターを育成するフェーズに入った時代でした。
英皇電影の台頭に伴い、ハリウッドから香港映画界に帰ってきた作品がこちら
「香港国際警察/NEW POLICE STORY」
監督:ベニー・チャン
主演:ジャッキー・チェン
共演:ニコラス・ツェー、ダニエル・ウー、チャーリー・ヤン、シャーリーン・チョイ、テレンス・イン、ヒロ・ハヤマ(葉山豪)、ユー・ロングァン
チャン警部は若い部下を引き連れて凶悪犯罪グループの掃討作戦を行ったが、逆に犯罪グループの罠に落ち部下全員を殺され1人生き残ってしまう。酒浸りの日々を暮らすチャン警部にある日、身の周りのお世話をするように言われやってきた巡査1667という若者と出会う。
ジャッキーにとっても、それ以外の出演者、監督にとってもターニングポイントとなった作品だと思います。
監督 ベニー・チャン
この方はジョニー・トーの元につきテレビドラマの助監督をするところからスタートされましてドニー・イェン主演「クンフー・マスター 洪熙官」「精武門」の監督を手掛けます。
監督は2020年に上咽頭がんのため58歳の若さでお亡くなりになっています。
こちらのMVは遺作「レイジング・ファイア」公開前に作られたもので
ジョージ・ラム(林子祥)「真的漢子」をMV出演者で歌い繋ぐものです。
ドニー・イェンの歌唱1:00~「精武門」のシーンがチラッと流れます。もしよろしければ。
「WHO AM I?」
ジャッキーと初めてタッグを組んだのはこちらの作品になります。
ただしジャッキーと共同監督のため、監督の色はまだ薄いです。
しかし、ベニー・チャン監督にしか出せないシーンもあると思います。主人公とスパイの疑いがある新聞記者、クリスティーンとのシーンとかCIAモーガンとの駐車場での緊迫したやり取りとか。
「インビジブル・ターゲット」
ジャッキーとタッグを組んだ「香港国際警察/NEW POLICE STORY」の後実質ベニー・チャンの評価を不動のものにしたのはこの作品だと思います。
出演しているのがニコラス・ツェー、ショーン・ユー、ジェイシー・チャン、ウー・ジン、アンディ・オン
TWINSと同じく(当時)新世代の若者ばかり。特に少し不良っぽい雰囲気をもつ主人公のキャラクターとニコラス・ツェーと、不幸に見舞われる役ですがジャッキーの息子ジェイシー・チャンがハマっていましたね。あと悪役としてのウー・ジン、アンディ・オンそれぞれに良かったんですよ。
「コネクテッド」
主演:ルイス・クー
共演:バービィ・スー、ニック・チョン、リウ・イエ
2004年ハリウッド作品「セルラー」のリメイクになるのですが、それまで色々な作品に出演し力を付けていたルイス・クーの主演作品ですね。
普通にアクション凄いしルイクーの演技も良いんですよ。
良い意味でアクション=80年代のアクションスターの固定観念を壊してくれたのはベニー・チャン監督なんじゃないかなと
ニコラス・ツェー
両親共に芸能人であるニコラス・ツェー。7歳の頃にカナダのバンクーバーに移住。日本に留学し、音楽を学んでいた事もあるようです。
「硝子のジェネレーション 香港少年激闘団」にて第18回香港電影金像奨最優秀新人賞を受賞。
「PROMISE」
中国、韓国、日本、香港合作作品。セシリア・チャン、真田広之、チャン・ドンゴンなど名だたる方々と共演されている中国ファンタジー武侠?作品なのかな。しかし環境破壊など作品自体に色々問題があったようです💦私も観た事ないけど真田さんと共演してるのすごない?
「孫文の義士団」
監督:テディ・チャン
色々なスター総動員でとても豪華。しかも命を狙う刺客から孫文を守るために闘うお話なのですが、めちゃめちゃ感動するんですよね。
こちらでは人力車を扱う素直な車夫、アスーを演じています。純粋無垢なこの役柄はマジ感動します。
第29回香港電影金像奨の最優秀助演男優賞を受賞していますね。
「密告・者」
監督:ダンテ・ラム
主演:ニコラス・ツェー
こちらの作品では風俗に売られた妹を取り戻すために警察のイヌ(密告者)になったホー・サイグァイを演じています。
こちら「孫文の義士団」の翌年だったんですね。
第30回香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を受賞しています。
ダニエル・ウー
上海からアメリカのバークレーに移民したご両親を持つダニエル・ウー。
ジェット・リーの映画を観て武術に興味を持ち、ジャッキーは子供の頃から好きだったそうです。
それからどういう経緯があったのかはよくわからないのですがダニエル・ウーはいつの頃からか「ジャッキー・チェンの秘蔵っ子」と呼ばれていました。
「ゴージャス」にもチョイ役ですが若いダニエル・ウーがスティーブン・フォンと共にちょっとしたシーンに出演しているんですよね。
「美少年の恋」
同性愛者を取り扱ったこの作品で、ダニエル・ウーは注目を浴びましたね~
LGBTQの抱える苦悩と若者ならではの清涼感というべきか。
スティーブン・フォンは同じくこの作品に出演しているスー・チーと、その後結婚しています。
「ドラゴン・プロジェクト」
監督、主演:スティーブン・フォン
共演:アンソニー・ウォン、ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ、ダニエル・ウー
制作総指揮:ジャッキー・チェン
こちらは「美少年の恋」でも共演していたスティーブン・フォンの監督&主演作品。ダニエル・ウーはかつて有能だったスパイの娘、ナタリー(ジリアン・チョン)の彼氏ジェイソンを演じています。
原題が「精武家庭」であり、「ドラゴン怒りの鉄拳」オマージュが凄いですw
「プロテージ/偽りの絆」
監督:イー・トンシン
出演:アンディ・ラウ、ダニエル・ウー、ルイス・クー、アニタ・ユン
麻薬市場の闇を描いた作品ですね。アンディ・ラウが超悪い人を演じているのですが、アンディ・ラウこんな役やってるなんて知らなかったです💦
ダニエル・ウーは麻薬市場を牛耳るクァンの下で7年間潜入捜査を続けている刑事、ニックを演じています。
監督は「新宿インシデント」でもおなじみのイー・トンシンなので陰惨な事になっているのかなこりゃ💦
今回は監督と共演者2人の事を紹介してみました。3人ともジャッキーの世代からバトンを渡されたと言っても過言ではない方々だと思います。
ベニー・チャンはこの世を去るのが早すぎだとは思うのですが。きっと後の2人はジャッキーイズムなるものを受け継いでくれるはずだと思います(^^)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)