①びっくりするアイデアが詰まっているアクション1選
んーーーーやはり70年代はアイデアの宝庫ですね~
先週のこちらの記事にも書きましたがwアイデアしかないな~
でも1作品選びました(^^)それがこちら
「スネーキーモンキー蛇拳」
よく考えたらユエン・ウーピン映画監督デビュー作品だったんですね。
武術指導として関わった「グリーン・ディスティニー」で、第73回アカデミー賞外国語映画賞などなどを受賞し、ハリウッドにも進出しています。
やはり、カンフーアクション自体にコメディ要素を取り入れた作品であるという事。
老人が暴力を振るわれているところに主人公(カンフーはできない)が通りかかり、助けようとするけどやられっぱなしなんだけど
老人が主人公の持っている棒で助太刀?wやっつけるというシーン。
いや絶対できないって
弱そうに見せかける演技と、老人の意のままに動かす棒にびっくりしながら棒を持つ演技。
ここだけ観ても、めっちゃ面白い。
てか、ジャッキーじゃないとこういう事しようとか話の流れに組み込もうとか思わないでしょ
蛇拳、酔拳で師匠役を演じているユエン・シャオティエン(袁小田)は、ジャッキーが在籍していた学校では実際に教える側にいた人だけど、そういう所で息の合わせ方が凄くわかってたのかも知れないですね。
助けたのか助けられたのかよくわからないけど、かくまった老人は朝にはいなくなっていて
蛇拳の足さばきの流れを壁に、実際の足の動きを小屋の外の地面に足型手型が記してあり、半信半疑でやってみる→そのうち達人級の足さばきに
その前に、主人公が住み込みで働いている道場でいじめられているのを知り頭に乗せたお茶碗を取れるかな?と老人が逃げ回っている際に実際に足さばきをやってみせているのです。
それらを映像という形で誰にでもわかりやすく作り上げているというのは凄い
というのと
主人公が老人の教えを忠実に守り、練習したら足さばきが凄い事になっているというのをジャッキーが超絶身体能力を使って足だけで表現している
のが凄いと思うシーンです。
蛇拳、酔拳の時は撮影が終わってから製作総指揮のウー・シーユエンやユエン・ウーピンなどと明日の撮影について話し合い、その後家に帰っていろんな文献を参考に鏡の前で型の練習をする日々だったそうですが
この辺りの努力があのようなアイコニック的ジャッキー・アクションを生み出したんだな~と思います。
修行シーンにトンデモ系の動きを入れて、しかもそれを違和感なく成立させられる説得力
「少林寺木人拳」で披露していたような、大岩を背にのせて腕立て伏せをやるものから、少しデンジャラス方向へ舵を切ったような腕立て伏せなど
今そんな事やろうものならバッシング凄そうですが💦>下に火のついた線香が無数に置いてありますし
本来、修行には必要ないシチュエーションのはずなんですけども
それを、主人公はハードな修行をした→その結果すんごい事に
修行の内容がハードだったり、あり得ないものだったりで印象に残った方がその結果のすんごい事がより生きてきますし。
そのすんごい事を抜群の身体能力でやってのけるのもジャッキーならでは
なんですよね。
元々トンデモ修行は泣く子も黙るジミー・ウォングの専売特許のようなものだったんですけどね~💦
でもジミーさんは京劇の人でもなければ武道家でもなかったので、修行の成果強くなった!!というのを魅せる事はジャッキーよりも難しかったのかも知れません。
※ジミー・ウォングとは「ドラゴン特攻隊」で、最後にジャッキーと闘っていたりする人です。
何もできない演技もできるし、修行の成果を超絶身体能力で魅せる事も出来たのがジャッキー・チェン。
最後に唯一無二の要素を書きたいんですが
師匠役のユエン・シャオティエンあの師匠の風貌も独特だし、当時若者代表ぽいノリのジャッキーとも非常に良く合ってますよね~
酔拳では酒のみの爺さん、蛇拳ではキセルを持ってずっとプカプカやってるんですけど、中身は時代的にアレですよね。。。>どっちにしろロクでもない爺さんには違いない
そんなほぼ浮浪者の風貌の老人がめっちゃ強いとか
この師匠のキャラクターを上回ってくる師匠をまだ知らない
ところで、そのユエン・シャオティエン
監督ユエン・ウーピンの実父であります。
そういう所も面白い。
いや、書き出すと1ヵ月くらい続けられそうだから今回はこの辺で。
次は80年代~✨
最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)