手紙 - 拝啓 旅行に連れて行ってくれたステキな”友”たちへ- (どうしようもない話編)

土曜日の朝、始発電車に乗って空港に向かっていた。
朝5時の空気は、冬の冷酷さと鋭さのコートを纏っていると感じました。

土日に一泊二日の旅行。
大学4年生。
成田から大分空港へ。

誰と行ったと思う?大学の友達?バイト先の人?

いいえ、4月に入社予定の会社の、内定者4人とです。

「内定者と旅行にいく」というと、大学の同級生も後輩も驚いていた。なんでって。

私も不思議に思う。さほど友人と旅行にいったことがない私が、4月から一緒に働く内定者と、旅行にいく。1泊2日の弾丸で。
しかもメンバーそれぞれとの関係性も多様で。1人は親友と呼べるほどの仲。その一方で1名に関してはちゃんと喋ったことすらない(私側の記憶喪失もあるが)。
このギャップはなにさ。

話は変わるが、私はいろいろなものに名前をつけたがる。自分の中にしっくりくる名前をつけたくなる。
例えば、大学で一緒に仕事をする同級生・後輩・先生は、全員「戦友」だと思っている。その名前がしっくり来る。

じゃあ今回の旅行メンバーは?
うーん。内定者というのは広すぎる。1回も話したことがない人も内定者だ。旅行にいくメンバーを一括りに内定者というのは、正しいけど、感覚的に違う。
じゃあ、なんだ?

そんなことを考えながら、飛行機で飛び立った。
東京、大阪、山口、別府、全国各地に住む旅行メンバーが待っている大分空港に向かって。
別府で過ごす時間に向かって。


こんな書き方しているってことは、あんまり乗り気じゃなかったんですか?あまり楽しくなかったんですか??

と思ったあなたは、もしかして国語の小説が得意だった人ですか?いいですね、私は国語が苦手でしたので。

旅行は超幸せ

でした。

なにが幸せだったかって。たくさんの要素が重なって重なって、まとめると「超幸せ」になった。

まず、別府の街は私にとってすごく面白く興味深い街だった。
家の形、コンビニに置いているもの、住宅街の感じ、道幅、走る車、山々と海の景色、自衛隊の訓練基地、手入れされた国立公園、森と林、
小さなもの大きいもの、全てが興味深くて、ワクワクした。

温泉から地球の力を感じて、感動しながら恐る気持ちを感じたり。
木々が緑から赤や黄になる姿は、「生きている」感覚があって、心地よかったり。

最高な別府を、通り越して更に最高だったもの。それは

旅行メンバーの1人1人。がちで最高な人たちだった。

それぞれが持つ色が、見ていて素敵だった。
オンラインで話したことがある人も、よく知っているはずの親友も、プリズムのように、その人のいろんな要素が、いつどんな時も、キラキラ光って、輝きは刻一刻と変化して、まぶしかった、魅力的で、かっこよかった。

その最高な人たちが混ざった時、もう楽しいよね。
その会話も、空気感も、全部愛おしいな〜って思った。

わいわいして、ちょいちょい悪ノリするのに、必ず優しさを携えて、誰も置いて行かぬように歩いていく姿に「綺麗な世界だな」と、思えた。

みんなこの二十数年に、多くのものを抱えてきて、そんな人と、同じ会社の同期になって、今一緒に旅行をしている。
ステキが見つかるたびに、その人が抱えたもの戦ったものを考えた。尊かった。

私がいない、4人の背中を見るのが、私は楽しかった。嬉しかった。
ニコニコが止まらなかった、

尊くて、愛おしかた。


私はたぶんこの旅行に対して、自分が気づかぬところで、ひどく緊張していた。
ずっと頭は全然回らなくて、気のいいことも思いつかず、言葉が口から出てこなくて、困っていた。めっちゃ困ったし、頑張ったけど最後まで、口から言葉が全然生まれなかったな。

別府というステキな街、そして最高な人たちの人間模様。

緊張してナーバスになっていた自分の状況も相まってか、私は自分から見える景色と聞こえる声や言葉と、美味しい味と、風と空気で胸がいっぱいになっていました。

最高な旅だったからこそ、最高な4人に私は謝りたいんだ。

聞いてもらえるかな。
軽い気持ちで聞いてほしんだけどさ。

そう、私はずっとずーっと、側から見ていたの、4人のことを。内側に自分から入らなかった、
一緒に喋りたかった、もっと笑わせたかった、でも入り方がわからなくてわからなくて、結局わからないままに終わった。

私はたぶん人と打ち解けるのが遅いタイプだと思う。踏み込めない、踏み込む方法がわからない。

口から出す言葉さえも見つけられない「ノリが悪い」私は、いてもいなくてもいい存在になりがちだ。
いると気を遣う、みたいなね。どんな空気になっても何をいえばいいのかわからない。余裕が永遠にないのです。

できることは、上手な車の運転に「うまい、すげぇ」っていうこと、手が汚れたらウェットティッシュを出すこと、気分転換にミンティアを出すこと、ゴミ袋を出すこと。

4人と喋るよりも、たぶん見ず知らずの人と話した時の方が、リラックスしていたかもしれん。喋っていたかも知れん

4人のことが大好きだ、

自分であまり感じたことがない感情になっている。
信頼している。信じられるなと思う。
これからも幸せであってほしいと思う。尊敬している。

1人1人が持つ要素を「プリズム」と言ったけど、その言語化を1人5つ以上は絶対にできると思う。それくらい、尊敬している。

想いはあるのに、私はあまり楽しそうな表現ができなかったり、伝えられなかったりした。

たぶん悪い空気にもした。

半径10メートル以内にずっといた4人を楽しませた自信は全くない。

ごめんなさい。

今はその言葉しか出てこない。

また会いたいです。話したいです。何をどんな風に考えるか、今まで見てきた景色と感情のこと、聞きたいです。

バカな話も、おふざけも大好きだから、ふざけたい。

もう緊張はしないから。たぶんね。
ネタいっぱい考えていくわ。


私は旅行を通じて、「親しみやすい」人になりたいと思いました。
もっと、そう変わっていきたいって思いました。

努力してみようと思います。

4人は、私にとって「友」だと思います。

Googleで「友」と調べたら、

互いに助けあう者。志を同じくする仲間。

と出てきました。

いいなって思います。

-手紙 - 拝啓  旅行に連れて行ってくれたステキな”友”たちへ- 

こんな文章を読んだところで、どうしようもないんだけどさ、私からの一人語りなんだけどさ、
「どうしようもない話」として受け取ってください。

あーーーーー車の中でたくさん歌ったせいかな、歌いたくなってきた。トランプ欲も膨らんじゃったよ。

おしまい。
(今描いている絵があるので、完成にしたらサムネイルにする)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?