離れていても繋がってる
私はずっと仲間を探してた。
特に去年の夏を振り返ると、とにかく孤独で、走っても走ってもずっと暗闇から抜け出せなかった、そんな辛かった思い出がたくさん浮かんでくる。
でも、今年の夏は違った。
今回は、そう思わせてくれた
ウィルドアのサマキャンについて書いてみる。
ウィルドアとの出会い
私がウィルドアの存在を知ったきっかけはwilldoorFES2022の登壇者を募集しているツイートだった。
その頃の私は、探究がものすごく大好きだった。
だけど、熱中すればするほど周りと比べて浮いてることに気づき始めた。
最初は全然へっちゃらだった。
だけど、自分がやりたいことを反対してくる人の声を聞いていると
私の考えって間違ってるのかな。
探究を全力でやるのって、変わってるのかな。
だんだん自分のスキに自信が持てなくなってきていた。
ウィルドアと出会ったのはそんな時だった。
さぁ、君色に未来を照らせ
このキャッチコピーを見た時、私はなんだか嬉しかった。
このイベントに参加すれば、何かが変わる気がした。
でも、すぐ参加をしようとは思えなかった。
それは、自分なんかが参加してもいいのかなって自信がなかったから。
だから、参加するつもりは正直なかった。
でもね、Twitterを開く度に、willdoorFESのツイートが出てくるの。笑
そしたら、私、呼ばれてるのかな?って思えてきちゃって。(単純)
やらなくて後悔するよりやって後悔した方がいい。
なら、やってみるかと。そんなちっちゃな勇気で一歩を踏み出した。
私の予感は当たってた
ウィルドアと出会って約一年。
高二の三月はwilldoorFESのボランティアで関わったり
学校でワークショップをする時に相談をさせてもらったり。
willdoorFESで終わるどころかずっと繋がり続けていた。
オンラインではあったけど、
私にとってウィルドアは、私らしさを表現できる居場所だった。
そんな時、このnoteを読んだ。
一瞬、受験生だし…という言葉が頭をよぎったけれど
竹田さんの書いていることに共感しかなくて、
ああもう私、絶対行きたい!!!!って即応募した。
その理由も兼ねて、夜な夜な全力で私の想いを書いた
エントリーシートをシェアしてみる。
オンラインで話していた人たちとついに会える。
しかも、私の軸である教育について考えるサマキャン!?
参加できると連絡が来た時、正直飛び跳ねてた。
だけど、三日前になって台風がやってきて…
え、飛行機飛ばないかも…と不安が襲ってきた。
こんなに楽しみなのに。
この日のために、めちゃくちゃ頑張ってきたのに。
前泊しても飛行機が飛ぶかも予測不可能。
行けなかったら泣き崩れる気がしてた。
どうして私はいつも、最後の最後まで苦しまされるんだろう?
でも、今考えると、その苦しみは私にとっては必要なことだったのかも。
いろんなリスクがあっても、行きたいんだ!という
強い想いを再確認できた。
やっぱり、会えるということは当たり前ではなくて、奇跡なんだと。
結果的に、前泊することにして東京に行くことができた。
(本当は9日に行く予定だったけど、9日、なんと欠航になってた)
本当に、奇跡。
だから、この一泊二日、全力で考えて、楽しもうと思えた。
出会いを大切にしよう。いつもの何倍もその気持ちが強かった気がする。
根っこで繋がるサマキャン
ということでここからが本題。
参加したサマキャンはどうだったのか。
正直、一泊二日じゃ足りないくらい濃すぎた。
参加者とかインターン生とか運営とか全く関係なく
教育について語り合った。
まさに、共に創ったって感じ。
そして、みんなの笑顔で溢れてた。
学校とか、これまでしてきたワークショップって基本、
周りの意見も引き出さなきゃ!とか
自分が引っ張らなきゃ!とか勝手にスイッチ入っちゃうんだけど
そんなスイッチを入れる必要もなく
自分の意見を言ったら、みんなボールを返してくれた。
めちゃくちゃ真剣に考えてくれた。
おかげさまで、頭の中はごっちゃごちゃになって
「え、難しすぎんか。」ってきた時よりモヤモヤが倍増された。笑
だけどさ、「難しすぎる」ってなっても
「じゃ、何からやればいいんだろう?」とか
「こんなことしたらいいんじゃない!?」っていう姿勢がみんなにあって
このメンバーだったら、何か変わるんじゃないかって思えたんだよね。
共創ってこれくらいの熱量がぶつかって初めてできるのかも。
あと、もう一つ感じたことがあってね。
誰も、「すごいね」って言わないの。
学校とか、地元で、夢を語るとさ
「そんな夢を持ってるのすごいね」だとか
「その夢叶えてね!」って言われる。
だけど、ここに集まった人たちに自分の想いを話すと
「すごいね」じゃなくて「あーめっちゃわかる」って共感してくれた。
それが、私的にはすごく嬉しかった。
過去の経験はみんな違う。
だけど共感してくれるってことは、
みんな、同じように苦しんできた証なんだと思う。
なぜ共感するのか、その理由をシェアしていくと
みんなの想いの下に広がるある根っこが見えてくる。
うまく表現できないけど、同じ目標を共有して仲間だ!!と思ったわけじゃなくて、なんかもっと深いところで繋がって、結んでいる線が頑丈になった気がした。
これが根っこで繋がるってことなのかな?
出会って1日も経ってないくせに、夜中の二時半?まで語り合って
正直、学校の修学旅行より楽しかった。
驚きだったのが、ライブと同じくらい?いや、それ以上に?
サマキャンの余韻がすごかったってこと。
帰りの飛行機、これから何を起こそうかなとかワクワクしちゃって。
飛行機に乗る前まで、めちゃくちゃ眠かったのに
乗った瞬間、いろんなことを思い出して、眠気が吹っ飛んでた。
私が探究を始めた頃と同じようなワクワクを感じ始めた。
いや、越しちゃってるな。
私、ここからもっと変われる気がしてる。
これから私は
サマキャンが終わって二日が経ったけど、
まだ整理できないくらい、モヤモヤしたものが残ってる。
だけど、自分がやりたいことが少し見えてきた。
まず一つ目。(これは高三のうちにやりたいこと)
後輩たちが、探究って楽しいとか自分がやりたいと思えることを追求できる環境を作りたい。
ここに集まった参加者は、失敗を多分、失敗と思っていないし
課外活動であったり、行動することの楽しさを知っている。
それはなぜなのか。
きっと、自分のやりたい!という気持ちに妥協しなかったから。
でも、それだけでもないはず。
自分のやりたいことを見つけてくれたり、応援してくれた存在・環境があったからだとも思う。
探究活動はきっと多くの学校で実施されている。
だけど、残念ながら
自分のやりたいことをを見つけてくれたり、応援してくれた存在・環境は
全員にあるわけじゃない。
だから、私がそんな存在になりたいんだ。
高校生になると、
社会なんて変えられない。と思ってしまう人が増えてしまう。
こうだったらいいのにな。なんて思ってもあくまでも理想の話で終わってしまう。
でも私は思う。
高校生こそ理想を語るべきだと。
「こうだったらいいのにな」をこれでもか!?ってくらいに考える。
例え、現実的にできないと言われても
本気で考えれば、できそうな気がしてくるし、エネルギーが湧いてくる。
(あくまでも、私の経験談の話)
今の探究に足りないのはこのエネルギーな気がする。
このエネルギーを持てば、多分失敗しても、次に繋がる。
学校の中を外から変えることは本当に難しい。
だけど、私はどうだ???
そう。まだ高校生なのだ。
学校の中にいる人間なのだ。
ということはまだ希望が残っている。
私次第で、変えることはできる。
だから、ワークショップつくったり、後輩のやりたいを一緒に見つけて、
後押しできる存在になろうって思った。いや、なってみせる。
そして二つ目。
オンラインの繋がり×オフラインの繋がりで
置かれた場所から幸せな環境を作ること。
これも私の経験談だけど、地方ってリアルの繋がりが意外と弱い気がする。
ここに行けば、やりたいことができる!って場所は知らない。
だから、(一つ目に書いたことと似てしまうけど)
子どもたちのやりたい!を見つけ、後押しできる環境を地域に作りたい。
ここに行けば、アクションできる、相談できる、そんな場所。
簡単に言えば、willdoor compassのリアル版かな。
でも、私は地域だけの繋がりだけを増やしたいわけじゃない。
地域の繋がりに加え、オンラインで、日本中、いや世界中と繋がりを増やしたい。
私にとってのウィルドアのように、
外との繋がりは、自分をとても広げてくれた。
地方にずっといれば、見てる世界がちっちゃくなってしまう。
私が周りの言葉を聞いて、自信をなくしたように、周りの環境で、頑張りたくても折れてしまう子どもたちだっている。
だからこそ、オンラインを使って
世界は広いんだ、仲間はいるんだってことを知って欲しいし、可能性を広げたい。
でも、オンラインでいくら居場所を作っても
求めている人に届かない現状がある。
そう考えると、やっぱりオフラインの繋がりが鍵を握る気がする。
それぞれの地元で、繋がって、深める。
そこで信頼関係ができた時、オンラインのイベントへ繋げていく。
そのステップが大事だし、地道なことかもだけど
やっていきたいと思った。
そして、オフラインの繋がりを大切にしたい理由がもう一つある。
私はどちらかというとオンラインの繋がりが多かった。
もちろん、オンラインの普及のおかげで、この世の中に居場所はあるんだと思うことはできたし、相談に乗ってくれる存在と出会えたし、たくさん救われた。
だけど、やっぱり地元に応援してくれる仲間が見えないことは
少し寂しかった。少し、不安だった。
そばにいてくれる仲間が欲しかった。
だから、オンラインとオフラインどちらかだけではなくて
どちらの繋がりも大切にしたいんだ。
最後に
恩師との出会い、探究があって、今の私がいる。
でも、それと同じくらい、地方に住んでいる私にとって
willdoorの存在は、とても大きかった。
相談できる場所が、学校以外にあったことはありがたかった。
自分に自信を無くすこともあったけど、
自分を信じることができたのは、折れずにどんどん挑戦できたのは、
willdoorをはじめ、オンラインで繋がったみんなのおかげ。
そして今回、オンラインだけだった繋がりが、対面で会えたことによって
本当の仲間になれた気がした。
それが、ものすごく嬉しくて、
一年前の自分が、知ったらどんなに喜ぶんだろうと
最後、みんなの前で話しながら泣きかけちゃった。
辛かった。だけど、辛かった過去の先には
こんなにも、笑顔で溢れている世界があった。
あの時の苦しみが、みんなと出会わせてくれた。
一緒に〇〇しよう!と言ってくれたこと。
私のことを仲間だと言ってくれたこと。
「さくらー!ワークショップの相談とかあったらまたしてね!」
と言ってくれた人がいたこと。
「さくら、5年後とかwilldoor居てもおかしくないよね笑」
とまで言ってくれる人がいたこと。
全てが嬉しかった。
willdoorFESに参加するというちっちゃな一歩が
ここまで人生を変えてくれた。
さぁ、次は私の番。
ウィルドアが私を救ってくれたみたいに
私も子どもたちのやりたいを後押しできる存在になりたい。
作り手の想いは子どもたちには言わなくても
めちゃくちゃ伝わってくる。
それくらい、ウィルドアは
想いがあって、根っこで繋がってる団体なんだと思う。
あんなに暖かい空間は簡単には作れないし、
ウィルドアらしさなんだろうな。
本当に出会えて良かった。
これからも、お世話になりそうな予感もしているけど
大学もきっと九州に残ることになるし
ウィルドア九州支部としても勝手に動こうかな。笑
そして、頂いたこの恩は、自分の周りに還元して
幸せのサイクルを私から創っていこうと思う。
色々書いたけど、頑張っていれば、辛いこと、苦しいこと、
いろんなものにぶつかるはず。
反対してくる人ともまた出会うはず。
でも、去年と違うことがある。
それは、私と同じ想いをもつ30人の仲間がいるということ。
上手くいかなかったら、助け合えばいい。
また、一緒に考えればいい。
私は一人じゃないんだ。それをみんなが教えてくれた。
また会える日まで、それぞれの道を歩き続けよう。
遠くにいても私たちは繋がってるよ。