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【昆活日記 第5話】
2018.10.5
すっかり季節は秋だ。
短い夏を謳歌したカブトムシ達。
その生命は儚く、夏の終わりとともに静かに閉じる。
わかってはいても名残惜しい息子。
動かなくなったカブトムシに行き場のない思いを注ぐ。
『愛でる→いじる→飛ばしてみる』
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兄のスパルタ指導のもと、何故か妹も飛ばしてみる。
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ジャンルは様々だが、兄や姉の嗜好に付き合わされるのは
昔も今も変わらない弟や妹の宿命だ。
兄が戦隊好きなら一緒に戦うし、乗り物好きなら電車の名前に詳しくなる。
虫好きの場合は、採集に同行させられ、持ち方を教わりたわむれる。
そして、そのまま虫になんの抵抗のないまま大きくなるだろう。
そんな妹も年頃になると兄以外に好きな人が出来てデートもするだろう。
デート中、ふっと虫が出てきたら、
「きゃー。私、虫ダメなんですっ。」
なんて言いながら大好きな彼の側にかけよる。
「大丈夫、恐くないから」
と彼が虫を払いそっと寄り添い守ってくれる。
少女漫画にあるようなお決まりのシーンに、世の女子は“きゅん”となって
更に彼を愛おしく思う。
が、虫好きの兄を持ちあわせてしまった彼女の場合、
このシーンでの”きゅん”は確実に望めない。
それどころか、
「この虫の場合、節の所をこう持てば噛まれないし
大人しくなるから大丈夫。」
と解説付でスマートな虫対応を彼に披露するだろう。
かつての、私がそうだったように。
追記しておくと、私には虫好きの兄はいない。
おそらく突然変異で産まれた虫好き女子パターンだ。
私が一度は体験したかった『デート中のきゅんとなるシーンBest1』
は置いといて、今なお生き延びている2匹のカブトムシのオス。
新たな命もたくさん産まれ、すくすくと育っている。
来年の夏、無事羽化した姿に会えますように。
そして本日、またまた新たなメンバーが加入した。
コオロギのツガイだ。
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学校の授業で捕まえたのを持ち帰ってきた。
オスはいい声で鳴くが、メスがあまりにもでかすぎる。
(写真が暗く分かりにくいが。。)
虫の世界では、オスよりもメスが大きい事がよくあり、
メスを“きゅん”とさせられないオスや用事を果たしたオスはメスに食べられる厳しい世界だ。
いくら虫好きでも、まだ虫に生まれ変わる覚悟は出来そうに無い。
第6話に続く。