自分を苦しめている、自分で決めた経歴

転職活動をしていく中で、いつも経歴が引っかかる。

「何で専門学校を卒業したのにこの仕事をしたの？」と当然のように聞かれ、すべて最初から話さなければいけない。

何故、必ずと言っていいほど聞いてくるのだろうか。
学歴と職歴を結びつけることが、そんなに大事なことなのだろうか。

専門学校を卒業したからこの仕事をしなきゃいけない訳ではないし、違う道に進んでいる人だって少なくないはず。

私だってその1人だ。

実際に入学してみたら、想像していた専門学校生活とは全く違うもので、毎日が苦しかった。人間関係も思うように行かなくて苦しいし、学校のルールも厳しすぎて息が詰まりそうだった。

職業に憧れはあったけど、本気になれなかった。

本気で目指している人たちと気持ちや実力の差を感じる毎日で、何で私はここにいるんだろうかと何度も何度も考えた。
周囲に染まって過ごしていないとやっていけない自分にも嫌気がさしていた。

でもさすがに卒業はしないとと思って、授業も試験も「卒業するため」に必死だった。将来の自分の為ではなく。

今振り返ると「本当に将来やりたい職業なのか」を親と心から話すべきだったと思う。

「やりたいことをやりなさい」って言ってくれていたから、特に相談することもなく、「ここがいい！」と言ったら「いいよ」と言ってくれて、あっさり決めてしまった。

あの時、親とちゃんと話せていて自分が大学に行っていれば、色んなことに興味を持てて、色んな知識を増やせたと思う。信頼できる友達だって、もっとできていたかもしれない。（友達が少ないことも悩みである）

高校受験のとき、倍率が高い県外の高校に行きたくて、塾には通わずに実家でひたすら自力で頑張っていた。それもあって、当時は大学受験したくない気持ちが強かった。単に、逃げていただけだ。

今もし過去に戻れるのであれば、「専門学校にしちゃえ」と生半可な気持ちでいた高校生の自分に言ってやりたい。

「中途半端な気持ちじゃ、将来を苦しめることになるよ」と。

だけど過去に戻るなんて無理だから今を生きるしかないけど、転職活動の面接で経歴をズバズバと聞かれるたび心が痛む。

「どうしてこの学校に行ったの？」
「せっかく専門学校を卒業したのに、どうしてこの職業じゃないの？」

どうだっていいじゃない。
違う仕事だって、真面目にやっているから関係ないじゃない。自分がやりたいと思った仕事なんだから。
専門学校を卒業した人は、その仕事をしないといけないって誰が決めた？

と、今にも喉から言葉が出そうな勢いで心の中で思いつつも、上手く理由を取り繕う自分にモヤモヤする。

でも転職活動は「企業と自分のマッチング」だから、くよくよせず次々にこなすしかない。

そう思ってはいるけど、自分が決めて過ごしてきた時間に後悔しては、何でこんなことで悩んでいるのかと頭を抱える毎日。
「あのときちゃんとしていれば」と永遠に考えている。

落ち込みすぎないように上手く気持ちをコントロールしながらも、「ちゃんと頑張っているじゃない」と言ってくれるような、経歴を否定しない企業に出会いたい。。

sana