「天国はまだ遠く(瀬尾まいこ)」を読んで
この文庫本は軽すぎる。
2つの意味がある。
1つは、文庫本にしては約170ページと薄いため、物質として軽いこと。
もう1つは、会話をベースにしたテンポの良い内容のため、パラパラと軽く読めてしまうこと。
丹後の山奥にある民宿で宿泊客である主人公の23歳女性が睡眠薬での自殺に失敗したことから、自殺することを辞め、宿主である30歳の男性とともに農業や漁業、畜業などを通して生きることについて考える、内容となっている。
この文庫本の魅力は、なんといっても軽いこと。
物質的な話は良いとして、
内容だか、会話が中心としており、
かつ年代が若めのため分からない単語などほぼ皆無に近く、スラスラ読める。
まるでそばだ。
ツルツルと飲み込むこともできるし、
ただ噛んでみたら案外コシがある。
例えとして適切か不明だが、そのように感じる。
この本は内容、オチ等よくあるパターンであったので、自分としては再度読む可能性は低いが、
あまり文章に慣れていない人には是非オススメしたい作品であった。
以上でおわります。