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こどもたちのチャレンジの場を作ることができませんでした。

久しぶりに派手にずっこけてるので、臭いかっこいいことだけじゃなく、今のリアルもしっかり発信していこうと思って綴ってみています。

簡潔にまとめると、この1件の要因は「風呂敷を広げすぎた」ことにあります。

こどもたちのチャレンジの場を守りたい一心で、もう1回挑戦することを選んだ1年前。

弊社の社訓の中には「できる方法を考える」という社訓があります。

できない、やらない理由は考えずとも湧いて出てきます。
「やらない」と決めることは、簡単なことなんじゃないかと思っていました。

でも実際違ったような気がします。

やらないと決めることは、挑戦においてとても大事な選択肢なのかもしれません。

今回はそんな前言撤回文をありのまま、あるがままつらつらと書いてみようと思います。


明日予定しておりました、米原駅前マルシェでのちゃれたこ出店をキャンセルさせていただきました。
要因は2点。

1点目は弊社の資金ショート
1年かけて築いてきた戦略がことごとく外れに外れて、契約の取り消しや着金遅れ、ご依頼の中止が相次いだ9月。
超絶自転車操業の弊社は、1つでもご依頼がバンするとガタガタしてしまう、あまりに安定していない会社なので、9月の戦略外れに耐えることはできていません。

2点目は準備不足
弊社はSNS運用サポートをさせていただくクリエイティブの事業と、小学生向けの体験探究教室運営を行う教育事業の2軸で事業展開をしております。

7、8月は教育事業の特大繁忙期だったこともあり、クリエイティブ事業が停滞。その反動が9、10月にドドドと押し寄せ、体制を整えきれなかった弊社は教育事業の準備が追いつかない事態に。

集客に手が回らず、必要タスクをこなすだけの日々になってしまい、保護者様やこどもたちには不安な思いを抱かせてしまいました。

弊社の「できていない」ことに気がついていながらも手が回らない歯痒さに、心身ともに追いつかなくなっていき、余裕がなく、人に優しくできない時もポツポツと出てきてしまいました。

明日のマルシェ。無理をしたら出店できないこともなかったです。
でも、このまま出店させていただいたとしても事態は何も変わらずズルズルしてしまうし、こどもたちの貴重なチャレンジの機会を全力で作ることはできないと思ったし、出店できてしまうことでこの危機的現状から目を背けることができてしまうと思い、出店のキャンセルを決断させていただきました。

マルシェの主催者様及び、保護者様、こどもたちには多大なご迷惑とご心配、不快な思いをさせてしまいました。大変申し訳ございませんでした。

今後、弊社が会社として皆様に信用信頼していただくために、未熟ながらも誠心誠意今回の事態と向き合って参りたいと考えております。


若いから、未熟だからこそ経験を

弊社のメンバーは全員20代。
Z世代と呼ばれる、いわゆる若手の集団です。

東京や京都ではそこまで珍しくないのかもしれませんが、弊社のある滋賀県長浜市では大変珍しい集団なんです。

そして、私は大学を卒業してすぐに起業をしてしまったので、インターンやバイト以外の雇用形態で会社に所属したことがありません。

お前は社会を知らない。非常識だ。なんて言われてしまうのも無理ないのかもしれません。

でも、そんなバッグボーンはビジネスにおいてあまり関係のないことです。

起業したからには、社長である私に求められているお仕事は「どれだけ稼げるか」と「社員を幸せにできるか」「お客様を幸せにできるか」です。

人の数も、世に出回っているお金の量も、私たちに与えられた時間にも限りがあります。

その中で、たくさんの会社や事業があって、私たちはその選択肢の1つにすぎません。

お仕事をいただけるか、お客様に選んでいただけるかなんてもんは、世の中にあるサービスとの戦いに勝つほかないわけです。勝負ですね。

だからこそ、若いとか未熟なんてもんは足枷でしかなくて、超絶不利な試合なんじゃないかと感じることもあります。

そんな私たちにできることは、大人たちに負けず劣らず半端ない量のチャレンジをして、多様な価値観に出会い、知見を広げ、ものすごいスピードで成長していくことだと思い、「いただいたチャンスは全てやり切る」
そう決めて1年目を走りました。

呼んでいただた集まりや飲み会、研修会には少し無理してでも参加し、いただいたお仕事のお話はできるだけお客様の希望に添える形でお受けしてきました。

その甲斐あってか、出会いは滋賀県だけにとどまらず山形や沖縄の方とも繋がることができたり、お仕事をご一緒させてただけるようになったりしました。

初めての経験もたくさんさせていただき、大きな企業様や機関様からお仕事を頂戴したり、登壇やコラムの執筆をさせていただいたりと毎日違う仕事ができて本当に楽しく充実した日々を送ることができました。

会社としての決断を

一見、順風満帆駆け出し好調!
イケイケGOGO!に見える弊社ですが、実際はそうでもなく。

月の売り上げは「え、個人事業主の方がいいんじゃね?」と思うほど微々たるもので、頂戴する案件も「外部の仕事の方が魅力的だったんでcrevusやめます」と仲間が抜けてしまうほど整備はできておりません。

チャレンジャーにしっかりお金を払いたい。

ボランティアや慈善事業が昔から好きで、誰かの役に立てていることが生き甲斐だった私は、無料でも安くても喜んでもらえるならお金を出してでも人の役に立ちたいという想いがあります。

大学生の時はボランティア活動に精を出しすぎて、家族や大切な人を傷つけてしまうこともありました。

私が動くことで誰かに喜んでもらえる反面、どこかで誰かは嫌な思いをしていると知ってから、“私も、周りも、幸せに挑戦する”ことが重要だと思えるようになりました。

いわゆる三方良しと呼ばれるアレですね。

だからこそ、幸せに挑戦という社訓を掲げ、メンバーのチャレンジに対して、割と悪くない金額を支払ってきました。

会社にキャッシュを残すのではなく、人に投資をした1年目。
メンバーのキャパと生活に真っ向勝負、必死で向き合った1年でした。

入ってきたお金は全てメンバーに費やしました。
本当に全て。

毎月会社の口座が一桁になるくらい。

私自身、役員報酬は満額もらえたことはなく、必要最低限の支払いだけを済ます日常。(まあ、遊ぶ時間もこんな不規則な生活の人と遊んでくれる友達もそういないので、お金を事業以外であまり使わないのが功を制していますが…)

それでも、頑張りを評価して搾取ではない、仕事としての楽しさを感じてもらいたいという想いと、メンバーのご家族が少しでもメンバーのことを安心して応援したくなるような信頼づくりのためには、しっかりとしたお金を作ってメンバーに支払うことが最優先事項だと思い自転車を漕いできました。

なんだかここまで熱い気持ちで聞くとええやつに見えるかもしれませんが、冷静にこの事態を捉えると、私ってちゃんと会社や事業と向き合っていなかったんだなとわかります。

そもそも、会社が潰れてしまってはお客様もメンバーも幸せにすることはできない。

休みなく働いている人がいるのに、あまりに余裕がなく、来月どうなってるかもわからない不安定の極みである会社で、安心して思う存分チャレンジできるわけがありません。

それなりに綺麗な言い訳を作って、資金繰りから目を背けていただけなんです。

そのツケが今回まわってきて、表面化されたわけです。

尖る。選んでいただける理由を作る

そろそろ2年目を迎える弊社はしっかり“お金”と向き合っていきたいと考えています。

資金ショートをヒューマンエラーだということもできます。

私自身、社長としての力が足りておらず、資金繰りがうまくいかなかった。戦略不足、経営力不足である。と。

でも、ヒューマンエラーにすることで逃げることができてしまうんです。

若いからね。そう時もあるよね。これも勉強になったね。向いていなかったんじゃない?なんて甘い甘いことを自分に言えてしまうんです。

私は私のせいにして逃げる無責任なことをしてはダメだなと。

まず弊社に足りなかったのは商品設計

これまで弊社のプロダクトは全て市場の相場を調べ、その相場に似合う付加価値とスキルで出来る範囲の価格に設定してきました。

相場に合わせて予算感を決め、その予算感の中に収まる用に事業を進めてきました。

なるべく安く。なるべく安く。

まだまだSNSを広告宣伝や採用の文脈で使ってらしゃる企業さんは多くないので、市場開拓の意味でも値段交渉をいただいたら無理してでも安くして、ご契約いただける流れに持っていっていました。

あまりに予算が作れなかった仕事は、メンバーや外部委託さんに振ってしまうと割に合わないので私が徹夜して進めていました。

そうこうしていると、私の手元にはお金にならない仕事がたんまり。

次の戦略を打ったり、その月の振り返りをする暇もなく、目の前のお仕事をやり切る日々。メンバーに仕事を振るのも時間が取れず結局納期目前で、私が急いで作り納品するルーティン。

損益分岐点もわかっていない中で、とりあえずその月の支払い分だけをひたすら稼ぐ日々でした。

固定費はある程度わかっているので、固定費稼ぎをマストのミッションに掲げお仕事を受注。限られたリソース。圧迫する業務。疲弊していく弊社。悪循環のオンパレード。

この悪循環から抜け出すために私がはじめに打った策はリクルート

メンバーを増やして、細かい案件を振り受注できる案件数を増やすことで資金を作るという強行突破戦略。

こんなにも人手不足が騒がれている現代に反抗する強気戦略が、弱小企業の弊社に刺さるわけもなく撃沈。リクルートにチャレンジしただけの費用が溶けていきました。

何がボトルネックかわかっていないから、一旦事業をぜーんぶ洗い出して、現状を整理しよう。

丸々3日間かけて弊社の事業マップを制作。

大きな枠のものだけでもこんだけの事業が展開されていた弊社。
そりゃ回らんわ。

力を入れる事業と今はいったん止める事業を整理整頓。
力を入れる事業をパッケージングし、弊社に負荷がかかりすぎないよう価格設定。損益分岐点とKPIを作成しました。

弊社のこれからについて

ということで、弊社は「挑戦の裏方」としてクリエイティブ事業は、地方地域の中小企業さんに特化した、広告宣伝サポートと、採用・ブランディングサポートをSNSを用いて行うことに1本化。

これまでお受けさせてただいていた、単発のクリエイティブは公に募集することなく、お知り合いの方のみに限定させていただきます。

また、しっかりと密に1つずつのプロジェクトと向き合うリソースを確保するために、お受けさせていただく枠に制限を設け、弊社もお客様も無理のないプロジェクト進行ができる体制を整えて参ります。

教育事業は、挑戦できる場作りとして小学生向けの体験教室「ちゃれんじラボライト」と探究教室「ちゃれんじラボ」を分けて運営
ちゃれんじラボライトは分教室を来年1年かけて作ることを目標とし運営して参ります。

そのため、一旦たこ焼き屋さんをしたり、お祭りを開いたりする探究教室ちゃれんじラボは現状決まっているプロジェクトが終わり次第、おやすみさせていただきたいと考えております。

ちゃれんじラボライトの運営体制整備に力を入れ、安定した段階で探究教室ちゃれんじラボを復活させます。

そして、大変好評を賜っております若手コミュニティとクリエイター要請も来年度中に体制を整え、運営を軌道に乗せることができるよう、進めて参ります。

皆様に安心して弊社のサービスを利用していただけるよう、地を固める2年目にして参ります。2年目に入る準備として、残りの1年目を着地へと走らせます!

至らない点もあるかと思いますが、変わらず温かい目で見守ってくださると幸いでございます。

気がつけば5,000字も書いておりました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

少しでも期待していただけて、その期待にお応えできるよな会社にしていきます🫡

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