羊水
時間がかかるけど行く価値がある場所がある。
自宅から3本の電車を乗り継いで約2時間半。
平溪線の無人駅、嶺腳で降りると目的地がある。『羊水』
こじんまりとして猫ちゃんがいるカフェが好きなんだと言うとHanjiママから紹介してもらったのだ。
店内には三匹の猫ちゃんがいる。
写真嫌いで仲良くなるまで時間がかかるはおはお。ちーぐあいは人懐っこいサビちゃん。
左手一部が茶色なのも可愛い。
優しい雰囲気の片目の猫ちゃんはまみー。
ちなみにちーぐあいとまみーはお店のにゃんこちゃんではおはおは王さんの猫ちゃんだって。
初めて訪れた際にいただいたスコーンとジャムがすごく気に入ったんだけど、それ以降スコーンには出会えてない。ジャムは台東に住む王さんの友人が作られたものらしい。
初めて訪れた際はクールな印象の王さんに緊張して、控えめに何にも話せずに帰った。
2回目はカウンターの前に座ったんだけど、お客さんが次から次へ来るからなかなか話しかけるタイミングが見つからず。
そろそろ帰ろうと思うタイミングで話しかけると。
「前に来た時は入り口近くに座っていたよね」え〜なんで覚えてるの?(注文以外ほとんど喋ってないのに)
「だってこの時期(コロナ禍)に台湾にいる日本人少ないでしょ」と。
日本人であることもバレてた。
魚座の私は思うことを言葉に表すのが下手くそな時もあるんだけど(物書き失格じゃん)、
王さんが醸し出す雰囲気、例えば山間で1人でカフェを経営していること、手作りのデザートは温かい味がして心がほっこりすること、コーヒーを淹れるときのポットから注がれる細いお湯、全てクールで私の憧れなのだ。
だからね2時間半かかるけど、来る価値があるのだよ。
こちらに来た帰りにはいつも台北駅で豚カツを食べて帰る、実はそれも楽しみだったりするのだ。