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自転車で片道30分なんて余裕だと思ってた。

今日は午後から耳鼻科へ行く予定があった。
月に一度の診察である。

その前にインスタライブで友達と盛り上がっていたので、バスと電車乗り継ぎで50分かかるが故に早めに出なければいけないのが惜しくなり
自転車だと30分で着くことに気付いて自転車で行くことに決めた。

軽率な判断だった。それはそれは軽率な判断だった。


まず、前にも言ったが広島は川が多い。という事は橋も多い。
片道6.4キロの間に橋が5本もあった。これは想定外だった。

ただ平坦な道を6.4キロ走るならなんてことないが、橋がくるたびに上り坂が太ももを酷使する。
立ち漕ぎしようにも、自転車と立った時の自分のバランスが悪すぎて逆にひっくり返りそうになる始末。

なんとか耳鼻科に到着したが、その時既にアームカバーは汗でびっしょりで使い物にならなくなってしまった。

診察室までの間になんとか汗をひっこめて、診察を終えて、薬局で薬を受け取ってため息が出た。
帰りも自転車なんだよな…。

自分の体も限界が来ていたが、自転車のことも心配になってきた。舗装が甘い道をガタガタと揺れる自転車の悲鳴が聞こえた気がしたし、いつかトムとジェリーよろしく自転車がバラバラになって、しばらく漕いでこけるなんてことが起きかねない気がした。

なんせこの自転車、ちょっとそこまで用に大手チェーン店で2番目に安かったからという理由で買った代物だからである。
とても往復14キロさせるような自転車じゃないのだ。
明日になったら、タイヤに空気をついであげようと思う。

なんとか家に着いた頃には、右股関節が痛み、ふくらはぎはパンパンに、太ももは感覚がなくなっていた。
汗だくすぎてどこにも座りたくない状態だったので、すぐにシャワーを浴びたのでいつでも寝れるということだけが今の利点だ。

もう自転車で橋5本もこえる旅はしないだろう。
だけど、行動範囲が広がっていい運動になったのも否めない。

ただ私は毎回振り切りすぎる。そこをなんとかいい具合におさめれるようになりたいと常々思っている。

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