夏に編みはじめたセーター。
猛暑だった夏。悲しくて切なかった夏。実家で数日間過ごした夏。
話しかけても返事をしてくれない母のそばで、世界中に母と私しかいないという感じで編みはじめた。
思えば、私だけが悲しくて切ないわけではなかったのに。そう感じていた。それを許してくれたきょうだい、家族、親戚にいまさらながら感謝。
あと少しで完成のところで、そのままにしていた。完成させたくなかったのだと思う。“2023年のうちに！”と、朝起きたときに決めた。残りの右袖と裾の伏せ編みをして、糸の始末。
暑い夏以外は役に立ちそうなリネンのプルオーバーが完成。
