もう20年以上前、初めて入社したITの会社で毎日もがいていた新人時代の話
こんにちは。すうちです。
早いもので4月になり、今週から新社会人としてスタートされる方も多いと思います。
毎年この時期に、街や駅で少し緊張気味な若い方を見かけると「自分もこういう時があったな」と昔を思い出します。
私の社会人1年目は、お世辞にも輝かしいスタートでは全然なかったです。今回はそんな新人時代の話と今だから分かる気づきを書きたいと思います。
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タイトル画像:出雲千代さん
はじめに
もともと地元志向…
学校の紹介がきっかけで内定頂いたIT会社は地元の繁華街にあり、当時特にやりたいことがなかった私は、広い意味でモノ作りができること、地元で働けることに魅力を感じて入社を決めました。
新人研修は1週間ほど東京本社でやるということで現地におもむき「まあ、研修だし最初は仕方ない」と思いつつ、地元で働く気満々でした。
研修最終日、配属先の発表。「あなたは本社の〇〇部署ね」と伝達受けて地元で働く夢はあっさり崩れさり、仮置きで荷物を置いてた独身寮がそのまま自分の住まいとなりました(じつは、最初から決まってた説??)。
「これが会社かあ…」とその理不尽さ!?を最初の1週間で味わいましたが、同期の配属割合は本社の方が圧倒的に多く、そもそも地元で働ける確率はかなり低かったと後々知りました。
会社文化に慣れる
IT業界のカルチャーショック
学生時代まで思ったことを感覚で話していたので、尚更そう感じたかもしれませんが、IT業界に入った第一印象は、
が強く求められるということでした。
社会人として長く働いていると(たぶんIT業界に限らず)特別感はなく普通じゃない?という声も聞こえてきそうですが、当時の私にはかなり衝撃でした(今までゆるく育った環境と全然違ったので…)。
これは1例で会社や業界により様々かもしれませんが、学生から社会人になると何かしら今までと違うギャップを感じるのは誰でもあるんだろうな、と今は思います。
人間関係の広げ方
当時分からなかった上司の配慮
私が新人の頃は業務以外に(個人的には雑用と思う)仕事もありました。例えば、社内イベントの出欠を取ったり、飲み会の幹事などです。
新人でタダでさえ分からないことも多く、昔は今以上に人付き合いが苦手だった私は「なんでこんなことやらないといけないんだ」と本気で思ってましたが、後々これは仕事をする上での上司の配慮だったと気づきました。
例えば、イベントの出欠を取ったり幹事の頻度が増えれば所属チーム以外の人にも自然と顔と名前を覚えてもらえる。私の場合、今まで怖そうで近寄り難いと思った人でも上記がきっかけで会話しやすくなったり、たまに別チームの方に仕事の相談もしてました。
やり方は様々と思いますが、まずは会社で顔と名前を覚えてもらうことは後々自分が仕事をやり易くする上でも重要なことに思えます。
俳優のムロツヨシさんは無名で仕事がなかった頃、会う人会う人に自分を知ってもらうため名前を連呼していたと聞きます。会社生活でも最初はそれに通じるものがある気がします。
質問スキルを磨く
新人の特権
学生時代は理系でしたが、特にITスキルがあった訳でもなく、最初は会社に入って分からないことだらけでした(特にIT用語や技術概念の理解など)。
配属後、最初1か月はやる気に満ち溢れてましたが、ゴールデンウィークを過ぎる頃には自分が余りにできず、自信を失っていました。
まず教わったことが覚えられない(すぐ忘れる)、仮にできても人より遅い。。。
ノートやメモは取っていましたが、当時は基礎知識や技術概念の積み上げが圧倒的に欠けていたので、ある意味できなくて当然でした。
新人時代は変なプライドもあり、自分で解決できず抱え込むことも多かったですが、少しでも加速させるには新人の特権でもある先輩や周りの人に質問するスキルを磨くことにもっと早く気づくべきだったと思います。
最初の頃は先輩に「質問の日本語が分からないので、どう回答したら良いか分からない…」など言われることもありました。
さすがにこれはマズイと思い、まずは自分なりに状況整理して何を知りたいのか?何が分かれば解決するのか?という視点で事前にメモを書いたり、理解できた範囲と次に進むための予測を立てて相手に質問すると欲しい答えがもらえる確率があがり、徐々に仕事が回り始めたことを覚えています。
仕事を進める上で、周りの助けを得たり相談することは悪いことではなく、先輩や上司も新人にはその前提で接してくれる場合が多いので、むしろ力を借りて仕事が進むなら自分で抱え込むよりは全然良いと今は思います。
全部一人でやりきることが目的ではなく、そこで得たことを取り入れたり、何より期限内に終わらすことが大事と後々気づきました。
自己肯定感の上げ方
自分ができることを探す
早くから成果を出せればそれは素晴らしいですが、私のような平々凡々な人間はそんな簡単に成果も出せないし、新人の頃なんて特にそうで、地道に積み重ねた結果がようやく成果に繋がることがある感じでした。
その意味では、前述の出欠や幹事の仕事も自分にできること(広い意味で周りに貢献できる)と捉えてから、少し前向きな気持ちになっていました。
また、先輩や周りの人が手が足らない時に自分ができること(地味ですが、物を運ぶとか梱包とか)あれば手伝っていました。
見返りを求め過ぎは良くないですが、相手に感謝され(仮に感謝されなくても…)そう行動することで自己肯定感が上がったり、自分が困ってる時に助けてもらえたり、結果的に人間関係の円滑化にも繋がっていたと思います。
ある時、直属の上司とは別の方に「あなたは仕事は遅いけど物事を理解して進めようとしている」「自分の仕事以外に他の作業も手伝ってるらしいね」と言われたことがありました。
『見ている人は、ちゃんと見ている』思いがけない言葉をもらい嬉しかったエピソードです。
最後に
先日部屋の片づけで新人時代の日報を見つけました。当時は毎日紙で書いて上司の確認後、本人に返されてました。
その一節を読むと、、、
まあ、何と言うか。よくクビにならなかったなと思います…笑
「じゃあ、パソコン変えるとか代替案を考えなよ」と読みながらつっこんでいる自分がいました。
昔は今よりゆるかったのか、私みたいな新人でも許されていて紆余曲折はありましたが今も働けているのは、この頃の学びが基盤にある気がします。その意味では恵まれた環境だったかもしれません。
私の1年目は今回書いた感じでしたが、これから社会人として働く方々に何かひとつでも参考になることあれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。