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有名でない一般人がnoteを経由して電子書籍出版した結果はどうだったのか?

こんにちは。すうちです。

今回は、昨年末に投稿予定だった電子書籍出版の振り返りです。

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1年前に電子書籍出版

普段はエンジニアとして働いています。

noteを始めた初期に書いたPythonプログラムの投稿をきっかけに、当時書き足りなかった背景や本来やりたかったことを加筆して、電子書籍の形で出版しました。

本の登録は2023年の年末だったので、丸1年を越えたことになります。

その詳細は、以前書いたこちらのnoteです。

以降、その振り返りと実際やってみて分かったことです。


電子書籍出版をやってわかったこと

自分の本に値段を付ける難しさ

今まで会社から給料をもらう形でしか収入を得た経験がなく、自分が書いた本に値段(価値)を付けるのは難しかったです。

最初参考にしたのは、自分が書いた本と実際にKindle出版で類似(競合?)する本の価格です。ただ、著者によって薄利多売を狙ってか?本の内容に比べて安く設定されてる方もいて、あくまで参考程度にとどめました。

最終的には、自分が本を書くために使った時間を時給換算して、仮にこのくらい売れたらの想定冊数で割った価格(もとが取れそうな額)にしました。


ロイヤリティの入金は数ヶ月後

後で分かったことですが、Kindleの売上は管理ページに日単位で更新されるにも関わらず、実際に口座への入金は数ヶ月後ということです(私の場合、初月の売上から3ヶ月後でした)。

当時なかなか入金がないため、口座登録が間違ってないか?と不安になりましたが、よくよく調べると入金はその月末に振込まれる訳ではないと知り、ひとまず待って、ちゃんと振り込まれた時は安堵しました。


Kindle Unlimitedで読まれるより、購入の方が意外に多い

今回初めての出版だったので、本を買って頂ける方はごく一部で、あってもKindle Unlimited会員の方(月額980円で、数万冊の本が読み放題)に読まれるケースがほとんどだろう、と思ってました。

ただ、ふたを開けると売上の半分以上がKindle Unlimited以外の購入でした。類似の本と比べて、少し高めの価格(960円)だったので、もっと安かったら違った結果もあったかもしれません。

この辺の適切な価格設定は、これから勉強必要と思いました。


カテゴリによって、ランキング上位も夢ではない

Amazonで管理される本は登録情報(キーワード)を元に、ランキング上位に表示されやすいカテゴリに選別してくれるようです。

今回の本は、プログラミングに選別されましたが、そのランキングでは最高7位まで上がりました(1年で計3回ほど)。

といっても、その時に爆発的に!?売れた訳ではなく、同日に数冊購入されたとか、読まれたページ数が他日と比べて少し上昇したなど、結構ささいな変化です。

私の場合は、今回この範囲で止まりましたが、特定のカテゴリでもっと積極的な販促活動ややり方次第では、更に上位も狙える可能性もあるように思えました。


ロイヤリティの推移

本の告知はこのnoteだけでした。あとは、Amazonのおすすめアルゴリズムによって、本に関心がありそうな方には宣伝などもあったと思われます。

売上はやはり最初の月が一番多かったです。あとはKindle本ストア12周年キャンペーンの対象となった10月は、Amazonのゴリ推し力?で購入数や既読数は一時的に上がりました。ただ、この期間はキャンペーン価格(半額)だったのもあり、他の月と比較してロイヤリティ額は少し増えた程度です。


「PythonでGUIを作りたい」
ロイヤリティ月別推移(2024/1月~2025/1月)

その他、noteに書籍のリンクも付けていたので、PV数やスキ数の変化が本の売上に影響するかも見ましたが相関はなさそうです(こちらは、最近本に関連する記事を書いてないのが原因かも…)

2024 note PV数とスキ数の推移
(各項目の中央値で正規化)

ですが、noteがきっかけで、本を手にとって頂いた方々には感謝申し上げます。


1年後のロイヤリティ(総額)

Kindleのロイヤリティは、本の価格そのまま入る訳ではなく条件で受け取る割合(70%または35%)が変わったり、既読ページ数で得られる利益(KENP)は1ページ辺り0.4円程度と言われています。

結論のロイヤリティの総額は、金額の詳細を公開することは規約に反するので、ぼかした表現になることをご了承願います。

大まかな1年間の総額は、

大人4人でス○ローで食事するなら4〜5回行ける金額
※育ち盛りや体育会系の人数が含まれる場合は2〜3回程度?

でした。

ちなみに、購入数は本の値段を決めた想定冊数よりは少ないです(つまり、単純な時給換算で考えると赤字…汗)

その意味では、知名度がない人が電子書籍を副業にするには、もっと腰を据えて複数本を出したり積極的に販促活動をやらない限り、これだけで安定した収入を得るのは、なかなか難しいと感じました。

一方、今回は初めての出版でnote以外で告知してなかったことを考えると、個人的には思ったより読んで頂いたり、購入して頂けた感もあります。

また、私自身にとって、給料以外で少し贅沢できる金額を得られた経験は大きかったです。

現時点で予定はないですが、次の機会(出版のアイデア)があれば、もう少し考えて、また挑戦したいと思いました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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お知らせ

本来は今年の抱負など語る時期と思うのですが、諸事情で少しnoteを休もうと思います。

昨年後半から考えてて、年末を区切りに休むつもりでした(イン〇ルになった関係で年明けにずれ込みましたが…笑)。

勝手に休もうとも思いましたが、これまで親しくさせて頂いた方には何かと想像されるのも本意ではないので、理由をお伝えすると、自分のnoteの在り方を一度止まって考えたいと思ったからです。

これまで3年間(週一投稿で…)休まず続けてきたので、このタイミングでリフレッシュしたい、というのもあります。

おおむね1ヶ月程度、前向きに休むつもりです。
その後状況を見て、再開を考えたいと思います。

引き続き繋がって頂ける方は、また再開した際よろしくお願いいたします。

追記:2025年2月にnote再開しました


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