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【エンジニアの道は果てしない】 3歩進んで、2歩下がったような…1週間

こんにちは。すうちです。

今回は、主に1週間の仕事を通じて感じたことを(オブラートに包みつつ…)書いてみたいと思います。


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※タイトル画像:TOMOさん



3歩進んで、2歩下がったような1週間

開発基板に関するトラブル…

私の分野は組み込み系なので、ソフトウェアはPCで動くものばかりではなく、ハードウェアのセンサなどつないで評価することがよくあります。

製品化前は、大抵PoC(Proof of Concept)という、あるアイデアや理論が実現可能かを確認する実験をすることが常です。

そして、その時点では当然まだ製品(モノ)はないので、目的を実現するICや部品がのった開発基板やデモ機を作って評価します。

今週は、久しぶりに海外エンジニアと共同作業があり、週の前半はその準備に追われてました。

最初のトラブルは開発基板絡みで、その基板の一部で追加配線が必要とわかり、半田を使った配線をしてた時です。

たぶん、半田職人の方には5〜10分の作業(あまり得意でない私でも30分もあれば終わる予想)でしたが…なぜか半田が溶けず、上手く配線できない事態に遭遇。

かなり久しぶりに半田を使ったので、自分の腕が落ちたのだろう…と部品の向きや半田の熱が通りやすいように固定したり、やり方を変えて試したのですが、一向に作業は進まず…汗 

あまりに進まなかったので一旦休憩して、別の半田ゴテを使って作業を再開した所…「あれ、なんだ普通にできるじゃないか!!」という事実に直面しました。

半田に熱が伝わりどろっと溶ける以前体験してたあの感覚…どうやら最初に使ってた半田ゴテは、先端の経年劣化やメンテ不足で熱が伝わりにくい状態だったようです。

その後、基板を組み合わせて電源を入れても動かないトラブルもありましたが、選別した結果、その中のある基板の不良が原因とわかりました。

組込み開発ではあるあるな気がしますが、トラブル時にモノや組み合わせを変えて状況が変わるか?という視点は、何気によく使う気がします。


海外エンジニアとのコミュニケーション…

次は、かなり久しぶりな海外エンジニアとの話です。以前は結構頻繁に英語を使う機会があったのですが、今の会社は(外資なのに…)すっかり英語を使う頻度が減り、私の英語脳もすっかり休眠状態でした。

まず、自分が言いたいことが上手く出てこない…それもあって相手も理解が追いつかず、特に最初の段階は、結構冷や汗ものでした。

やっぱり、人間の脳は忘れるようにできているようで、英語も同様に使わないと「生命維持に必要ないものとして判断されるんだな…」と感じました。

後半は英語脳の感覚も半分くらい!?取り戻したり、周りの協力もあって、本来必要だった議論はできて事なきを得ましたが、正直ちょっとヘコミました…笑

補足として個人的な意見では、エンジニア同士の英語は、ネィティブスピーカのような能力とは少し違い、相手もネイティブでないインドや中国系など母国語ではない第二外国語として話すエンジニアも多いので、英語能力のレベルはリスニングやスピーキング含めてさまざまと思います(スピーキングは、日本人より海外の方は臆せず話す分、優れている人が多い気がします)。

あと、エンジニアの場合、いざとなればホワイトボードで図を書きながら説明したり、ソースコードを見ながら会話するとカタコトでも伝わることも多いので、一般的なイメージにある英語能力とは違う面もあるかもしれません。


解析ツールの開発

そんなこんなで、半日作業で考えていた開発基板の準備が予想より時間かかったり、英語能力が落ちてモヤモヤ気分で過ごしてましたが、今週の唯一プラス要因だったのがこちらでした。

開発では、AIなどに学習させるデータを集めたり、その前段階でどういうデータを準備するかの検討でデータの解析が必要なことがあります。さらにその対象も様々なので、市販品ではなく解析用のツールを開発と並行して作ることも多いです。

今週は前半のトラブルで、あまり時間取れない状態だった割には目標の7割くらい進んだので、自分にあまく!?良しとしたいです…

上記の過程でも一部専門でない分野があり、細かい話ではデータの可視化など最初は間違っていたのですが、、、担当者の方と議論を進めることで理解が深まりました。結果それも個人的にプラスだったと思っています。

ここ1週間だけでも慌ただしく、山あり谷あり失敗もありましたが、終わって見れば何とかやり切ったという状況でした。。。。


最後に

タイトルは「3歩進んで2歩下がった…」と書きましたが、よく考えると「2歩下がって1歩進んだ」くらいかもしれません…笑

若い頃はこういう失敗や挫折を感じると、しばらく落ち込むことも結構あったのですが、今は神経が図太くなって?瞬間的に切り取れば「失敗」かもしれない出来事も「経験や気づきを得られた」と考えるようにしています。

その方があまり引きづらなくて済むし、個人的には、失敗を機会と捉える方が頭にも残って次に活かせる気がします。

今の時代、ずっと前に進むことだけを推奨する空気も感じますが、仮に3歩進んで2歩下がったとしても、長い時間で俯瞰ふかんしてみると少しでも進んでいるだけでもスゴイと言えるのではないでしょうか。。。

私もいまだに仕事やプライベートも日々学びなら、人生を歩んでいる状況ですが、そういうふうに捉えて今後も乗り切って行けたらと思っています。


余談:
お気づきの方もいると思いますが、今回のタイトルは、「三百六十五歩のマーチ」が元になっています。たしかシンエヴァンゲリオン劇場版の中でも歌われてましたね。。。

正直サビしか歌詞は覚えてなかったのですが、今こうして見ると「何だか勇気をもらえるイイ歌詞だな…」と思ったので、リンクのせておきます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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