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エッセイ|はじめて買ったCD
私がはじめて買ったCDは、Scudelia Electro(スクーデリア エレクトロ)の「Tresure」というアルバムだ。
これは、とあるアニメのサウンドトラックだったりする。
それは私がまだ高校生だった頃。
たまたまついていたテレビで、たまたまアニメがはじまった。
なんとはなしに見ていたオープニングの33秒目。
黒髪の青年がこちらを見て、ふっと微笑んだ。その瞬間、私は恋に落ちていた。
この、「アニメキャラに一目惚れする」という稀有な体験をさせてくれた人物こそが、「王ドロボウJING(ジン)」の主人公こと、ジンである。
そして、アニメ「王ドロボウJING」のオープニングとエンディング、そして挿入歌を手がけたのがScudelia Electroだ。
それまで音楽にさほど興味がなかった私が、王ドロボウJINGのサウンドトラックが出ていると知り、震える手で割と堅い財布の紐を勢いよく開けて注文したのだから、そのときの覚悟と勢いには目を見張るものがあっただろう。
ちなみに、サウンドトラックを買ったのは、後にも先にもこのアルバムだけである。
王ドロボウJINGは、独特な世界観が特徴のひとつだ。それをより際立たせる楽曲たちはどれも秀逸で、誰かと語り合いたくて、アルバム片手にいそいそと友人たちに布教して回ったのもいい思い出だ。
#エッセイ #はじめて買ったCD #Scudelia Electro #王ドロボウJING