レイアウトの目的
レイアウトと原画は、描く目的が違います。
レイアウトは「完成予想図」の提示です。
カメラで撮ると最終的にこう見えますよ。
というものなので、フレームの印刷されたレイアウト用紙に描きます。
撮影に必要なカメラフレーム指示も書きます。
複数のキャラクターがいたら全員描き込み、時間経過でこう動きます、と提示します。ここで「セル重ね」を確認しておきます。
また、美術に対する指示出し(発注)を兼ねています。
全ての部署が見て、カット内容を認識できるものです。
原画は、撮影可能なセルを作るために描かれます。
レイアウトをトレスしただけでは原画には足りません。
追記。
また、レイアウトとはアニメーターから演出家への「プレゼン」でもあります。
このカットをこう芝居させてこのように設計しました、どうでしょう?
その後演出家からリテイクや方向性の指示などをもらい、作画監督からもキャラクターの指示をもらい、合わせて原画作業に入ります。
原画を描く前の、すり合わせ作業です。
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