エンドテロップ〜作画
アニメのエンドテロップ。
誰が何やら?
良くわからないけど、沢山の人の名前があるな〜、という感じなんでしょうか。
「エンドテロップの名前? 見ないよ、そんなの」
テロップをガン見していた、なんならアニメ雑誌でスタッフをチェックしてからエアチェックをしていた私には衝撃の一言です。(ちなみに、私が見ていた欄は絵コンテと作画監督です)
そういえば最近は「作監により毎週絵が違うTVアニメ」ってあんまり見かけません。昔は絵の違いで作監の見分けも容易でした。
実はアニメーターって一人一人絵柄が違います。文字の筆跡が一人一人異なるのと同じです。
今はTVアニメ1話数につき、30人程のアニメーターが原画として参加します。
正味20分程のムービーを作るのに、30人で手分けして、1人あたり数十秒を担当します。
昔は5,6人で済んだようですが、要求される内容が高度化し、絵柄も細かくなり、1人のアニメーターの生産量は落ちました。
30人バラバラの絵柄を統一するアニメーターは作画監督と呼ばれます。作監の描いた絵は「作監修正」と言います。絵柄の統一、平たく言うと、描き直しです。
作監がどこまで描くかはさまざまです。全修正されて原画アニメーターの絵がカケラも残らない場合もあるし、部分修正(顔だけ、とか)で済む場合もあります。
作監修は作画工程の中で最優先されるため、画面に出る絵柄は、作画監督のものになります。
作画監督の修正絵と原画の絵をトレスし、合体させて完成させるアニメーターが動画です。
絵柄の話だけをざっくりすると、こんな感じ。
アニメは沢山の部署で成り立っています。
動く絵を描く部署は“作画”です。
作画には「原画」と「動画」の役割があり、それぞれの長として「作画監督」と「動画検査」がいます。鉤括弧つきの名称は、そのままエンドテロップに載っている職名です。
昔は作監といえば1話数につき1人でしたが、最近では複数名いるのが当たり前になりました。作業量の増大が原因です。
狭義では、作画に関わる人たちが、アニメーター、ーーanimator 、動かす人ーーと呼ばれます。
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